こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
今日は、台湾で会社の代表を務める駐在員の方に対してお伝えしたい、applemint 佐藤流「勝てる経営中国語」をお伝えしたいと思います!
結論から言います。
ビジネス中国語は、全部いりません。
「えっ、でも経営するなら中国語ってある程度できないとまずくないですか」
そう思った方、最後まで見てください。考え方が変わります。
僕は今年でHSK6級を取得しました。独学で、約1年半。
ただ、正直に言います。
HSK6級を取ったことより、スタッフに特定の言葉を言い続けたことの方が、会社に与えたインパクトは100倍大きかった。
今日はその話をします。
Contents
なぜ台湾ビジネスに”全部の中国語”はいらないのか
台湾に進出する日本人からよく相談されます。
「中国語、どのくらいできればいいですか?」
この質問、実は少し的外れです。
正しい問いは「何のために中国語を使いますか?」です。
ビジネスの現場で実際に使う語彙は、想像よりはるかに限られています。
「契約」「納期」「予算」「確認させてください」「もう少し考えます」。
この程度の語彙と、基本的なコミュニケーション能力があれば、台湾のビジネス現場では9割方対応できます。それより大事なのは何か?
交渉力より、信頼構築力です。
台湾のビジネスは、関係性で動きます。
どれだけ完璧な中国語を話せても、相手に「この人と仕事したい」と思わせられなければ意味がない。
逆に、多少たどたどしくても「この人は誠実だ」「この人は自分のことを見てくれている」と思わせられたら、案件は動きます。
僕が8年で学んだのは、話せる量より、刺さる一言の方がよっぽど重要だということです。
台湾で勝てる中国語は「褒める言葉」です

ここで、一つ話をします。
2025年のマンスリーミーティングのことです。
某スタッフは、入社から1年が経とうとしていました。仕事はちゃんとしている。でも、どこか「このままここにいていいのかな」という空気を感じていました。
要するに辞めようかなーって雰囲気を出していたってことです。
面談でそれを感じた僕は、相手の話を聞くことにフォーカスし、彼女のポジティブな側面について話をしました。
「〇〇さんは頼んでないのに毎回サムネを作ってくれてるよね。その細かい気遣い、本当に感心してる。」
「〇〇さんは、いつも時間をかけて丁寧に仕事をするから、ミスらしいミスが本当にないよね」
「〇〇さんは、責任感あるから絶対に仕事をある程度の形にしてから帰るよね。中途半端に放り出さないよね?」
などなど。
その瞬間、スタッフの顔が変わりました。少し経って、目が赤くなっていました。
泣いていました。正直、僕も泣きそうになりました(笑)。
その日から、そのスタッフの仕事が変わりました。これが、台湾でのマネジメントの本質だと今は思っています。
「褒める」=マネジメントです。
台湾文化的背景
なぜ「褒める」がここまで刺さるのか。
個人的に背景は3つあるかな、と思っています。
① 面子文化
台湾は、メンツを非常に大事にする文化です。人前で怒られることを極度に嫌う。逆に言うと、人前で認められることへの喜びは、日本人の比ではありません。
② 承認欲求の強さ
「これ、合ってますか?」「どうでしたか?」
スタッフはこういう確認をよくします。最初は「なんでいちいち聞くんだろう」と思っていましたが、これは承認が得られていないサインです。確認の多さは、フィードバック不足のサインです。
これは台湾人に限らず日本人も同じだと思っています。
③ 評価を重視する社会
台湾の学校教育は、成績・ランキング・評価が非常に明確です。誰が上で誰が下か、常に可視化されている社会で育っています。
だから「あなたはここが良い」と言葉で伝えることが、想像以上に大きな意味を持つと思っています。
また、これは個人的な意見ですが、台湾人も日本人も結構総じて褒めるのが不得意な気がします。
僕は10年アメリカにいたのですが、アメリカでは子どものときは、とにかく褒められた記憶ばかりです。
だからこそ、台湾で”褒める”と効果があるのかなーとも思っています。
中国語を最短で伸ばす3ステップ

さて、ここからは「じゃあ具体的にどうやって中国語を伸ばしたか」の話をします。
ステップ1:文章を丸ごと覚えろ
テキストブックは要りません。台湾のバラエティ番組をYouTubeで見てください。
おすすめはこの2つ。
- 康熙來了(カンシーライラ):台湾で最も有名なトーク番組。司会者の言葉が豊富で、日常会話に直結する表現が多い
- 國光幫幫忙(グオグオバンバンマン):少しくだけたトーン。男性向けのテーマが多い
なぜバラエティがいいか。ドラマの中国語は台本っぽく、固い。バラエティの中国語はリアルで、ビビアン・スーのような滑舌の良い話者のセリフは、そのまま使えます。
気に入ったセリフを1フレーズそのまま覚える。それを実戦で使う。これを繰り返す。
ステップ2:単語力を鍛えろ(まずは1,000語)
文章の暗記だけでは限界があります。
瞬発力を上げるために、単語を覚える必要があります。目標は1000語。1日5単語ずつ覚えれば、200日=約7ヶ月で到達できます。
単語カードを作る必要はないです。覚えた単語を紙に書いて、デスクの上に置く。見えるところに置く。それだけでいいです。
実際に僕はこれをやっていました。
ステップ3:ビジネスで使うフレーズを限定しろ
最後に、全部やろうとしないことです。これが最重要です。
ビジネスで必要な場面を5〜10に絞って、そのフレーズだけ徹底的に準備する。
会議の開始、提案の切り出し、同意・否定の表現、お礼とフォロー。この4場面のフレーズを完璧に言えれば、8割の場面は乗り切れます。
台湾人が喜ぶ”褒め言葉”5選

お待たせしました(苦笑)いよいよ本題です。
僕が実際に使って、スタッフが変わった”褒め”の言葉を紹介します。
① 我真的很佩服你。(感心する)
一言だけだと弱い。必ず具体化する。
例(動画編集者に):
你沒有被要求,但每次都主動幫我們做縮圖。這種細節的用心,我真的很佩服你。
(頼まれてないのに毎回サムネを作ってくれるよね。その細かい気遣い、本当に感心している。)
ポイント:「感心した」という言葉は、相手が努力していることを”見ていた”というサインです。見られているという実感が、台湾人スタッフには特に刺さります。
② 你做事真的很細心。(細かい・丁寧)
你的錯誤幾乎沒有。因為你都會自己再檢查一次。
(あなた、本当に細かいよね。ミスがほとんどない。なぜなら必ずダブルチェックしているから。)
能力ではなく”プロセス”を褒める。
「頭がいい」より「そのやり方が良い」を褒める方が、行動が継続します。スタンフォードの研究でも実証されています。台湾人スタッフには特にこれが有効でした。
③ 你真的很有責任感。(責任感)
別人想先回去的時候,你都會把事情做到一個完整的段落才離開。
(他の人が帰りたくなる状況でも、必ずキリのいいところまで終わらせてから帰るよね。)
「責任感」は台湾で超評価ワード。
能力ではなく人格を褒める言葉なので、深く刺さります。しかも台湾では「責任感のある人」は希少価値が高い。だからこそ、その言葉を使われた時の喜びは大きい。
④ 你的日文真的進步很多。(日本語がすごく伸びた)
這個月開會時,你講話比上個月更自然了。
(今月の会議、日本語がすごく自然になったよ。)
たとえ劇的に伸びていなくてもいいです。そもそも海外で日本語を喋ってコミュニケーションをとってくれるだけで奇跡です。
台湾人に限らず人は「成長を見られている」と感じるとやる気を出します。
スタッフの日本語が上手くなれば、当然自分の仕事も捗りますし、会社の業績も良くなるでしょう。
⑤ 你真的很專業。(プロフェッショナル)
これは必ず「どこが」プロフェッショナルかを言う。
你回客戶訊息的方式真的很專業。你不是只回答問題,而是先幫他們整理思路。
(あなたの顧客対応、本当にプロ。質問に答えるだけじゃなくて、相手の思考を整理してあげている。)
「專業」は強いワード。でも具体化しないと軽くなる。
何がプロかを言わないと、社交辞令に聞こえます。「どの行動が」「なぜ専門的なのか」をセットで伝えることで、初めて信頼になります。
まとめ
台湾での勝てる経営ビジネス中国語について改めて整理します。
まず全部やる必要はないです。刺さる一言を持つといいです。特に”褒め”の言葉はほぼ必ずいい方向に物事が進むと思います。
まずは、今日紹介した5フレーズを覚えて、明日使ってみてください。
スタッフへの言葉一つで、組織の空気が変わります。
8年間、何十人もの台湾人スタッフと向き合ってきた経験から言える、一番シンプルで一番効く方法です。
マネジメントに悩んでいる方、台湾でチームを作ろうとしている方、ぜひ試してみてください!
佐藤 (@slamdunk772)
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