こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
今日は少し個人的な話をしたいと思います。 テーマは、「アップルミントを辞めて日本でのキャリアを歩み始めた、ある台湾人元スタッフの話」です。
正直、この話がどれだけ一般的な参考になるかはわかりません。でも、経営者としての想いや、小さな会社で働くことの価値について、何か感じてもらえるものがあるかもしれません🙇🙇
台湾に拠点を構えて8年以上、様々な出会いと別れがありましたが、今回はその中でも特に印象に残っている一人の元スタッフについてお話ししていきます!
彼女との再会

2025年4月末、applemint の元台湾人スタッフが日本のビザ更新の関係で一時帰国しており、オフィスに遊びに来てくれました。
applemint に彼女が入社したのは2022年。彼女は約2年半働いたのち、2024年に退職しました。当時彼女は29歳か30歳目前。
ご存じの方も多いと思いますが、ワーキングホリデービザは30歳未満が条件。そのため彼女にとって「2024年が日本ワーキングホリデー最後のチャンス」でした✨✨
彼女はずっと「日本で働きたい」という夢を持っており、applemint を退職後、京都に渡りました。
京都での仕事探しはすぐに見つかり、渡航後すぐに京都のホテルで働くことになりました。オーバーツーリズムの影響か、ホテル業界は人手不足は深刻みたいですね…😅
ビザ取得を断った理由
その後彼女はひとつの決断を迫られます。
働いていたホテルから「ビザを出すのでこのままうちで働かないか?」という申し出を受けたんですね。けれども、彼女はマーケティングの道を歩みたいという思いを優先し、その話を断りました。
フルタイムの仕事が見つかった今思うと非常に賢明な判断だったと思いますが、その当時の彼女はかなり悩んだと思います。
彼女はビザが取れる誘惑をグッド我慢して、自分のキャリアと真剣に向き合い、ホテルではなく「マーケティングの仕事」にこだわりました。
苦戦した就職活動

その後、彼女は2024年の9月か10月ごろから日本での就職活動をスタートさせたそうですが、思った以上に苦戦したようです。
外国人であるという点がやはり大きなハードルになったのでしょう。僕自身、日本で外国人を雇用したことがないので実情は分かりませんが、日本にいる知り合いからは日本における外国人の就職は難しいという話は聞いていました。
彼女はとても優秀で、日本語・中国語・英語のトリリンガルです。しかも勤勉なので、正直日本にいる同い年の他の日本人より優秀だと思います😅
これだけのスキルがあれば余裕で就職できると思っていたのですが、現実はそう甘くなかったようです。
今年の2月か3月には、「もし就職先が見つからなければ台湾に戻ってもいいですか?」といった相談の連絡も受けました。もちろん、彼女のような優秀な人材であれば大歓迎です。
ただ、僕としてはせっかく日本に渡ったのだから、日本でチャンスを掴んでほしいと思っていたので、陰で応援していました。
見つかった理想の職場
そんな彼女ですが、ワーホリビザの期限が切れる間近の台湾帰国も考え始めた2025年の4月に転職先が決まりました。
詳細な会社名等は忘れてしまったのですが、業種はなんと「デジタルマーケティング」でした👍👍
仕事内容は、日本企業が海外に商品を販売する際のマーケティング戦略の立案や、デジタル広告の運用、プランニングなどです。
まさにapplemint で彼女が担当していた業務と重なる部分が多く、聞いたときには「よく見つけたなー」と思いました。
おかげで彼女はマーケティングのキャリアを続けることになりました。
今経営者の立場になって分かりますが、異業種からの転職は本当に難しいと思います。仮にある業界で1,000万円をもらっていた方が全然違う業界に転職した場合、能力を活かせなければ、1,000万円は難しいでしょう。
彼女もそのことは理解しているので、マーケティングという職種にこだわり、日本からも戻ることも覚悟で転職活動をした結果、マーケティングの仕事を得ることが出来ました。
applemint での経験が生きた
実を言うと、彼女が applemint に入社した2022年は、会社としてもかなり混乱していた時期でした。
社員が次々と辞め、彼女が入社した頃には「まるでドミノ倒し」のように人が抜けた後でした。
そんな中、彼女は本当に多くのことを担当してくれました。広告の運用から戦略立案、Googleアナリティクスによる分析、報告書の作成……まさに「マーケティングのオールインワン」状態😅
彼女はいい意味で色んなことを
大企業に入っていたら、ここまで幅広い実務経験は積めなかったと思います。大企業は仕事が細分化されているため、ひとつの業務に特化しがちです。ワークライフバランスや福利厚生は良いかもしれませんが、スキルアップの機会としては一長一短です。
おわりに

「大企業ばかりがすべてじゃない」というのは、経営者としてのポジショントークかもしれません。
でも、彼女の例を見ると、スタートアップや中小企業での経験がその後の人生に大きな価値をもたらすこともある、というのは間違いないと感じます。
彼女のような人材にとって、アップルミントが「スキルを磨く場所」となれたこと。それが何より嬉しいことでした。
というわけで、今回は「アップルミントを卒業し、日本で夢を叶えた台湾人スタッフの話」をお届けしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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