SEMICON Taiwan 2025現地レポート─台北で見た“半導体の熱気”

SEMICON Taiwan 2025現地レポート─台北で見た“半導体の熱気”

こんにちは!applemintの河野です。
先日、台北で開催された「SEMICON Taiwan 2025」に参加しました。

台湾は“半導体王国”と呼ばれるほど、世界のサプライチェーンで重要な役割を担っています。その中心都市・台北で開かれるこの展示会は、世界中の半導体関連企業が集まる一大イベントです。

実際に参加してみると、日本の展示会とは一線を画す、ビジネスの熱気と国際競争の現場感を肌で感じました。

商談の熱気に包まれた会場

② in SEMICON Taiwan 2025現地レポート─台北で見た“半導体の熱気”

会場に入ってまず感じたのは、圧倒的な人の多さです。

平日にもかかわらずホールは来場者であふれ、各所で商談やプレゼンが進んでいました。特徴的なのは来場者層で、スーツ姿の業界関係者が大半

一般向け展示会にあるような学生や家族連れはほとんどおらず、入場料を払って参加する“意思決定権者”中心の場だと実感しました。

注目を集めた4つの焦点

③ in SEMICON Taiwan 2025現地レポート─台北で見た“半導体の熱気”
  • AI関連:生成AIや大規模データ処理を支える技術。サーバーやメモリ向けの装置に注目が集まっていました。
  • 次世代パッケージ:チップを小型・高性能にする技術。処理能力を左右する分野として各社が競って展示。
  • 車・工場向け半導体:電気自動車や工場の自動化に不可欠。需要回復を意識した展示が目立ちました
  • 環境対応:省エネや脱炭素につながる技術。持続可能性は展示会全体の大きなテーマでした。

印象的だったのは、性能の高さを並べるだけでなく、「この技術が現場の課題をどう解決できるか」を示していた点です。

日本勢が示したプレゼンス

④ in SEMICON Taiwan 2025現地レポート─台北で見た“半導体の熱気”

日本企業の存在感も際立っていました。
とくにディスコや東京エレクトロン(TEL)のブースは常に人であふれ、実演を食い入るように見る来場者が目立ちました。

また、日本パビリオンでは自治体のサポートのもと、中小企業が集まり、「日本ブランド」としての信頼感を打ち出していました。

さらに印象的だったのは、TSMCの熊本進出で盛り上がる日本市場を背景に、関連部品や製品で新たなチャンスを狙う地域製造業の姿です。

彼らは長期的には台湾市場進出を視野に入れつつ、まずは日本に進出してくる台湾企業をターゲットにし、自社技術を売り込もうとしていました。

半導体需要の波に合わせて、裾野の広い企業が戦略的に動いていることを強く感じました。

国際競争の縮図

⑤ in SEMICON Taiwan 2025現地レポート─台北で見た“半導体の熱気”

SEMICON Taiwanはまさに世界の半導体戦略が交差する場です。
米国、欧州、韓国など各国の企業が一堂に会し、それぞれの強みを前面に出しています。

会場を歩いていると、「半導体産業は産業技術であると同時に、地政学の最前線でもある」と改めて実感しました。

まとめ

SEMICON Taiwanは、真剣な商談の場だと感じました。来場者は意思決定層が中心で、展示も「技術」より「課題解決」を意識していたのが印象的です。

日本企業にとっては、ここで存在感を示すことが信頼や新たなチャンスにつながると感じました。展示会は「参加して終わり」ではなく、次の一歩に結びつける場なのだと思います。

applemintとしては、こうした展示会を戦略的な商談のきっかけに変える工夫が大切だと考えています。台湾でのマーケティングや現地での取り組みに関心のある方は、ぜひご相談ください!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

河野 賢人

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