台湾モバイルゲーム市場の現状と進出時の3つのポイント

台湾モバイルゲーム市場の現状と進出時の3つのポイント

こんにちは、applemintのKayです。現在、台湾で遊ばれるゲームのうち約70%がモバイルゲームであることをご存知ですか?

実は、台湾のモバイルゲームの市場規模は世界で7位とかなり上位です!2015年の15位から大きく飛躍しました。台湾の世界人口ランキングは56位なので、全国民に占めるモバイルゲームユーザーの比率がどれだけ高いか分かりますね。

ですが、台湾にモバイルゲームで進出するのは容易ではありません。なぜなら台湾のモバイルアプリ市場は成熟しており毎年大量のアプリがリリースされます。また中国向けに作ったゲームは、台湾用に使い回すことが難しいのです。

台湾モバイルゲーム市場で成功するには、台湾人の文化や行動を把握した上でのマーケティング対策が重要です。

そこで今回は、台湾在住の筆者が、現地情報をもとにした台湾モバイルゲーム市場の現状、近年の流行ゲームの特徴と問題点、そして最後に台湾進出の際に利用できるマーケティング方法をご紹介します。

これからモバイルゲーム業界で台湾進出を進めたい皆さんの参考にしていただければ幸いです!

台湾のモバイルゲーム市場の現状

まず最初に台湾モバイルゲーム市場の現状をお伝えします。冒頭でもお伝えした通り台湾のモバイルゲーム市場は世界で第7位の収益規模で、さらに有料プレイヤー1人あたりの課金額が世界第3位という収益性の高いマーケットです。

台湾ゲーム売り上げ
引用元:2021 台灣遊戲產業分析與⾏銷洞察

台湾人の2020年モバイルゲームの総ダウンロード数は、年間7.5億回に達し、モバイル市場の収益の85%近くがゲームから発生しました。年間成長率も20%と非常に高く、ゲーム配信企業にとって台湾は非常に魅力的な市場と言えます。

参考:2021 台灣遊戲產業分析與⾏銷洞察

なぜ台湾でモバイルゲームがこれだけ流行ってるのか?

ではなぜ人口が2400万人とそこまで多くない台湾で、これだけモバイルゲームが流行っているのでしょうか?理由は2つあります:

  • 台湾は古くから日本、アメリカ、韓国などの異なるゲーム文化に育まれている
  • モバイルの普及率が世界的に見ても高く、またスマホの利用環境が整っている

元はと言えば台湾のゲーム文化を作ったのは日本です。台湾ゲームの歴史は1991年の日本発ゲーム、ストリートファイター2の流行から始まりました。

その後台湾ではディアブロなどのアメリカ発ゲーム、ラグナロクオンラインなどの韓国発ゲームなど、様々な国のゲームが翻訳されて遊ばれてきました。

台湾ゲーム歴史
引用元:2021 台灣遊戲產業分析與⾏銷洞察

日本の任天堂のように自国の強いブランドはないものの、柔軟に他の国のゲームを多く取り入れてプレイしてきたことで、今の台湾ゲーム文化の基礎ができたと考えられます。

また台湾がモバイルゲームに特に強いのは、台湾のモバイル普及率と利用環境が大きく関係しています。

台湾のモバイル普及率はすでに人口あたり120%とほぼ全ての国民がスマホを持っている上、利用料も使い放題が2~3000円程度と割安です。そのうち6割はモバイルゲームをしているので、約1500万人がゲーム人口に該当します。

台湾のモバイル利用率
引用元:DIGITAL 2022: TAIWAN

また台湾は1日のネットの利用時間が約8時間と日本の約2倍で、そのうち95%がスマホの利用です。ただ現在、台湾のゲームアプリのプレイ時間はまだ平均1時間弱と、利用時間に占める割合は多くありません。

台湾のネット利用時間とゲーム利用時間
引用元:DIGITAL 2022: TAIWAN

つまり他のメディアからうまく時間を移行できれば、台湾ゲーム市場はまだ今後も拡大の余地があるといえます。

台湾のモバイルゲーム市場の特徴と進出前に知りたい注意点

台湾で流行るモバイルゲームの特徴

携帯ゲーム

台湾に進出するなら知っておきたいのが台湾で流行るモバイルゲームの特徴と注意点です。まず台湾のゲームプレーヤーに遊ばれる代表的な3つのタイプを紹介しましょう。

  • 有名なアニメや漫画とコラボしたゲーム
  • 誰もが簡単に気軽に遊べるゲーム(ナンプレやパズルなど)
  • バトルや点数系ではっきりと成績が見られるゲーム

注目すべきは最後のバトルや点数系で成績を競うものです。台湾人がゲームに求めるものは、ストレスからの解放や達成感と言われています。そのため特にこのタイプのゲームでは絶対に勝ちたいと考える人も多く、結果有料プレーヤーの額が世界的にみても高くなったと考えられます。

台湾進出前に知っておきたい注意点

台湾のモバイルゲーム市場は成長が期待できる一方、以下の注意点もあります。

  • 台湾のモバイルゲームはすぐ飽きられ、ライフサイクルが短い
  • 強いIP(知的財産権)とのコラボが増えている
  • 中国と台湾の中国語が違うためゲームの再翻訳が必要

台湾では2018~2020年でtop10に生き残ったゲームはたったの2つです。2020年、台湾のモバイルゲームの総ダウンロード数が7億5,200万件に達し、国民一人当たりのゲームダウンロード数は24本、1ヶ月で2本新しいアプリをダウンロードしてる計算です。つまり一つのゲームを使い続けてもらうには相当魅力のあるゲームを出さないといけません。

台湾で流行るゲーム
引用元:2021 台灣遊戲產業分析與⾏銷洞察

また2020年にモバイルゲームの売上top10に入ったタイトルは、スラムダンクやワンパンマンなど大型IPとコラボしたものが多いです。IPコラボは版権費用がかかるので、資金が少ない中小企業にとっては不利な状況とも言えます。

参考:台灣手遊營收「全球前十」!怎麼讓玩家甘心掏錢? 專家點出「這些」因素

また台湾に進出するならゲーム内容だけでなく翻訳も注意が必要です。台湾に進出する時、「どうせ同じ中国語だからいいだろう」という理由で中国の簡体字翻訳を台湾に流用するケースが見られます。ですが、これは大きな間違いです。

翻訳会社のブログでも紹介していますが、台湾と中国は字体、単語、発音がかなり違います。これらを混同すると台湾で好感度が下がり現地進出がスムーズにいかないので、事前に台湾向けの中国語をしっかり調べる必要があります。

台湾にモバイルゲームで進出する際のマーケティング対策と注意点

最後に、台湾に拠点を持つデジタルマーケティング会社より、台湾にモバイルゲームで進出する場合に使えるマーケティング対策と注意点をお伝えして終わりたいと思います。

SNS対策は必ず行う

インスタグラム

台湾に進出するならSNS対策は欠かせません。まず台湾のSNS利用時間は日本の約2倍の1日2時間と非常に長く、ゲーム業界に限らず台湾で認知度やファンを作るには欠かせない施策です。

ただ台湾では、日本ではよく利用されるtwitterの利用率が以外にも低く約30%しかいません。そのため、90%以上の利用率を誇るFacebookや20~30代で50%ほどの利用率があるInstagramから運用するのがオススメです。

Instagramを効率的に運用する方法は、以下のブログでも詳しくノウハウを紹介しています。ぜひ参考にしてください!

また台湾には、ゲーム関連でよく使われるPlurkと呼ばれるSNSがあります。弊社のゲーム系グッズを扱うお客様でもよくこのPlurkをきっかけにHPの流入が増えます。もし余裕があればPlurkの運用も併用するのがオススメです。

Plurk

Facebook、Googleのアプリ広告を併用する

台湾にモバイルゲームで進出するならFacebookやGoogleのアプリ宣伝広告の併用がオススメです。特に台湾のモバイルゲームは配信の初月が最も重要なので、リリース日からスタートできるよう事前に準備する必要があります。

Facebook広告は台湾人の利用率が高いインスタグラムもカバーしており、また配信先のターゲットが比較的細かく試せるメリットがあります。こちらは1000回露出されるごとにいくら、という課金方法です。

引用元:ITmedia https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/02/news069.html

一方Google広告のアプリ広告では、Google検索やGoogle Playのアプリ画面、GmailやYoutube、ディスプレイネットワークと呼ばれるGoogle 広告を掲載できる 200 万以上のウェブサイトや動画、アプリに広告の配信ができます。

引用元:Keyword Marketing https://www.kwm.co.jp/blog/google-app-campaign/

ターゲティングがGoogleの機械学習にお任せで細かく設定できないというデメリットはありますが、広告がクリックされた時点で費用が発生するという課金方式なので、無駄なコストが発生しにくいと言えます。

特徴が違うので、効率よくアプローチするために両方を準備しておくことがオススメです。

インフルエンサーは一定額の予算がなければオススメしない

インフルエンサー

最後にインフルエンサーについてですが、結論から言うとあまりオススメしません。台湾では最近インフルエンサーの価格高騰が進んでおり、またその割に成果があまり出ていないからです。

そこそこ影響があるインフルエンサーに頼むならFacebookの投稿だけでも最低4~50万円以上は必要ですし、Youtubeとなればさらに200万円以上が当たり前になってきます。

かといってフォロワーが10万人未満のマイクロインフルエンサーは起用しても効果が期待できないのでオススメできません。

つまりもしインフルエンサーを使い広告をするなら一定額の予算が必要です。また予算に合ったインフルエンサーを探すのにも時間がかかります。どうしても使いたい場合は、早めに手配会社に相談し見積もりを取ることをお勧めします。

台湾インフルエンサーの現状については以下のブログで詳しく説明しているので、ぜひ一度ご覧ください。

いかがでしたか?このブログが皆様がモバイルゲームで台湾進出を考える際の参考になれば幸いです!

今後台湾モバイルゲーム市場はまだまだ発展が期待できます。もし今後台湾に進出を考えるゲーム業界の方がおられましたら、台湾デジタルマーケティングのノウハウが充実しているapplemintまでお問い合わせください!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Kaori Tsuyama

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