【完全公開】台湾で日本人の労働許可証を申請する手順と注意点

【完全公開】台湾で日本人の労働許可証を申請する手順と注意点

こんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

突然ですが、僕は最近残念なことがありました。それは台湾で外国人(日本人) の労働許可申請を会計士に外注しようとしたら、めちゃくちゃ高く見積もられたことです。 その金額いくらだと思いますか?

3万元です!いやー書類申請するだけで3万元は高いなと思いました。しかもネット上に申請に必要な書類や、手続きの仕方は全て書いてあります。

あまりに高いので申請書類は自分達で集めて、申請時の注意点や、集めた書類のレビューだけお願いしようと思いました。レビューなんて1時間ぐらいで終わると思います。結果お見積もりはいくらだったかというと2万6千元です。

いや、3万元とほとんど変わらないんですけど…..全然納得いかないので結局自分達で全てやって、先週金曜日1/22 に労働許可証の申請が通過した通知が来ました。普通にできました。

正直言います。難しいことは全くありませんでした。ただし、注意する所がいくつかあります。

聞いた話によると、会計士だけでなく、人材派遣会社も同じような金額を取ることがわかりました。どうやら3万元が市場価格のようです。しかしこの3万元に非常に疑問を感じた僕は今回台湾で労働許可証が下りるまでの手順と注意点を全て公開する事にしました。

台湾で A-15 の労働ビザを使って日本人の労働許可証を申請する予定のある方は必見です!(飲食店の方の外国人労働許可申請は特殊らしく、あまり参考にならないかもしれません)

また、台湾で就職を考えている人も、どんな書類を準備しないといけないのか参考になるのでぜひご覧ください。(例えば労働許可証申請書類の中に、卒業証書のがありますが、卒業証書を日本の実家に置いてくると、困ることになります)

台湾労働許可証申請に必要な書類

まずは僕が集めた書類を覚えている限り全て列挙します。

  • applemint と内定者の間で交わした雇用契約書コピー
  • A15-其他經會商中央目的事業主管機關之工作申請書表
  • 内定者の履歴書/経歴書 (中国語)
  • 内定者のパスポートコピー
  • 内定者の居留証裏表コピー(あれば)
  • 雇用側の代表者のパスポートコピー
  • 雇用側の代表者の居留証裏表コピー
  • 内定者の卒業証明書コピー
  • 内定者の卒業証明書中国語説明文
  • 離職証明書(在籍証明書)コピー
  • 離職証明書(在籍証明書)中国語翻訳(原本が日本語の場合)
  • 海外赴任証明書(日本語&中国語)コピー(駐在員経験がある場合)
  • 401營業稅繳款書(会社の過去1年間の毎月の営業税支払い書)コピー
  • 会社登記情報のコピー
  • 審査費用500元のレシート(郵便局で払う)

もしかしたら漏れてるかもしれませんので、申請をする時はこのブログだけをあてにせず、きちんと公式ページの情報に沿って申請をしてください。

審査費用は郵便局に行って、申請書類をプリントアウトして、以下の部分を郵便局の人に見せればこちらが何を払いたいのか理解してくれます。

労働局許可証審査費用

ちなみに内定者の方は4年制の大学を卒業し、某メーカーで11 年勤務した方でした。

次に、労働許可証を申請する際に絶対覚えておきたい注意点3つを話します。

その1. 日本語の書類は全て中国語の翻訳を準備する

労働許可申請書をレビューする人は台湾人です。日本語の書類をそのまま出しても意味がありません。

弊社ではまず内定者の履歴書を中国語に翻訳しました。また、卒業証明書やその他の日本語資料も原本とは別に中国語に翻訳したPDFファイルを準備しました。

幸いにも内定者の方は台湾現地で勤めていたので離職証明書(在籍証明書)は中国語でしたが、離職証明書が日本語の場合は、離職証明書の中国語翻訳が必要になります。

その2. 原本からコピー/スキャンしていない書類は全て「與正本相符」を書く

例えば内定者の方が卒業証書の原本を持っておらず、以前にスキャンしたものを持っていたとします。それを弊社が再度コピーして労働許可証申請者に渡した場合、申請者は原本から直接コピーを取っていないため、「與正本相符」という追記と会社の印鑑を捺印します。

要するに労働局に対して、「この書類は本物です」と保証する感じです。(厳密には「原本と相違なし (合っている)」)

そのため、原本から直接コピーを取っていない書類は全て「與正本相符」と書いて、会社の印鑑を捺印してコピーをとります。(うちは疑われそうな書類は全て「與正本相符」と書いて捺印しました)

詳しい規則についてはコチラに書いています。

與正本相符について

その3. オンラインで行う

労働許可証申請の公式ページに書いてますが、オンラインで申請をすると審査に7日ほどかかるのに対して、紙で申請すると12日かかると書いてあります。つまりオンラインで申請した方が早いということです。

弊社はオンラインで金曜日に申請して、翌週の金曜日に結果が来たので、ほぼ時間通りに審査が終わりました。

労働許可審査期間

また、オンラインで申請する場合、Windows を使用してください。Mac だとオンラインの申請サイトで手続きができません。あと、オンラインで申請するには『自然人憑證』といってマイナンバーのような手続きを済ました人しかできません。

これは台湾人しか持っていないので、日本人の方は単独でオンラインで申請できません。(永住権や国籍を持っている人は出来るかもしれませんがそこまで調べてません…)つまり、自分たちで申請するときは必ず台湾人の方のヘルプが必要になります。

自然人憑證の必要性

以上が外国人の労働許可証申請に関しての大まかな注意点です。最後に申請する書類の注意点を2つピックアップしてこのブログを締めたいと思います。

申請書類注意点その1. 自己PR と雇用理由

まず、中国語の履歴書/経歴書の注意点についてお話をします。弊社では知人のアドバイスで内定者の経歴書に自己 PR を足しました。自己 PR では applemint でどのポジションで、具体的にどんな仕事をする予定で、どのようにして今まで培ったスキルを活かすか書きました。

次に、『A15-其他經會商中央目的事業主管機關之工作申請書表』の中で、雇用側は内定者を雇うことで得られるベネフィットを書く項目があるのですが、その内容を自己PR とリンクさせました。

例えば、内定者が自己PR 部分に「得意の営業で applemint の顧客を増やします」と書いたら、雇用側は申請フォームに「〇〇さんを雇うことで顧客が増えます」と書きます。

知人のアドバイスで内定者の自己PR と、applemint が内定者を雇うメリットのリンクは意識しました。また、念の為書きますが、台湾では外国人に対して約48,000NTD 以上の給与支給が必要になります。契約書に内定者の給与が48,000NTD 以上であることを明記しましょう。

申請書類注意点その2. 401營業稅繳款書

台湾では一般に外国人を雇うとき、雇用側は前年度の売上が1,000万元以上あることが条件とされています。つまり労働許可証の申請時に1,000万元以上の売上の証明が必要になります。(厳密には資本の出所によって条件は変わりますが、わかりやすくするため、1,000万元と書いてます)

労働許可の条件

弊社では当初、前年度の法人税支払いの書類を準備していました。なぜなら法人税関連の書類には前年度の売上や財務諸表が明記されているためです。後に知人からの指摘で、 401 の営業税の書類が必要だと気づき、急いで書類を差し替えました。

もしも知人のアドバイスがなかったら書類の不備で落ちていたかもしれません。くれぐれも会社の売上を証明する書類は、法人税の書類ではなく営業税の書類だということをお忘れなく。

書類申請を終えてみて

今回は、日本人の労働許可証発行に必要な書類を全てリストアップしましたが、これらを揃えば絶対に通るというわけでありません。弊社は必要書類を全部準備しましたし、労働局が定める条件も満たしていましたが緊張しました。

台湾の労働許可申請に絶対はないらしく、審査する担当者で基準が変わると聞いたことがあります。そのため1回目通らなくても2回目に通るなんてこともあると聞きました。

もしも紙で申請して1回目に審査に落ちた場合、2回目の申請は通っても最低24日経過します。そうすると採用計画やスケジュールに調整が必要になるので、必ずオンラインで申請することをお勧めします。

また、今回申請に当たってかかった時間は合計4時間ぐらいでした。意外にかかった印象です。会計士や人材派遣会社の30,000元は未だに高いと思っていますが、大手なら 30,000NTD 取るのもわからなくはないなーと思いました。

労働許可証発行後

労働許可証が発行されたら、原本と会社の登記情報(コピー)、契約書及び居留証申請書類などを持って移民局に行きます。外交部に行きましたが、直接移民局に行くよう促されました。また、新しい会社の在籍証明書が必要になります。(まだ在籍していないので、「○月○日から在籍する」と書いて、会社の印鑑を押します)

最後に台湾転職を希望される方へ

最近、台湾の会社に転職を希望されている方から労働許可が下りなかったという話を2件聞きました。日本人や外国人を欲しいと思っている企業の中にはそもそも外国人を雇うための条件を満たしていない企業もあるようです。

前年度売上1,000万元以上はそれなりの会社であれば難しくありませんが、進出して間もない企業や小規模な会社であれば、達成困難な場合があります。内定者の方はきちんと内定を出した企業が外国人を雇うための条件を満たしているか確認することをお勧めします。

また、卒業証明書や在籍証明書は実家に置いたままにせず常に自分の身の回りに置いておくことをお勧めします。

FYI:採用を決めた時の社員の反応

本当に最後に、僕が日本人を採用すると社内にアナウンスした時のスタッフの反応をお伝えしてこのブログを終えます。台湾で就職を考えている人たちは是非頭の片隅に入れておいてほしいと思っています。

正直うちのスタッフはあまり歓迎しませんでした。台湾人スタッフは外国人の最低給与が48,000NTD~ なのを知っています。この給与は台湾ではまーまーいい方です。恐らく会社の6-7割のスタッフよりいい給与です。

仮に日本人の内定者が中国語を話せないで、ポジションに必要な関連スキルを持っていなかったら、台湾人スタッフはどう思うと思いますか?納得いかないでしょう。「なんで僕/私よりスキルないのに給与が高いんだ」って思うでしょう。

なので、中国語が話せないで、前職と全く違う業種に飛び込む日本人の方は 0 からのスタートと思うのではなく、マイナスからのスタートと思ってください。自分の実力で周りの台湾人を認めさせないと周りは認めてくれないです。

では具体的に何をすれば認めてくれるか?僕は以下のように考えてます:

  1. 結果を出す
  2. 量をこなす
  3. 自分から積極的に周りとコミュニケーションを取る
  4. 堂々とする/何でもいいから自分のスキルをアピールする
  5. 中国語を話すようになる

結果を出せば周りは黙ります。でも最初は結果が出ないと思うので量をこなす必要があると思っています。っというかその他にどんな方法を使って周りを認めさせるんだって話です。

僕の台湾人の友人の会社に、入社3年目の日本人が駐在員として入ったのですが、仕事よりも土日を優先し仕事場でミスばかりするので、現地のスタッフの信頼を完全に失ってます。

多くの日本人は台湾に来て、まずは観光!とか思っていますが、みなさんが台湾で就職するということは、国内の台湾人の就職スポットを1枠取ったということです。

「入社した会社は、周りのスタッフが感じがよくて安心した」という言葉を日本人から聞いたことがありますが、中国語を話す僕が台湾人のスタッフに色々聞くと裏では結構妬んでます(笑)これが本音です。

なので、僕は台湾で日本人を雇うとなった時、僕が上で挙げた 5つが出来そうな日本人しか雇いません。あとは全部断ります。じゃないと台湾人スタッフに不公平と思われて辞められます。僕はスタッフから「同じ日本人だから甘い」と思われたら終わりだと思っています。人種だから

今回僕が採用した日本人の方は上の5つが出来ると信じて採用しました。信じたからには全力でサポートします。

それではみなさんグッドラック!

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