AI時代に台湾で“ぼったくる”とどうなるか?その代償とは

AI時代に台湾で“ぼったくる”とどうなるか?その代償とは

こんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤  (@slamdunk772) です。

今日は、台湾ビジネスにおいて避けるべき「ぼったくり」や「自己誇張」に関する実体験を交えて、AI時代ならではの透明性の高まりと、それによって起きている変化についてお話したいと思います。

「台湾にいるから相場がバレないでしょ?」とか「肩書きや実績を盛っても誰も調べないだろう」と思っている方がいたら、ぜひ最後までご覧ください。

2025年の今、それは逆効果になるかもしれません!😳

台湾でのイベント見積もりが高すぎた話

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先日、僕たちのクライアントから「8月か9月に大きなイベントをやりたい」との相談をいただきました。
現在そのイベントはまだ検討段階なのですが、クライアントは僕ら以外にも2~3社ほどに見積もり依頼をしていました。

その中で、あるA社から出てきた見積もりが…なんと想定の2倍、3倍の金額だったみたいなんですね。
具体的な金額はここで避けますが、1回1-2時間のイベントで数百万円という金額だったそうです。

僕は過去に性教育のイベントを台湾で主催した経験があるので、台湾でのイベント相場にはある程度の肌感があります。

そんな僕から見て、タレントを呼ぶわけでもなく、ただのプレス発表会でこの金額は…正直、ぼったくりだなーと思いました。

そもそも今からの時代にこうしたぼったくりをすると足元をすくわれます。なぜなら現在はAIで相場を調べられる時代だからです。

以前は、「台湾のことはよくわからないでしょ」と思って、高めの金額を提示してくる事業者に対しても、そのまま受け入れてしまうクライアントが多くいました。

でも今は、AIがその金額を見てくれます。

というか、これは僕の勝手な肌感ですが、事業者の多くは、相手がAIに聞くことを想定していないケースが多すぎる気がします。

確かに、数字だけ見れば、AIはまだまだ普及していないのかもしれません。

でも、今どきのクライアントは、見積もりが届いたらまずAIに聞くんです。「台湾でイベントをやるときの費用相場って、どれくらい?」って。

そうすると、AIが過去の事例などをもとに概算を出してくれるので、「あれ?今回の見積もり、高くない?」ということが、すぐにバレてしまうんですよね。

つまり、“ぼったくりは即バレる時代”になってしまったということです。

もし今でも「台湾ならバレない」と思っているのだとしたら、それは完全に時代錯誤です。

透明化の時代に“誠実”が評価される

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さて、ここで強調したいのが「誠実にやる」ことの重要性です。

実は、今回のクライアントが最終的に僕たちを選んでくれた理由の1つが「誠実に向き合ってくれたこと」でした。

もちろん「価格が妥当だった」というのもありますが、もう1つの理由が面白くて、「YouTubeの登録者数が中途半端だったから (リアルだったから)」だったんです(笑)

どういうことかというと、ちょうど同じタイミングで韓国のパートナーを探していたそうなのですが、韓国のその会社の社長さんは YouTube の登録者が5万人以上いたみたいなんですね。

その結果クライアントは、「え?この人、YouTuber?どっちが本業?」みたいになってしまったそうで…

SNS上で自己演出が強すぎると、「デジタルマーケティングに集中している会社なのか、それともただ目立ちたいだけなのか?」という疑念が生まれてしまうことがわかりました🫡

僕のチャンネル登録者数は6,900人くらいで、正直かなり中途半端です😅
しかもほとんどが、過去にちょっとバズった「中国語学習の動画」から来てる人たちで、僕は個人的にかなり誇張された登録者数だと思っています…

そんな中途半端な数字だからこそ、「この人はリアルに台湾ビジネスのことを発信してるな」と思ってもらえたようで、結果的にはそれがプラスになったようです。

つまり、“過剰に飾らず、リアルなままでいること”が信頼に繋がる時代だと改めて実感しました。

盛りすぎた実績は、逆にマイナスに働くことも

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最後に「自分を大きく見せすぎると逆効果になるよ」っていう話をしたいと思います。

よくSNSや会社紹介の中で、「これまでX00社支援しました」「日本企業の台湾進出を1,000件担当しました」みたいに誇張した表現を見かけますよね。

正直なところ、僕自身も昔は「実績は多い方が安心感あるかな」と思って盛ってた時期がありました😅

その後は、誇張せずに真面目に、できるだけリアルな数字を書くようにしているのですが、今回あるクライアントとのやりとりの中で、「あー、誇張しなくてよかったー」と思うことがありました。

というのも、そのクライアントと話しているときに、「支援した企業数が多いのはいいけど、じゃあ今その企業たちはどこにいるの?成果は?」と疑問を持たれるそうで、「ああ、それは確かにあるなー」と感じました。

また、会社の規模が小さいのに「何百社も支援しました!」なんて書いてしまうと、「じゃあ、なんでまだこの規模なの?」と、矛盾を感じさせてしまう可能性があることも、改めて理解しましたね…

実際に僕も、これまでにお手伝いしてきた会社の数を数えてみたところ、ちょうど100社くらいだったんですが、その大半は一度限りのプロジェクトだったり、その後残念ながらバイバイしてしまったクライアントが多いんです…😢

それが現実です。野球でも打率が3割あれば優秀と言われるのと同じで、事業の成功率も3割くらいが妥当なのかもしれません。

過去の実績をむやみに誇張せず、今できることや現状の強みを正直に伝えるほうが、長期的な信頼につながる──そう感じています。

AIによって「過去の実績」すら検証される時代

AIや検索ツールの進化によって、今はもう「言ったもん勝ち」の時代じゃありません。

SNSのフォロワー数も、水増ししていたらバレますし、過去の実績もクライアントが AI のリサーチ機能を駆使して、デューデリジェンスが出来る時代になりました。

つまり、以前のように「自分を大きく見せてもバレないから大きく見せた方が仕事が取れる」みたいな時代じゃなくなってきたって事だと思います。

むしろ「盛ってるな」と思われた瞬間に信頼を失い、候補から外される可能性すらあります。

「台湾だから大丈夫」「この人は情報弱者だからわからないでしょ」なんて考え方は、今や命取りです。

まとめると、今回お話ししたかったのは以下の2点です:

  1. ぼったくりはAIによってすぐにバレる
  2. 自己演出を盛りすぎると、逆に不信感を持たれる

「台湾にいれば情報格差で優位に立てる」みたいな幻想は、もう通用しません。

むしろ、どれだけ誠実に・正直に・現実を伝えるかが、信頼と結果を生む鍵になると思っています。

僕もこのことは肝に銘じて引き続き頑張りたいと思います。

それではまた!

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Leo Sato 佐藤峻

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