台湾人富裕層のリアルと、彼らに刺さるプランとは?

台湾人富裕層のリアルと、彼らに刺さるプランとは?

こんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤  (@slamdunk772) です。

今日は「台湾人富裕層の実態」と、そこから見えてきた「富裕層向けのプラン」についてお話したいと思います。

きっかけは、最近よく見かける「台湾人富裕層向け観光プラン」のニュース。
例えば「日本の●●を体験できる20万円のプレミアムツアー」とか「日本の伝統文化に触れる豪華プラン」など。確かに付加価値は高そうだし、お金持ち向けなのは間違いない。でも、それって本当に台湾の“リアルな”富裕層に刺さるのか?と思ったんです。

僕が見てきた台湾の富裕層たち

rich in 台湾人富裕層のリアルと、彼らに刺さるプランとは?

僕自身、台湾で8年以上ビジネスをしてきて、実際に何人かの台湾人富裕層と接する機会がありました。数は多くないけど、資産は確実に億単位の方々です。

彼らに共通しているのは、「お金の使い方が上手い」ということ。
お金を“貯めてる”というより、“賢く使ってる”という印象です。

具体的にいうと、彼らは投資には積極的。でも、興味のないことには一切お金を使いません。
不動産や株、暗号資産などにしっかり投資している一方で、たとえば食事はマクドナルドで済ませたり、服は大量買いした無名ブランドでローテーションしていたりします(もちろん、興味がある人はファッションにバンバン使うんですが)。

要するに、「自分にとって価値があるもの」には惜しまず使うけれど、そうじゃないものには徹底的にお金をかけない。そういうメリハリのある価値観を持っているんです。

じゃあ、富裕層向けのプランって何が正解?

japan tour in 台湾人富裕層のリアルと、彼らに刺さるプランとは?

じゃあ、彼らに刺さる“日本の富裕層向けプラン”って何なんでしょうか?
僕が考えるキーワードは「自己投資」です。

たとえば最近、僕は日本で「職人醤油」さんのご厚意で、老舗の醤油蔵と味噌蔵を見学させていただきました。
どちらも100年以上の歴史を持ち、建物も蔵も文化遺産レベルです。

木桶 in 台湾人富裕層のリアルと、彼らに刺さるプランとは?

で、見学しながらふと思ったんです。
「これ、台湾の富裕層、特に伝統産業に関わる人は絶対見学したいだろうな…」と

実際、以前台湾のある80年続く老舗醤油メーカーを訪問した際、そこの若い経営者兄弟は、よく日本の醤油蔵を見学して学んでいると言っていました。

つまり、こういった日本の伝統産業の現場って、台湾の経営者(富裕層)から見たら“学べる資産”なんです。

歴史で勝てるのは日本だけ

台湾は歴史的・政治的な背景もあって、100年続く企業がとても少ないです。
一方、日本には100年、200年続く企業がたくさんあります。これはもう圧倒的なアドバンテージです。

だったら、その「歴史」や「伝統」を“投資的価値”として活用できるツアーやセミナーを作ったら、台湾の経営者や富裕層に響くと僕は思うんですよね。

たとえば:

  • 日本の100年企業の現場を見学
  • 社長とのミニ対談
  • 蔵や工場でのワークショップ(製造〜経営管理まで)
  • 「どうやって100年続けてきたか」の経営論セッション

みたいな3日間くらいの濃密なビジネス視察パッケージとか、普通にありなんじゃないかと思っています。

観光だけじゃなく「学び×投資×信頼」

最近の日本の台湾人富裕層向けプランを見ていると、個人旅行や付加価値の高い体験の提供に偏っている所が多くあるように感じます。
それはそれでいいと思うのですが、一方で経営層の富裕層に響くのは投資につながる「学び」だとも思っています。

見学も、ただの“体験”ではなく、「自分のビジネスにどう生かせるか」「長く続く経営とは何か」という視点で語られたとき、彼らの心に響くんじゃないかなと思っています。

もちろんこの視点は台湾に限らず、アジアや欧米の経営者にもきっと通じるはずです。

ということで、今回は台湾人富裕層の実態と、そこから考えた僕なりの“富裕層向けプラン”についてお話ししてみました。

お金を「モノ」にではなく「価値」に使う人たちだからこそ、提供する側も「ただ高い体験」ではなく、「未来につながる体験」を提案していきたいですね。

それではまた!

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Leo Sato 佐藤峻

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