台湾在住10年の僕が語る「台湾はなぜこんなにバイクが多いのか?」

台湾在住10年の僕が語る「台湾はなぜこんなにバイクが多いのか?」

こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!

今日はいつものビジネスの話から少し離れて、台湾在住10年の僕が日々感じる素朴な疑問「台湾にはなぜこんなにバイクが多いのか?」というテーマについて、AIの答えを交えつつ、リアルな視点でお伝えします。

Why Taiwanese~!!!

なぜこんなにバイクが多いんだ!!

台湾ってマジでバイク多いですよね…

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僕が初めて台湾を訪れたのは2010年。

そこから日本と台湾を行き来しながら、気づけば台湾での生活も合計10年ほどになりました。
台湾初心者の頃から、街中を埋め尽くすバイクには衝撃を受けましたが、15年経った今でも「バイク多いなー」と感じます🏍️🏍️

先日も日本からお客様が台湾に来ましたが、その方も同じく、「台湾、バイク多いね!」と驚きます。

この間のゴールデンウィークにも applemint の日本人スタッフの友人が台湾を訪れ、やはり同じ質問をしていました…😅

台湾ってこんなに経済発展しているのにバイクが多いのはなぜ?

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多くの人は、先進国や経済発展国には自動車が多く、発展途上国にはバイクが多いというイメージを抱くでしょう。

例えばまだ発展の途上段階にある東南アジア諸国は、バイクが主流です。

一方で台湾は、TSMCをはじめとする半導体産業が非常に強く、近年は一人当たりGDPが日本を上回るほどです。

それにもかかわらず市街地にはバイクが溢れており、東南アジアで見かける光景にも驚きますが、台湾で同じ光景を見ると「先進国なのにバイクがこんなに多い!」というギャップに一層驚かされます…

AIが導き出した「台湾にバイクが多い5つの理由」

そこで、今回まずは AI に台湾にバイクが多い理由を聞いてみました。その結果、次の5つの理由が挙げられました:

  1. 道路が狭く、駐車スペースが少ない
  2. 公共交通機関が限定的
  3. 車よりコストが安い
  4. 温暖な気候
  5. バイク文化が根付いている

これを僕の実体験と照らして見てみましょう。

僕のリアルな見解

1. 駐車スペースの問題

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確かに台北の中心部、特に僕らのオフィスがある南京復興エリアでは、車の駐車スペースは極めて少ないです。

友人が車で訪ねてきた際に駐車場が見つからず、打ち合わせに大幅に遅れることは日常茶飯事。

しかし台湾全土を見ると、南部や中部には駐車スペースが十分な地域もあるため、これはあくまで都市部に限った話と言えるでしょう。

2. 公共交通機関の利便性

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台北ではMRTやバス、タクシーなど公共交通機関が非常に充実しています。

正直、台北市内であればバイクは必須ではありません。しかし、地方都市では公共交通機関が十分に発達しておらず、バイクや車は生活に欠かせない乗り物です。

また、台湾は台北以外は給与水準があまり高くないため、公共の交通機関が不十分なのは、バイクが普及している理由の一つと言えるでしょう。

ただ、台北に限って言うと問題ないので、台北にバイクが多い理由にはならないかと…😅

3. 車とバイクの価格差(最大の理由)

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一番大きな要因は、「価格」だと思っています。

バイクなら新車でも10万台湾ドル以下で購入可能ですが、台湾での自動車購入は関税などの影響で非常に高価になります。

実際、日本円で100万台湾ドル(500万円)程度の車を輸入しようとした場合、ChatGPT に関税を試算してもらったら、なんと、160.38万NTD になりました。

この関税を入れた金額が300万NTD を超すと、贅沢品税10%が課され、価格はさらに跳ね上がります。

これでは、車を買いたくても買えません。

日本ではよく比較的安価な軽自動車が活躍していますが、台湾では自国でこうした安価な車を生産していないため、車の値段は下がりません。

4. 台湾国内でのバイク生産

台湾には国内でバイクを製造する大手メーカー(KYMCO、SYM、Gogoroなど)があり、バイクは国内生産によって価格を抑えることができます。

逆に自動車は輸入に頼る割合が高く、関税や納期問題なども重なり、価格が高騰します。

さらに、台湾が積極的に東南アジア等にバイクを輸出していることから、バイク産業は政府からも優遇されている傾向にあります。

これらのメーカーが車の製造も始めたら、一気に車が普及する気がしますが、それは難しいでしょう。

つまり、台湾ではこうした経済的な構造がバイクの普及を支えているのです。

5. EV(電気自動車)の普及が未来を変える?

ただ、台湾もバイクが減って自動車の未来が来る可能性はあります。

最近では台湾の大手OEM企業であるFOXCONNが電気自動車(EV)の製造に乗り出しています。
もし台湾国内でEVが本格的に普及すれば、自動車の価格が下がり、街中の風景が一変する可能性もあります。

ただし、そうなると今度はシンガポールのように駐車スペースや渋滞問題など新たな課題も浮上してくるでしょうね…😅

まとめ:バイクが多い理由は単なる習慣ではない

結論として、台湾にバイクが多い理由は、単なる「文化」や「習慣」だけではありません。経済構造や輸入関税、国内産業の状況など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。

私自身、10年以上台湾に暮らし、日々の生活の中で直接見て感じてきた実感としては、やはり「コスト面」が最大の要因だと確信しています。

そのコスト面に関して言えば、台湾政府はバイク産業を保護したいという意図があるように思えます。

そのため、バイクは減るどころか、むしろ増えているように感じます。最近では、Gogoroなどの電動バイクも普及が進んでいます。

台湾を訪れる際には、こうした視点を持って街を走るバイクの多さに注目してみてください。きっと、これまでとは違った台湾の姿が見えてくるはずです。

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Leo Sato 佐藤峻

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