【企業必見】台湾でインターン生を10人以上受け入れて見えた反省点と改善点

【企業必見】台湾でインターン生を10人以上受け入れて見えた反省点と改善点

こんにちは、台湾でウェブマーケティングのお手伝いをしている applemint 代表の佐藤(@slamdunk772) です!

applemint では幸いにも色んなインターン生から応募がきます。僕はこれまで台湾で10人以上のインターン生を見てきました。その結果、ある結論にたどり着きました。

その結論とは、「今のままインターン生を受け入れる事は彼らにも僕らにも良くないな…」というものです。その理由は3つあります。

  1. インターン生は緩みやすい
  2. 僕らにとってインターン生のコストが高すぎる
  3. 実はインターンがインターン生のためになっていない

このブログではなぜ僕らの現行のインターンシップ制度が問題かというお話と、上記の3つの理由が原因でどんな問題が生じたか述べたいと思います。最後に、今までの失敗を踏まえて今後 applemint のではどうやってインターンシップを行うのかお話をしたいと思います。

applemint でのインターンに興味がある方や台湾でインターンを募集しようと考えている企業の方はぜひご覧ください!

特に企業側の方は今回のブログで僕のインターンシップ失敗談をシェアするので、僕の失敗を反面教師に今後インターンシップの制度を構築してみてはいかがでしょうか?

インターンを受け入れる時にやってはいけない事

インターンシップ

まず僕のインターンシップに対する考えをお話しします。僕はインターン生を無償労働とは考えていません。むしろそのような考えは危ないと思っています。僕はインターン生にうちのお仕事を手伝ってもらう代わりに学ぶ環境を与え、対等な関係を構築する事がインターンシップだと考えています。

もしも労働力だけ欲しければバイトでいいです。わざわざインターン生は必要ないと思ってます。なので、企業はインターン生を受け入れる際、インターン生 = タダの労働と思わない事が大事だと思っています。

仮にそういう心構えでインターン生を入れて、雑務ばかりさせると悪評が広がります。過去にうちでインターンをした学生の1人が別の会社でひどいインターンを体験し、僕に共有してくれた事がありました。

いつの間にかLose-Lose になっていたインターン

lose-lose

それでは本題に入ります。これまでのインターンがどう問題だったかは冒頭でもお話ししたように3つあります。

問題その1.緩み

今までのインターン生はインターンシップが自分の生活や学業に何ら影響しないので、勤務態度に緩みが出てくる事が多かったです。具体的に言うと、インターン生の多くは僕の言った事をすぐ忘れるようになりました。

例えば正社員だと上司の話を聞かないと評価に影響するので上司の話を聞きますよね?その他、上司のマニュアルをちゃんと聞いて仕事を実行しないと仕事にならないので、上司の話を聞くことになります。

インターン生は聞いても聞かなくても生活に影響はありません。要するに緊張感がなくなるのです。緊張感がなくなると緩みが生まれ、それが仕事の質に影響します。

しかも現実世界ではその緩みが数字となって恐ろしいぐらい残酷に表示されます。表面上は僕の話を聞いていても、実際に僕の話を仕事に反映していないインターン生が書いたコンテンツはやはりというか PV 数が伸び悩みました。

問題その2.インターンのコストが高すぎる

インターン生が話を聞かないと、それだけ僕がインターン生にかける時間が増えます。なぜなら一回話しても忘れるので2回も3回も僕が話す事になるからです。インターン生は僕の時間がどれだけ貴重でどれだけ高いか理解してません(苦笑)大学生は時間が無限にあると思っているのでしょうがないです。

僕がインターン生に時間をかけ過ぎると、インターン生を受け入れる事がとても割に合わなくなります。緊張感を保ちつつ、主体的に動くインターン生ならいいのですが、そんなインターン生はほぼいませんでした。今まで10人以上インターン生を受け入れてきてそんなインターン生は1人ぐらいしかいませんでした。

でも僕はそれが普通だと思います。人間って楽したいじゃないですか?自分を律してわざわざ主体的にきつい事をやる人はいません。また、僕はそんな奇跡みたいなインターン生を求めていません。

ここで言いたいのは、インターン生は緩みから人の話を聞かなくなり、そうすると僕のインターン生にかける時間が長くなって、とても割に合わなくなったというお話です。

佐藤峻leo sato

要するにインターン生はいない方がいいよなーと思い始めたという事です。

問題その3.結局ゴールを何も達成しないインターン生

僕は以前インターンシップが始まる前にインターン生にインターンシップ中のゴールを設定してもらってました。するとインターン生は必ずと言っていいほど複数のゴールを設定しました。

「SEO をマスターする」
「Google Analytics をマスターする」
「ウェブ広告を理解する」
などなど

僕らのインターンシップは大体3ヶ月と決まっていて、3ヶ月という短い期間で複数のゴールを達成するのは無理です。つまりインターン生は適切なゴールを設定出来ないということです。

佐藤峻leo sato

本を読んで、出来た気になっても実践となるとほとんど出来ていないのが現状です。

でもよくよく考えるとそれが普通です。野球をよく知らない人が3ヶ月後140kmで投げれるようになる!と目標を立ててしまうようなもんです。インターン生にゴールを設定させる事自体が間違っていました…

ゴールを適切に設定して、それを達成する事は実はインターン生にとってとても重要です。

インターン生が「私はデジタルマーケティングの会社でインターンをしていたので、デジタルマーケティングが分かります!」なんて履歴書に書いても誰も信じてくれないでしょう。プロの世界はそんなに甘くありません。

それよりも適切なゴールを設定して、「私はインターン期間中にXXを達成しました!」と履歴書に書いた方がよっぽどいい履歴書になりますし、本気で達成しようとしたら面接時にいくらでもストーリーを語れます。

佐藤峻leo sato

ちなみに Google は面接時 “何” を達成したかではなく、”どう”達成したかを重視するそうです。僕らも同じ意見です。

何はともあれ、これらの問題点をベースに今後 applemint ではインターンシップの在り方を変えることにしました。

変更点その1. ゴールはこちらが設定する

goal in 【企業必見】台湾でインターン生を10人以上受け入れて見えた反省点と改善点

まず、今後 applemint のインターンではこちらがインターン生のゴールを設定します。ゴールは数字化出来てインターン生が履歴書でかけて、尚且つ実行可能なものとします。具体的には以下です:

applemint インターンのゴール
  • コンテンツの 総 PV 数XXXX
  • Linkedin フォロワー数XX
  • applemint インスタグラムフォロワー数XX
  • Facebook フォロワー数XX
  • リード獲得数XX
  • クリエイティブ制作数XXX(ポートフォリオ拡充)

これらの内の1つをゴールとします。インターン生はゴールの達成を目指しながら applemint の業務をお手伝いしてもらうことになります。

ゴールを達成すれば、インターン生は履歴書に「applemint という会社でSNS の運用を任され、フォロワーをXXからXXまで増やしました!」とか具体的な実績を書けます。今までうちでインターンをしたインターン生は「applemint でインターンをしました」という事しか履歴書に書けませんでした。この差は大きいです。

変更点その2. やるもやらないも自分次第

skills in 【企業必見】台湾でインターン生を10人以上受け入れて見えた反省点と改善点

applemint が今後インターン生に対して課すゴールは正直達成できればプラスαぐらいのゴールです。なので達成できなくても特に問題はありません。ただしインターン生はゴールを達成したら履歴書にリアルな実績を書けます。

僕らはインターン生がゴールを達成するために、必要最低限のレクチャーをします。あとはインターン生に自分で考えて自分で動いてもらいます。僕らのサポートが必要であれば、いつでも声をかけてくれれば対応します。

僕らはあくまでインターン生にうちを利用する環境を提供します。利用するもしないもインターン生次第という形にしたいと思っています。

僕は過去に緩んだインターン生がインターンの後半に僕の指示待ち人間になり、終いにはウトウト寝てしまう光景を何回か見ました。言い方は悪いですが、僕はそんな人にいちいち構ってる時間はないありません….

やるもやらないも自分次第という形にすればそもそもやる気のある人しかインターンに応募してこなくなります。

これからの時代は問題を解決できる人間より、問題を自分で発見して自分で解決しようとする人材が求められているので、ちょうどいいと思っています。

まとめ:台湾でインターンシップをする時の注意点

最後に企業側の方に対して、台湾でインターン生を受け入れる時の注意点をまとめてこのブログを終えたいと思います。

  1. インターン生は無償労働ではない。対価を払うならバイトでいい。対価を払わないならその分の学びや学びができる環境を提供する
  2. インターン生が学ぶ内容 (ゴール) は企業が主体となって決める
  3. ゴールはインターン生にベンフィットがあり、企業にもベネフィットがあるものにする。ただし企業側はインターン生に過度に期待しない
  4. 企業側はインターン生がゴールを達成できるように出来る限りのサポートを提供する
  5. 最低限のサポート以外はインターン生が望んだ場合のみに提供し、それ以外はインターン生自身に考えさせる

一見すごい偉そうに見えますが、僕は絶対自分で考えて自分で試行錯誤してゴールを達成するほうが必ずインターン生のためになると思っています。

以上 applemint 代表佐藤から台湾でインターン生を何人も受け入れて見えた反省点と Next Action についてでした。企業の方々は是非参考にしてみてください!

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Leo Sato 佐藤峻

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