みなさんこんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は「台湾におけるKOC(Key Opinion Consumer)の活用」について、僕自身の経験を踏まえてリアルな話をしたいと思います。
というのも、僕自身実は YouTube の登録者がなぜか7,000人ぐらいいまして….なんちゃってKOC なんです😅
今回はそんな僕自身の実体験を基に台湾の KOC についてちょっと話をしたいと思います。
KOC は頑張るけど影響力はそんなにない現実…😅

僕自身、普段はクライアントのマーケティング支援をしている側ですが、時々ありがたいことに「佐藤さん、うちの商品をPRしてもらえませんか?」という相談を受けます。
いやー YouTubeの登録者 7000人で、毎度動画の視聴回数なんて100回程度なんで影響力なんて皆無なんですけどね😅
とはいえ、「PR案件が来る」というのは嬉しいもんです。なんだか自分がオンライン上で認められている感じがします。
これを他の人に当てはめると、フォロワー数が5000〜1万人未満の所謂 “KOC”と呼ばれる人も、PRを依頼されたら結構嬉しいと思います。
そして嬉しいが故にPR を結構頑張ると思います。僕もいざ受けたら頑張ります(結局受けた事がないが…😅)
以前フォロワーが5000人ほどの KOC さんに商品をプレゼントして投稿をお願いしたら、なんとしっかり作り込んだリール動画を作ってくれました👏
しかも KOC の方々はフォロワー数が少ないが故に、商品を無料で送れば投稿してくれるケースがほとんどです。
あ、でも中にはフォロワーが1万人ちょっとなのに、調子のってリール動画の投稿で2万台湾ドルぐらい要求するバ○もいます😆
KOC の方々はコストの観点から企業にとっては結構嬉しい存在なのですが、残念ながら影響力はほとんどありません😭
もちろん動画がバズれば話は違いますが、僕は”バズ”の再現性ってオンラインで語られているほどないと思っています。
あ、パターンはあります。僕も過去にパターンに沿ってショート動画を投稿してそれなりの視聴回数を高確率で再現できましたけど、バズってほどではなかったですね。
台湾はKOL よりKOC がいいのではないか?(購買に何も影響しないけど…)

僕はこれまで、台湾で多くのインフルエンサー施策を見てきました。
結論から言うと、台湾ではKOCの活用の方がまだマシじゃない?と思うことが多いです。
なぜなら、台湾のインフルエンサー(KOL)はPR案件を受けすぎてるんですよね…
特に美容・コスメ系インフルエンサーなんか、毎日のように違うブランドを宣伝している人も珍しくありません。
今年の夏、僕らはある人気インフルエンサーに商品PRを依頼したところ、なんと3ヶ月後には競合商品のPRをしていました。
いや、いいんですけどなんか節度にかけるというか…
ただインフルエンサーがわも別に悪気があるわけではなくて、台湾ではステマ(ステルスマーケティング)に関する規制がまだ緩く、PRの掛け持ちが常態化しているだけです。
その理由は単純で、市場の規模が小さいからです。台湾は人口約2300万人です。
中国語圏といっても、中国大陸ではYouTubeやInstagramが基本的に使えません。
つまり、「中国語で発信してリーチできる市場」は実質、台湾と限られた一部の大陸ユーザーとかです。
その結果、YouTube 動画などの再生回数が伸びません。そうすると広告収入に期待できず、PR 案件をこなさないと生計が立たない構造ができてしまってます。
そうなると、どうしても宣伝色が強くなり、それが続くと商品に対する信頼は薄れていきますよね?
それが今の台湾インフルエンサー市場のリアルです。
その結果、最近インフルエンサー (KOL)施策をいくつか手掛けましたけど、フォロワーが何十万人いる人でも購買に結びつくケースは少なかったですね。
特にリール動画。
僕の肌感覚では、実際に購買に影響を与えるKOLは全体の2割以下だと思っています。
残りの8割は、フォロワー数の割に売上インパクトがないというのが現実です。
一方で、KOCはまだPR慣れしていなくて、PR をお願いしたら、低コストで結構頑張ってくれます(経験者は語る😂←相談を受けただけ…)
かと言って消費者の購買に影響力は期待するほどはありませんのでご注意ください🙏
あくまでどうせ結果が出にくいならコスト抑えましょうって話です👍
結局、どの施策が一番効果的か?
僕が最近感じているのは、「リアル×デジタル」の組み合わせが一番効果的だということです。
具体的には、ポップアップストアなどで実際に体験してもらい、その様子をKOCや一般ユーザーが自然にシェアする形です。
このとき、インフルエンサーの動画に対して二次利用の許可を得ていれば、デジタル広告として活用することもできます。
正直、手間もコストもかかります。けれど、このやり方が今のところ最も高い確率で成果につながっています。
というか、本来こうした手段というのは、最初に語られるものではありません。
まずは、商品やサービスのコミュニケーション(コンセプト)の方向性を決め、誰にどのように伝えるかを考える必要があります。
コンセプトをすっ飛ばして、「〇〇がいい!」という話だけでデジタルマーケティングを行うのはバ○です😅
先日も、高齢者向けと思われる商品をTikTokで売りたいと言っていた方がいて、正直、呆れてしまいました…
「KOC」や「インフルエンサー」といった言葉に惑わされないようにしましょう!
以上、applemint 代表佐藤からでした。
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