【限定公開】デリバリーサービスの波に巻き込まれ今後苦戦が予想される台湾の飲食店

【限定公開】デリバリーサービスの波に巻き込まれ今後苦戦が予想される台湾の飲食店

こんにちは、applemint 代表の佐藤です。

今日は applemint lab 用に書いた本来は有料のコンテンツを特別に applemint の HP の方で公開します。 applemint lab では今回みたいな僕が台湾でビジネスをして得た一次体験や気づき、マーケティングの失敗や成功話を提供しています。

今回は台湾の飲食店について書きます。僕は飲食が専門ではありませんが、また飲食について書きます? 台湾の飲食店って本当に気づきが多くて、いつもブログのネタにさせてもらってます(ホクホク)

飲食は専門ではありませんが、経営は一応数年しているので、そんな僕の視点はまんざら間違ってないと思ってます?

今日書きたいのは、台湾の飲食店が現在のデリバリーの波に巻き込まれて長期的な視点を失くし、自分達で首を絞めているというお話しです。もっと踏み込んだ話をすると、台湾の多くの飲食店が短期的な売上に目を奪われ、長期的に危ないのではないか?というお話をします。

台湾で飲食店を営む方々は確実に参考になると思ってます!

デリバリーサービスの波

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コロナウイルスをきっかけに日本のみならず台湾でも飲食のデリバリーサービスがアホみたいに普及しました。

僕もデリバリーサービスのおかけで、普段なら何分も待たないといけないラーメン屋さんのラーメンを味わうことが出来てます?

さて、このデリバリーサービスが急速に広がったことで、ある弊害が起きてます。それはデリバリーを優先して、お店に来店した顧客をないがしろにするお店が増えたという事態です?

ぼくは年明けにあるお店に行きましたが、お店に入るなり店員さんから「忙しいからテイクアウトも店内の飲食も30分以上かかるよ」と言われました。忙しい理由はデリバリーの対応でした? 店内を見渡すと、中にはお客さんが誰もいませんでした。

僕もお店の店員さんの態度が悪かったので、店内で食べるのをやめました。

これと似た経験は先月もしました。以前台湾でコロナがやばかった時にデリバリーサービスを利用してとても美味しかったお店に後日実際行ったのですが、最悪なお店体験でした。

お店はデリバリーのオーダーと店内のオーダーをごっちゃにしてトラブって僕はオーダーした食べ物が何十分待っても出て来ませんでした。店員の対応も悪かったです。もうそのお店で食べる事はないでしょう。

しかしよく考えてください。テイクアウトしたい顧客及び店内で飲食したい顧客はデリバリーよりも儲けは高いです?

飲食店がデリバリーサービスを利用すると、金額の30%ぐらいが Uber Eats や foodpanda に手数料として取られます。これはめちゃくちゃ痛いです。

例えば僕の会社のサービスの 20〜30% が仲介業者に取られると考えると、すごく憂鬱になります。じゃーUber Eats で載せる価格は通常価格より30%上乗せすればいい訳ですが、それが難しい…

だって30%も通常の価格に上乗せしたら、300元のものは390元になってしまいます。賢いネット民は通常価格と比較して、デリバリーをやめます。飲食店は毎月払うデリバリーサービスの利用費が無駄になります?

飲食店の本音

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飲食店にとってデリバリーサービスはコロナ渦でも売上を作るための苦肉の策でした。デリバリーサービスの手数料は高いのに利用するお店が多いのは、デリバリーサービスを使って1円でも日銭を稼ぐためだと思います。

コロナ渦ではお店に人が来ないから飲食店もデリバリーサービスを使わざるを得ません。

では、飲食店はコロナ収束後もデリバリーサービスを使い続けたいかというと、本音はNo のはずです。ただでさえ薄利の飲食店において、30%の手数料は痛すぎます。

コロナは終息に向かってます。というかいつかは必ず終わります。収束後はおそらく、「うちはデリバリーしません」ってお店は割と出ると思います。僕ならやりたくないです?

しかしコロナウイルスでデリバリーサービスに力を入れて、デリバリーサービスを優先し、お店に来たお客さんを軽視したお店に人は行くかと言えば恐らくNoです。

デリバリーの弊害で失ったお客さんは戻らない

コロナ時にデリバリーに精を入れすぎて、店内の顧客の体験を疎かにしたお店やテイクアウトでお店を訪れたお客さんを軽視したお店はコロナ後やばいと思ってます。

その理由は前章でも述べたように、せっかくお店に足を運んだのに店内の体験が最悪だったら行く意味がないからです。そしてこんなお店が台湾で結構増えてる事に僕は危機感を抱いてます。

彼らは目の前の売上に必死になりすぎて長期的に危ない事をしているなーと僕は個人的に思っています。

では、どうすればいいのか?長期的な視点から考えたら、僕は3つのオプションがあるかと思ってます。

  1. 日銭を諦めてデリバリーをしない
  2. デリバリーはするけど、Shopify を用いて自分達で届ける (無理をしないで利益を確保)
  3. デリバリーの優先順位を下げる

僕は個人的に#3がいいと思ってます。デリバリーサービスは新しい顧客と接触できるとてもいいツールです。30%の手数料は取られますが、これを新しい顧客と接触できる広告費用と考えれば安いものです。

実際僕は Uber Eats のおかげ、今まで知らなかった美味しいお店に出会うことができました。

でも、デリバリーが来たからといって急いで送ろうとしなくていいと思います。予め40分かかりますとか書いていいと思います。

「そんな事したら誰も頼まないでお店の売上が下がるだろ!怒?」と思うかもしれませんが、僕はよく頼むインドレストランのデリバリーを50分ぐらい待ちます。デリバリーを頼む人は Netflix やら見て割と待てると思ってます?

一番最悪なのは、僕みたいデリバリーで美味しかったから実際のお店に行ってみたい!と思って行ったら、お店の体験が最悪だった場合です。お客さんはじゃーデリバリーでいいかってなります。

デリバリーばかり優先して、店内の体験を疎かにしたお店は、コロナ収束後デリバリーをやめても店に人は戻らないのでデリバリーに依存して、薄利から抜けられなくなります。そうなったらいっそのこと、クラウドキッチンでよくなる訳です。

これを機に飲食店経営者の方は現場にデリバリーの優先順位を下げてみてはどうでしょうか?と思ったお話でした。

以上 applemint 代表佐藤でした!

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飲食店経営していない小僧が偉そうな事を言いやがってて、思われるの承知で書きました!笑

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Leo Sato 佐藤峻

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