そこへの台湾人観光客集客ってデジタルじゃない方が良くないですか?と思った話

みなさんこんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日は「そのサービスの台湾人観光客集客は、デジタルよりアナログの方がいいんじゃない?」というテーマでお話ししたいと思います。

普段デジタルマーケティングの支援をしている僕がこんなことを言うのもなんですが、実際に現場でお客様とお話をしていて「これはデジタルじゃないな…」と感じたケースがありました😅

もしこれをご覧の読者の方が台湾人観光客をターゲットにしていて、「SNS広告を出しても全然来ない」「フォロワー増えても売上が変わらない」と悩んでいるなら、もしかしたら参考になるかもしれません!

それではどうぞ!

台湾人観光客を集めたいカフェの相談

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先日、日本のある観光地の近くにあるカフェのオーナーさんから相談を受けました。
ざっくり話すと、「台湾人観光客をもっと集めたい。SNS広告をやるべきでしょうか?」という相談内容でした。

その後色々話を聞くと、このカフェは立地が良くて、尚且つコンセプトも素晴らしいことがわかりました。
ただし台湾人にとって特別な体験や特徴があるわけではなく、いわばよくあるコンセプトがいいカフェでした。

バリスタ世界一とかインスタ映えするメニューがある訳ではありません。

なので話を聞いて僕が感じたのは、「SNS やデジタルマーケティングよりも、観光地にすでにいる台湾人を相手にアナログな方法を取ったらどうか?」ということでした。

なぜ「旅前」ではなく「旅中」にアプローチすべきか

多くの日本の観光施設や飲食店が「台湾人に向けてSNS広告を出そう!」と考えますが、僕はこれには多くの落とし穴があると思っています。

例えばカフェに関して言うと、よっぽどすごいカフェでもないかぎり台湾人観光客が日本でそのカフェを目的地にすることはほとんどないでしょう。

そうすると、旅前の台湾人旅行者へのアプローチはあまり効果的ではありません。

また、旅中の台湾人観光客にアプローチするにしても、特にインスタ映えする要素がない場合、リール動画をいくら頑張っても集客効果は薄いと思います。

そこで僕がこのカフェのオーナーさんに提案したのが、「チラシ配り」でした。

観光地では“休憩ついでにカフェに立ち寄ることは決して珍しくありません。

たとえば僕自身、先日韓国に行ったときも、
歩き疲れて「ちょっと休みたいな」と思った瞬間に、Google マップを開いて近くのカフェで休みました。

もちろん、このカフェに行く予定はありませんでした。

つまり僕が考えたこのカフェが台湾人観光客と接触する一番のポイントは、現地の観光地周辺ってことになります。

SNS 広告、インフルエンサーの起用、ショート動画は全てオンラインで潜在顧客に接触する目的でします。

もしもアナログな手法で接触した方が効果があるのならそっちがいいでしょう。

3. 「デジタル広告よりチラシ」の意外な効果

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「チラシ!?」と聞いて驚く人も多いかもしれませんが、実際にこれが効く事例は結構あります。
僕の知人が運営していたツアー会社の事例をご紹介します。

その会社は外国人向けに“陰陽師(安倍晴明)”をテーマにした観光ツアーを企画していて、最初はFacebook広告を回していました。

結果、予約はそこそこ入るものの ドタキャン率が高くコストパフォーマンスは良くありませんでした

実はこうした事例はよく聞きます。
SNS広告やSNS の落とし穴って気軽に予約できる分、気軽にキャンセルもできてしまうところかなーと思っています。

その後この会社はSNS でのアプローチを辞めて、心斎橋で外国人観光客に英語を使って直接チラシを配ったら、これが集客につながったそうです。
しかもSNS でアプローチしていた時みたいに土壇場で、キャンセルされるようなことはほとんどなかったそうです。

恐らく顔を合わせてやり取りをしているからと思います。
相手も人間ですから、「直接案内された人を裏切るようで悪いな」という心理が働いたのだと思います。

実際に僕も台湾で検証してみた

以前から台湾ではチラシ配りが効果がある話は聞いていました。

ただ僕としてはちゃんと調べてみたかったので、その後台湾で自分でも検証してみました。

あるお客さんが特売会をすることになったので、その宣伝を兼ねて、台北市の中心部「南京復興」と、もう一箇所ローカルな市場エリアでチラシを配ってみたんです。

その結果、本当に予想以上にチラシを配れましたし、特売会にチラシを持参した人が多数いました!

特に市場の近くでは想像以上にチラシを取ってくれたのが印象的でした。ただオフィス街近くの南京復興では反応が冷たく、時には怒られることもありました(笑)

ちなみに、日本と台湾で店舗ビジネスを営み両方でチラシを配ったことがある方からは、台湾人の方が日本より5倍ぐらいチラシを取ってくれると語っていました。

つまり、台湾及び台湾人に対して、“紙”はまだ有効なマーケティングツールなんです。

接触ポイントを見極める

この経験を通じて僕が強く感じたのは、
「どのメディアを使うかよりも、誰に“どのタイミング”にアプローチするかがすべて」だということです。

SNS広告やSEOはもちろん有効です。ただし、それは「ある特定」のユーザーに対しての話です。
今回カフェがチラシ配りをして成功するかは分かりませんが、僕はデジタルよりもうまく行く気がしています。

まとめ:SNSは万能ではない。現場の「一枚の紙」に勝ることもある

結局、大事なのは “相手の行動行動に合わせて、適切なタイミングで接触することです。
SNS広告を出す前に、「台湾人は日本でいつ、どこで、どんな気持ちで動いているのか?」を考えることが重要ってことです。

その結果、デジタル広告よりも現場でのアプローチ、特にチラシ配りが結果的に効果的なケースはあります。

これから台湾人向けの集客を考えている方は、ぜひ「旅前」だけでなく「旅中」の台湾人の行動も考え、「SNS」という手段に捉われないで柔軟に考えてみてはいかがでしょうか?

以上、applemint代表の佐藤からでした!
台湾での集客・広告・デジタル戦略に興味がある方は、ぜひ引き続きこのブログをチェックしてください。

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