旧正月で顕著になる日本と台湾のお金に対する意識

旧正月で顕著になる日本と台湾のお金に対する意識

※これは applemint lab 会員限定のブログです。今回は特別に無料で公開します。この記事を読んで applemint lab に興味を持った方はこの機会に是非 applemint lab に入りましょう😃

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こんにちは、applemint 代表の佐藤です😎

みなさんは過年 (旧正月) をいかがお過ごしですか?(日本にいる方は旧正月なんて全く関係ないと思いますが…😅)

毎年『過年』の時期に台湾にいると、嫌でも「お金」を意識させられます。僕の場合は従業員への紅包 (お年玉) もそうですし、お店や近所のドアの前に「財」と大きく書かれた貼り紙を見る度に「お金」の2文字が頭に浮かびます。

そこで今回僕は台湾人と日本人の間にある「お金を儲ける事」に対する意識の違いについて書こうと思いました。

結論から言うと、台湾人ってお金を儲ける事に対して素直で、日本人って遠慮しがちだよねーという話とその理由についてお話をします。

lab の会員の皆さんには中国語に翻訳されて編集者に編集される前の僕の原稿を特別にお見せします😺

残念ながら台湾人向けに書くコラムなので、主に日本人のお金を儲ける事に対する意識について書きます。もしもここまで読んで心当たりがあれば、復習と思ってご覧ください。知らない人は台湾人と話す時のネタにどうぞ!

日本と台湾で異なる新年の願い

日本人が新年に初詣に行くように、台湾人も過年に初詣に行きます。初詣では皆それぞれ色々な事をお願いします。

僕は大抵、「今年1年間何も悪い事がありませんように!」とかお願いをします。他の日本人はどうかというと、みな結構似たような願い事をします。

気になったので日本人が初詣でどんな事をお願いしているか調べると、「健康祈願」、「恋愛成就祈願」、「学問・仕事に関するお願い」が主でした。

一方の台湾人はどうかと言うと、日本人と同様に「健康」を願う人はもちろんいますが、それ以上に「發大財」や「お金をもっと儲ける」という願いが目立ちます。

先日僕のお友達の書道家の方がデパートでお客さんに好きな字を書いてあげるというイベントに参加したのですが、彼は3時間で、腕が痛くなるほど「錢」という字と「財」という字を書いたそうです😂

「お金」に対するお願いがストレートな台湾人とお金の話題を嫌う日本人

よく台湾人は日本人よりも、素直に直接的な表現を用いるなんて言います。確かにその節はありますが、僕は結構人それぞれだと思っています。僕は過去に日本人より本音と建前を使うアメリカ人も台湾人も見た事があります😂

日本NO.1マーケターと言われる森岡毅氏もP&G本社勤務時代は、アメリカ人の方が日本人より本音と建前を使い分けていたと本に書いています。ただ「お金」に関しては、台湾人の方が日本人よりも確実に本音を表現していると思っています。

その証拠に台湾で定番な旧正月のお祝い言葉をリストアップしましたのでご覧ください:

  1. 恭賀新禧:新年の祝賀
  2. 財源廣進:財運アップ
  3. 恭喜發財:今年も儲かりますように
  4. 大吉大利:運がいいといいね
  5. 年年有餘:毎年貯金できるといいね
  6. 事事如意:物事がうまくいくといいね
  7. 心想事成:願いは叶うよ
  8. 萬事如意:思い通りなるといいね

などです。ここでは8つだけ挙げましたが、この中でお金関連のお願いは3つもありました💰

これが日本だったら…..😬

僕がもしも新年早々親戚の前で、「今年はバンバン儲けたいと思います」なんて言ったら、多分その後母親から注意されます(笑)この lab にいる日本人の皆さんならわかると思います😎

日本人がお金の話題を避けるようになった理由

なぜ日本人はお金を賤しい (いやしい) ものと考えるようになったのでしょう?日本人がお金を賤しいものと考えるようになった上で覚えておきたいのが、「​​貴穀賤金」という考えと、中国の朱子学を基にした「士農工商」という身分制度です。

「​​貴穀賤金」とは簡単に言うと、「穀物は貴く (とうとく) 、お金は賤しい」という意味です。江戸時代の武士の給料はお金ではなくお米で支払われ、この時代に武士たちの間に「​​貴穀賤金」という考えが広まりました。

江戸時代以前は日本に「お金は賤しい」という考えはありませんでした。むしろ江戸時代前の信長や秀吉は商人を讃え、お金を生み出す人が社会を回していると考えていました。

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信長は楽市楽座 (今でいう自由貿易)の導入や関所 (関税) の撤廃など商人に有利な施策を多く実施しました。

これが江戸時代になると事態は一変します。その理由はお金儲けに走り破滅した織田信長と秀吉を見た徳川家康がお金よりも農業を重視しようとしたためと言われています。

また、徳川家康は信長を裏切った明智光秀のような人物を二度と出さないために、主君に対して絶対的な忠誠を説く中国の朱子学を導入します。この際に「士農工商」という身分制度も導入します。

この身分制度で一番偉いのは「武士」で、次に「農民」、次に「職人」、そして最後が「商人」で、お金を生み出す商人の身分が一番低くなりました。つまり江戸時代は上下関係が厳しくなり、身分が低くなった商人は肩身が狭くなったという事です。

お金を生み出すビジネスパーソンが偉いと思われるような現代では信じられませんよね?でも江戸時代はビジネスパーソンの身分が一番低かったのです。このような考えが260年も続いたため、日本は今でも「お金を賤しい」と考える人が多く、お金を儲ける話を慎むような風潮があると言われています。

この話に興味がある人は『学校では教えてくれない日本史の授業』を読んでみてください!

台湾人はなぜお金を儲ける事に対して抵抗がないのか?

最後に台湾人はなぜお金を儲ける事に対して抵抗がないのかお話します。結論から言うと、台湾人のお金に対する執着は共産党と国民党が戦った国共内戦後と思われます。

それというのも、中国は明の時代は徳川と同じガチガチの朱子学を導入していて、その後清を経て中華民国→共産党政権となるまでお金をガンガン儲けろ!みたいな考えは少なくとも中国にはあまりないためです。

中国では未だに一部の人が儲かる事に対して反発があります。中国は鄧小平時代に先富論を導入し市場が開放され、結果的にアリババのジャック・マーやテンセントのポニー・マーといったお金持ちが生まれましたが、根底には儲けた人間はその後社会へ還元してみんなで豊かになろうとする共産的な考えがあります。

台湾は共産主義ではないので、儲けたやつは社会へ還元しろ!みたいな感じは受けません。もちろん成功者やお金持ちに対するひがみは多少あるとは言え、中国のように富を還元しようとしなかった人間を罰しようとする感じもありません。

むしろ台湾ではビジネスで成功した人をかなり讃えます。つまり台湾は商人に優しい国なのです。この理由は友人いわく、国民党が台湾へ逃げてきた時代は貧乏だったから儲ける事が重要だったと言ってますが真意はわかりません。

いずれにせよこのブログでお伝えしたいのは、日本人の多くは「お金の儲け話をするのは賤しい」と思っているけど、この考えは江戸時代に造られたものというお話でした〜!台湾人のお金に対する意識に関しては引き続き調べたいと思いま〜す!

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Leo Sato 佐藤峻

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