applemint 代表佐藤の月間インプット (2021年12月前編)故ヴァージルアブロー氏の考えと38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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こんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

先日とても悲しいニュースが流れました。Louis Vuitton のメンズのクリエイティブディレクターでアーティストのヴァージル・アブロー氏が41歳という若さで亡くなりました?彼は Louis Vuitton の歴史で初めての黒人クリエティブディレクターでした。

まーとにかくすごい人なんですけど、今回のインプットブログでは彼がハーバード大学で行った講演で彼が学生に共有した彼の仕事に対する考えと、僕が最近読んでいる『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』から色々とみなさんにアウトプットをしたいと思います!

それでは今日もどうぞ!

今後のインプットブログについて

インプットブログは applemint lab 及び applemint HP の両方で特別公開することにしました??

3%変更することにしか興味がない

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the incidents という本があります。これは ヴァージルアブロー氏がハーバード大学で行った講演をそのまま本にしたものです。この講演で彼は彼が今まで手がけてきたプロジェクトとそのプロジェクトをする過程で意識した事を惜しみなく共有しました?

ちなみにこの講演の様子は動画にもアップされています。気になる方は以下ご覧ください(英語)

https://www.youtube.com/watch?v=biFlrzTJets&t=3078s

今回はこの講演の動画から一部シーンを切り抜いて彼が語った事をご紹介します。彼が仕事をする上で意識した哲学は以下です:

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まず、彼はデザイナー及びアーティストとして、何か真新しいものを作り上げるのは不可能と考えた方がいいと発言しています。今世の中にある大多数のものは様々な努力や失敗の過程で今の形に落ち着いてます。

では、どんなものを作ればいいのか?彼には3%ルールという考えがあって、彼はオリジナルのものを3%編集する事だけに興味があるそうです。 例えば彼が Nike の Air Force1 をデザインしろと言われれば3%ぐらいしか変える事に興味がないと語っています。

なぜなら余程のことがない限りオリジナルはすでに美しく、オリジナルはオリジナルとして認識される事が重要だからです?

また、彼は講義で完璧に仕上げる必要はないと語りました。完璧にしようとするといつまで経っても終わりませんが、「完璧」という呪縛から解放されたら、急に次から次へと色々できます。僕もこれは結構意識していて、まずはやってみて、ダメだったら改善していけばいいと思っています?

applemint lab のウェブサイトもダメなままリリースしちゃいましたし、applemint lab の初期のメンバーなんて2人ぐらいでしたが、とりあえずやってみようって感じで始めました。

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僕はブログや自分の作ったものを見返すのが好きで、完璧だと思っていたのに数ヶ月後見たら改善点があるって探すプロセスに面白さを感じます。

ちなみに僕がこの講演で今後特に参考にしたいなと思ったのが3%ルールです。彼はオリジナルから3%変えるだけで、全然別のものが出来た時、それは”ストリート”だと語っていました。彼が IKEA と手がけた椅子なんてまさにその 3%ルールが垣間見れます?

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彼は IKEA の椅子の足の一部分をドアのストッパーにしたのです。典型的な IKEA の椅子なのに、急にIKEA の椅子じゃなくなったみたいだからすごいです。

世界は本当にクリエイティブな人を失いましたが、彼の考えや哲学を実践するまた新たな人が世の中をこんな風に面白くしていくのでしょう。

38億年の生命史に学ぶ生存戦略

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次にご紹介したいのが、『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』という本です。著者の方は生命がこれまでどのようにして生き延びたか調べ、生命の生存戦略を会社や人に当てはめた時にどういう風に生きればいいか提言しています。

ものすごく長い本なので、いくつかに分けてポイントだけお伝えしたいと思います。

  1. 植物の成功戦略は「C:競争で勝ち抜く力」、「S:困難な環境に耐えうる力」、「R:変化に対応する力」
  2. 結局No.1 が生き残っている
  3. ニッチな No.1 を目指す

#1のC とは competitive(競争力)の事を指し、Sは Stress(ストレス耐性)、Rは ruderal(変化に対応する力)を指します。「競争力」はわかりやすいですが、植物の「ストレス耐性」は分かりにくいですよね?

これはどういう事かと言うと、植物の中には競争を避けてあえてストレスの高い環境に身を置いて生存している植物がいるということです。例えばサボテンは砂漠という、植物にとってとても厳しい環境にあえて身を置き、競争を避けることで生存しています?

ただし、厳しい環境に行けばNo.1 になれる訳ではありません。その厳しい環境で変化に対応する力が必要です。ラクダは砂漠に行き、砂漠で生き延びられるように進化しました。ここまでは何となく「そんなの当たり前だよ」と思う話でしょう。

本題は#2と#3です。この著者いわく、今まで生命史を振り返ると生き残っているのはあるカテゴリーのNo.1 だけだそうです?僕はこの部分を読んだ時やべーと思いました。僕競争そんなに好きじゃないので…?

この本では有名なガウゼの実験と呼ばれる実験が紹介されています。彼はある水槽にゾウリムシとヒメゾウリムシという2種類のゾウリムシを飼いました。最初は両者とも安定的に数を増やしたのですが、数日後ヒメゾウリムシの増加はぴたりと止まり、ついには絶滅しました。水槽の中は結局ゾウリムシだけになりました。つまりNo.1 だけが生き延びたのです。

でもよく考えてみてください。No.1 しか生き延びれないのはわかったけど、なんでこの世の中にはNo.1 以外も生き残っているのでしょう?applemint なんて No.1 からほど遠いのに生き残っています。

この実験には続きがあって、生き延びる鍵は、ニッチなカテゴリーでNo.1 になる事だと著者は言ってます。

先ほどの実験ではゾウリムシとヒメゾウリムシを同じ水槽で一緒に飼いましたが、今度はゾウリムシとミドリゾウリムシを同じ水槽で一緒に飼いました。そしたら両者とも滅ぶ事なく共存したのです。

なぜだと思いますか?

ゾウリムシは水槽の上の方にいた大腸菌を餌にし、ミドリゾウリムシは水槽の底にいた酵母菌を餌にしたからです。競争をすれば必ずNo.1 以外は滅ぶのですが、競争を避け自分が生きるニッチを探せば生きていけるという事です。

以上が今回のインプットブログです。いかがでしたでしょうか?今回の僕のインプットが皆さんの助けになると幸いです!

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