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台湾向け越境EC ピンチ!EZ WAY易利委とその影響

こんにちは!
最近の台北の湿気と高い気温で本当にマスクをつけるのが苦痛な applemint 代表の佐藤です。

突然ですが、みなさん EZ WAY (易利委) というのを聞いたことがありますか?
台湾越境EC をしている人やこれからする人にとってものすごく重要な制度 (アプリ) なのですが、意外なほど知っている人はいません。

EZ WAY (易利委)とは 簡単に言うと、オンラインで購入した国外の商品を申告できるアプリです。
5/16から台湾で正式に始まりました。

これがなぜ重要か?理由は2つあります:

1. 今後2000元以下の商品であっても関税がかかる可能性があること

2. 申告をしない台湾の消費者は商品を受け取れない可能性があること

ではこれらが台湾越境EC をする企業にとってどのようなインパクトがあるでしょうか?
まず、国外の商品の商品に関税がかかる可能性があるということは購入率が下がる可能性が非常に大きくなります。
追加の関税が嫌で購入を断念するケースは間違いなく増えると思います。

また、台湾のユーザーが商品を購入後関税を申告しない場合、商品は日本に戻されるのでその時にかかる送料の負担も懸念されます。

そのほかにも影響はあり、今回の制度は台湾向け越境ECの一つのターニングポイントと私は考えています。
そこでこのブログでは EZ WAY (易利委) のご説明と、日本国外から物を送った場合の税率、そしてEZ WAY (易利委)はどのようなアプリかご紹介したいと思います。

台湾向け越境EC担当者は必読です!

EZ WAY (易利委) とは?

冒頭でも書いた通り、EZ WAY (易利委)とはオンラインで購入した国外の商品を申告できるアプリです。
台湾の消費者は申告をしなければ国外の商品が届かなくなります。
以下が今後執行される主なルールです:

1. 免税は2000元以下の商品
2. ただし、2000元以下の商品を免税で購入できるのは半年で6回まで
(年間12回)
3. 6回を超えると2000元以下の商品でも課税

参考 (中国語):https://lmoneymoney.pixnet.net/blog/post/322702604-ezway-customs-duty

これをご覧の読者の方は、「台湾の人はそんなに外国の商品は買わないよ…」と思っているかもしれませんが、とんでもないです。
例えばiHerb っていうサプリメントを売っている海外サイトがあるのですが、比較的に安い値段でサプリが買えるためものすごく多くの台湾人が利用しています。

仮に iHerbe で月に1度サプリメント買う人がいたら、それだけで半年で6回です。

せっかくなので仮に1000元の日本の商品に関税がかかった場合の計算をしたいと思います。

【商品価格】商品価格 1000元 + 郵送費 400元 = 1,400元 (DPV)
【関税】1,400元 × 関税 (仮に10%) = 140元
【営業税】(1400 + 140) × 5% = 77元
【合計】1400 + 140 + 77 = 1,617

参考 (中国語):買淘寶愛注意!2020 EZ WAY app 註冊、實名驗證、關稅計算教學

商品は 1,000元だったのに、郵送費と課税額を入れたら + 600元 (約2000円) になりました。
日本では消費税が8%から10%になっただけで消費が減ったというデータもあるので、この +2000円がどれだけの負担かみなさんお分かりかと思います。

では、仮に購入者が申告をしないとどうなるのでしょうか?

商品を受け取れません。

税関で止まります。
税関の倉庫は無限ではないので、ずっと申告がなければ戻されます。
ちなみに商品が戻された時の送料は送る側が負担すると思われます。

このことから越境EC をする企業は今後4つの挑戦が待っています。

1. 他の越境EC 企業との半年間 6枠の戦い
2. 購入商品が申告されず、戻った場合の送料負担
3. 商品が戻された場合の送料負担を避けるため、購入者が申告したことを確認してから送付する仕組み
4. 課税されてでも買いたくなる商品の展開

また、現在台湾向け越境EC で苦戦している会社は今後さらに苦戦が予想されます。

よく台湾向け越境EC で見る商品の関税

2020年5月16日から越境EC がどうやら向かい風になるとわかったところで、現時点で台湾に進出している越境EC の中でよく見る商品の税率を列挙したい思います。

コスメ

第一、第二、第三の違いがわからないのですが、恐らく12.5% と思われます。
1,000元ぐらいの商品であれば、100元ちょっとの関税がかかる可能性があるという事ですね。

健康食品

健康食品の関税はすごいですね….
越境ECで関税を避けれたのに、今後関税される可能性があるとすればせっかくのメリットが台無しです。

健康食品は今後の越境 EC のやり方を変える必要が出てくるかもしれません。

参考 (関税一覧):https://portal.sw.nat.gov.tw/PPL/index
参考 (関税の調べ方):https://www.spexeshop.com/tiro/taiwanTariff/

今後の台湾進出戦略

まとめます。
今後中小企業や資金に余裕がない企業の台湾進出は減ると思います
また、すでに台湾向けの越境EC をスタートしたものの結果が出ていない企業は早い段階で商品を切り替えるか撤退をすることになると思います。

まず中小企業の台湾進出が減る理由ですが、越境EC の購入ハードルが高くなったので、ネット広告をいくらしても売れないという状況が考えられます。
そのため、台湾に進出して間もない企業は有名なインフルエンサーやイメージモデルを起用して認知度向上が必要になると思われます。

もちろんしなくてもインフルエンサーを起用しなくても売れるかもしれませんが、余程の商品力がないと難しいと思われます。

また、今後は初めから CPA を商品単価以下に抑えることは至難の業と思われます。
従って、進出時にインフルエンサーの起用や地道なブランド型の広告をする余裕がないような企業の台湾進出は難しいでしょう。

また、越境EC での台湾進出が難しくなったので、今後は現地法人を作って台湾現地に商品を輸入して販売できるような会社しか台湾に進出できないと思われます。
販売代理を探して進出するやり方もありますが、倉庫費用や輸入代行等の手数料がかかるため越境 EC をしていた時よりも費用がかかるのは間違いありません。

ちなみに現地法人を作ることになったとしたら、誰かを台湾に駐在させて1からオフィスや倉庫の手配、在庫管理、輸入手続きを行うのでとても面倒で、時間とお金がかかります。

つまり今後はそれなりに時間と費用をかける覚悟を持たないと台湾での成功が見込めなくなったということです。

弊社では現地法人の設立や台湾進出のアドバイスが可能です。
また、弊社は今回のEZ WAY (易利委)に関する情報をどこよりも早く発信したと思っています。
これは台湾現地で常にアンテナを貼っているから applemint だからこそできる技です。
情報は早いに越したことはありません。
もしも台湾の越境EC や現地進出に関して興味のある方はいつでもコチラからご連絡ください。

以上台湾の現場からでした!


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