TSMC の運動会の凄さを経営目線で語る(笑)

TSMC の運動会の凄さを経営目線で語る(笑)

みなさんこんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日は、TSMCの運動会の凄さを台湾で経営して8年の僕が語るというシュールなテーマでお話をしたいと思います。

結論から話すと…..

TSMCさん、費用どれだけかかってんの…って話です😅

ここでいう”費用”とは、何も場所代や運動会の運営に必要なコストだけではありません。

人件費やばいって話です😱😱

いやー実は僕ら applemint も過去に数回社内イベントっていうのをやったことがあるんですけど、台湾で社内イベントをするって想像以上に面倒なんですよ。

とはいえ、天下のTSMC さんにとっては無問題なのでしょう。

このブログでは、なんで僕が TSMC の運動会のコストがやばいと思うかって話をしたいと思います!

2025年の TSMC運動会

sports in TSMC の運動会の凄さを経営目線で語る(笑)

TSMC の運動会はとても有名です。台湾の人ならほとんどの人が知っていると思います。

毎年ニュースになるんですけど、今年はさらにメディアが注目する事態がおきました。

なんとNVIDIAのジェンスン・フアンCEOが来たんです😳
2025年10月に時価総額5兆ドルを突破した会社の CEO が運動会に参加って…😆😆

しかもジェンスン・フアンCEOはなんとここ3週間はずっと海外出張で、台湾の前には APEC に参加したり、サムスンのCEO と食事をしたりと、もう意味がわかりません。

そんな彼が運動会に参加です!

それだけ TSMC という会社が大事なパートナーということなのでしょう。

そんな TSMC の運動会は社員が皆真剣に競い合うことで知られています。
どうやら優秀な成績をおさめたチームには結構な金額のボーナスなどでるみたいで、社員のモチベーションも高いです。

本来こうした社内のイベントって社員からすると、「チっ、かったりーな」みたいな感じになると思うんですけど、TSMC はちゃんと報奨金を出すので皆頑張るってわけです✌️

では、そもそもなぜ運動会をするかというと、チームの団結力やチーム強化のためだそうです。

いやーなんだか僕も久しぶりに運動会をしたくなってきました。あ、僕は小学校時代サッカーをしていて、足が早かったので、運動会は大好きでした😛

経営者が震えるコスト

cost2 in TSMC の運動会の凄さを経営目線で語る(笑)

僕がTSMC の運動会のニュースを今年見た時に、まず思ったのは、「コストやべーな」ってことです。

というのも、ちょうど去年社内イベントを開こうとした時に、弁護士に相談して台湾の労働基準法について詳しくなったこともあって、ちょっと別の見方ができたからです。

実は僕らは世界中がコロナで経済がストップしていた時、台湾は問題なかったので、その時に週末にかけて花蓮に行って泊まり込みで合宿をしたことがありました。

今考えると恐ろしいのですが、その時は何も考えずに実施しました。

もちろん交通費や宿泊費、食費は全て会社負担です。まー社員旅行兼トレーニングみたいな感じで行きました。

ただ、後々分かったことですが、もしもこうしたイベントを週末にかけて行う場合、必ず従業員の署名付きの同意書が必要になるそうです。

あと、理想は参加者に対してきちんと週末分の給与を支払うこと…(次の章で話します)

なので会社は従業員にこうした社内イベントへの参加は強制できないため、通常社員旅行やトレーニングなどは平日に行うケースが多いです。

週末に行うと、何か問題が起きる可能性があって、起きたら面倒だからです。

そうとは知らず5年前に社内イベントを僕はやってしまったということです。

幸い、いい従業員に恵まれ、その当時から今に至るまで特に何も言われていません…😅

週末に社内イベントを行う時の注意点

caution in TSMC の運動会の凄さを経営目線で語る(笑)

もちろん、社内イベントを週末にやってはいけないということではありません。

繰り返しになりますが、台湾の労働法を遵守したやり方で、社内のイベントをする場合、まずは社員の同意が必要です。

次に、社員は会社内の行事に参加するため、それに合わせて給与の支払いが発生します。つまり、”労働”としてカウントされるってわけです。

しかも休みの日の労働なので、平日よりも高く給与を負担する必要があります。

なので、社員全員が週末に”労働”することを受け入れ、会社は社員に対して報酬を支払うことで通常社内イベントは成立します。

ただ、例えば社員と週末にディズニーランドに行くってなった場合、それが労働になるかは、議論の余地があります。こういう場合は結構グレーゾーンで、基本的に社員が同意をしていれば問題ないというケースもあるようです。

TSMC の人件費ってやばいんじゃない…

さて、話をTSMC に戻すと、TSMC の社員が何名運動会に参加したかはわかりません。ただし、何百、あるいは何千というレベルで参加したことが予想されます。

しかも TSMC の社員の給与は台湾でもトップ中のトップです。月給 20-30万元クラスなんてゴロゴロいて、工場長に関しては億単位の給与になります。

つまり、TSMC が週末に社員の同意を得た上で運動会を開き、仮にちゃんと1日分の給与を払っていたとしたら、1日で何千万円すっ飛ぶってことです。

僕が序章で、運動会のコストでやばいのはイベントの場所代や運営代じゃなくて人件費だって言った意味がわかったでしょうか?

あ、でも TSMC のことなので、恐らく会社側は従業員に運動会1日分の給与を払わずとも、従業員は素直に参加しますが…😅

いやーそんなイベントをチームの団結力のためにできる TSMC は本当にすごいです。

今までは、「あーなんか運動会してんなー」ぐらいにしか思ってませんが、いざ自分が会社を経営して社内イベントをしようとしたら思いの外ハードルが高く、今回の運動会もちょっと別の視点で考えさせられました。

大した気づきにはならなかったかもしれませんが、以上、applemint 代表佐藤からでした!

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Leo Sato 佐藤峻

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