京都工芸品の展示会を台湾でしたら…

京都工芸品の展示会を台湾でしたら…

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。今日は京都の工芸品の展示会を台湾でやったら…というお話をしたいと思います。

先日僕は台北で YourTrade さん (nomino というECサイトを運営している)企業さんの特売会のお手伝いをしました。9月の上旬ぐらいにやる事が決まって、10月の中旬に開催するというものすごいスピード感で行ったイベントでした。

特売会後に反省会みたいな形でちょっとした飲み会をしたのですが、その時に出たのは「もう少し準備したかった」という声でした。特に集客に関しては、確かにもう少し準備期間があれば、違う形になったと思っています。

ただ、こうして学びを得たことは一歩前進した証拠であり、損する事ばかりを気にして何もせずに、何も学ばない多くの在台日系企業よりはマシです😅(口が悪い…)こういう言い方は他人事に聞こえるかもしれませんが、僕にとって特売会は貴重な体験でした。

そんな経験を経て、今回の京都工芸品展示会をする事になったわけですが、実はこの京都工芸品展示会も10月の初めに決まって11月の第1週に開催するというとてもタイトなスケジュールで行ったイベントです😂

なので、正直特売会の学びを活かす暇もなく、イベントを行いました。しかしそれが結構面白い結果になったので、こうして皆さんに共有する事にしました!

それでは、どんな結果になったのか Let’s Go!

人がめっちゃ来ました…

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結論から言うと、かなりの人が来ました…今回のイベントの詳細はコチラのブログに書いてますが、11/2 から始まり、最初の1週間は専属のスタッフをつけて展示し、残りの3週間はほぼ放置みたいな感じになります(現在進行形)。

場所は青田街といって、日本統治時代の建物がポツポツ残る、緑豊かな高級住宅街です。余談ですが、このエリアにある金華國小/國中(金華小学校/中学校) は台北でも評判のいい有名な公立の学校です。

住宅街1312 in 京都工芸品の展示会を台湾でしたら…
日しき1312 in 京都工芸品の展示会を台湾でしたら…

話は逸れましたが、今回はそんな青田街に残る日本統治時代の建物を運営されている方と僕が今年の5月にたまたま知り合いになり、話をしているうちに、「あ、僕のお客さんで京都の工芸品を扱っているクライアントとこの建物の相性がいいな」と思い、今回の展示につながりました。

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京都工芸品1200x628 1 in 京都工芸品の展示会を台湾でしたら…
陶器 1200 2 in 京都工芸品の展示会を台湾でしたら…

とは言え、京都の工芸品は政府の補助金で動いている部分も多く、スケジュールや実際の開催までは半年以上かかりました💦

ただいくら建物と京都工芸品の相性がいいとはいえ、青田街はものすごく行きやすい場所ではありません。住宅街なので人の量もすごい多いわけではありません。それでも今回人がめっちゃ来ました😅

びっくりしたのが、11/2(木) の11時からイベントを始めたのですが、11/2は平日だったにも関わらず初日からちょくちょく人が来た事です。11/4の土曜日はなんと11時のオープン前に人が並んでいて、一瞬焦りました(僕はバスが来なくて1分遅刻してしまいました…本当にすみません!)

土曜日は最初のお客さんをご案内した後に、少し暇になったのでビラ配りをしたのですが、その後ビラ配りは全く必要なかったぐらい集客ができました。

customer1312 in 京都工芸品の展示会を台湾でしたら…

では今回どうやって集客したかと言うと、デジタル広告です。

デジタル広告をしている僕が「デジタル広告で集客できました!」なんて言うとどうしてもポジショントークに聞こえてしまいますが、来場者の方になぜ来たのか聞いたら、8割ぐらいが「広告を見た」と言っていました(本当です!)

集客広告の相性

今回京都の工芸品のイベントを行なって分かったのが、集客はコンテンツ(販売する商品や展示する商品)と、場所の相性が良ければ、ケチらず広告をすれば集客出来るという事です。

京都の工芸品に関しては、僕はずっと台湾で展示会をしたいと思っていて、その理由はそもそも”京都”ブランドが強すぎるからです😅

「京都」と聞くだけで、商品の値段に0 を一つ足せるぐらい、京都は強いコンテンツです。しかしそんな強いコンテンツも台湾に来ただけでは、誰も台湾に来た事を知りません。

台湾は露出枠を”買う”国です。PR に期待しても誰も取り扱ってくれません。華山や人の多い場所で展示会をしてもいいですが、そうするとコストがアホみたいにかかります。

だったら今回みたいにコストを抑えた場所でしっかり広告をした方がいい事がわかりました。ちなみに今回の展示会を通して、どの媒体にどれくらいの予算をかければ効果的に集客ができるかわかりました。これはしっかりノウハウとしてためます。

今回は “京都” というとても強いコンテンツを、ケチらずにしっかり広告をした事で集客ができましたが、京都でなくても日本には強いコンテンツがたくさんあります。

大きな展示会でなくても集客出来たことは大きな収穫でした!

ext Action:自治体は出展場所を改めて考え直し、広告を打つべき

現在日本の自治体はイベントを行う際、人の通りが多いイベントスペースやイベントを選びがちな気がします。”慣れ”ているので、いつものやり方で出展するのも悪くないでしょう。

しかし「その場所に、その金額で展示をして本当にいいのか?」と考え直す人はどれだけいるでしょうか?別に出展を担当する方が集客出来ようと出来まいと自分の給与がすごく変わらないことは知っています。

しかし一応国の税金が使われている訳で、僕はこうした思考停止は本当にもったいないなーと思います。

人が集まる場所や、大きなイベントは出展料と内装費だけでものすごいコストがかかります。一方で今回の場所は出展スペースがそもそも”日本風”なので凝った内装をする必要はないと思います。

会場費は機密事項なのでお話できませんが、一般のイベントより遥かにコストを抑えられたと思います。

ちなみにちょっと言い忘れましたが、来客者の多くは僕らに対して「普段もここでこんなイベントしているの?」と聞いてきました。つまり、”イベントをしている場所” という認識がなくても、強いコンテンツは適切に広告をすれば集客は出来るという事だと思います。

今後も積極的にこうしたオフラインのイベントやデジタル広告を使った集客のお手伝いが出来ればと思います!

最後に、今回の展示会では商品の QRコード一つ一つにトラッキングコードを仕込んだのでどの商品が一番台湾人の興味を惹いたか可視化して報告書を作ります。反省点も見つかったので来年の開催が今から楽しみです!

以上 applemint 代表佐藤からでした!

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Leo Sato 佐藤峻

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