実は台湾はリサイクル先進国!?台湾の最新ごみ処理事情

実は台湾はリサイクル先進国!?台湾の最新ごみ処理事情

こんにちは、applemintの津山です。皆さん、2022年4月から日本でもプラスチック資源循環促進法が施行されたことをご存じですか?内容を簡単に説明すると、プラスチックの使用を抑えてゴミを減らし、エコな生活を送ろうという取り組みです。

実はエコな生活を実現するにあたり、非常に参考になる国があります。それが「台湾」です!

しかし台湾といえば、なんとなく汚いイメージがある方も多いのではないでしょうか?実際台北に行くとお店の壁とか結構汚れてますしね…。

ですが実は台湾は、ごみ、特にリサイクルの面ではかなり再生率の高い優秀な国なのです。ごみの回収ルールも、日本より厳しいかもしれません。

そこで今回は、リサイクルの優等生である台湾のごみ処理事情と、台湾のごみ削減の取り組みに関して、台湾現地からまとめてご紹介します!

台湾のごみ問題やリサイクル活動に興味がある方は、必見です!

世界が驚く!台湾のごみ出し事情 

台湾のゴミ回収車

2022年3月、台湾のとある風景が、イタリアのクイズ番組で取り上げられました。クイズの内容は「台湾人が『エリーゼのために』の曲を聞いたら、何をするか?」。台湾にいる筆者にはすぐわかります。それはもちろん「ごみ出し」です!

台湾には、道路にごみ置き場がなく、ごみ回収車が来た時に住民が一斉にごみ袋を持ってごみを捨てに行きます。

台湾でマンションに住んでいる場合は、敷地内にごみ回収場所がありますが、そうでないアパートにお住まいの方は、指定の時間に自分でゴミを捨てにいかないといけません。

台湾のゴミ出し
実際に、近所のごみの回収現場を撮影した様子です!

実は台湾も、30年前までは日本と同じように固定のごみ置き場があったそうです。しかし固定のゴミ置き場を用意した結果、街があまりに汚くなったため、回収方法を変えたそうです。

現在の台北市松山区のごみ回収ルール

今回は私が住む台北市松山区の、2022年7月時点のごみ回収ルールをまとめてみました。

  • ごみ置き場がないので指定の時間になったら指定の場所にごみを持っていく
  • ごみ袋が有料(14Lで1枚20円)
  • ペットボトル、紙のパック、空き缶はまとめて一つの回収袋に入れる
  • プラスチックトレー、段ボール、瓶はそれぞれ分けて回収袋に入れる
  • 生ごみは生ごみ回収用のバケツに捨てる

どうですか?台北市松山区のごみ捨てルール、実は日本と同じくらい厳しくないですか🥺?

ごみ袋が有料な台北市や新北市では、市民はごみ袋を購入したくないので、リサイクルできるものは極力リサイクルに回すようにしています。

台湾のゴミ出しで並ぶ人々
ごみ出し待ちの列が…

リサイクル回収袋は種類別に一つずつしかなく、いつも長蛇の列ができています…

台湾政府の調べによると、市民がごみの分別を徹底した結果、現在ではリサイクル分を除く台湾人一人当たりが1日に出すごみの量はなんと0.39kgまで減りました。

これはリサイクル分を除く日本人一人当たりが1日に出すごみの推定量0.74kgの約半分です。日本は清潔だ!と思っていた私にはショックでした。

台湾と日本、ゴミリサイクル率

ごみが減った背景は高いリサイクル率です。台湾は、2021年のごみのリサイクル率が全体の64%と、なんと日本の19%の3倍!実は台湾は非常にごみが少ない国だったんですね。

台湾のごみ削減への取り組み

なぜ台湾がこれほどエコな国になったのか気になりませんか?実は台湾では、様々なごみ削減の取り組みが実施されています。今後の日本でも参考になりそうな取り組みを紹介します!

台湾政府主導のごみ削減の取り組み事例

最近台湾で最も話題のごみ削減の取り組みは、2022年7月から始まった、飲料店へのマイボトル持ち込みで20円(5台湾ドル)割引という制度です。

台湾のマイボトル持ち込みで5元割引

引用元:三立新聞 自備環保杯超優惠!7月起4類型飲料店「最少現折5元」

飲料店が乱立する台湾では、1年に消費されるドリンクカップの数はなんと20億個、  台湾人一人当たりでみると1年に100杯分ものゴミが出る計算です。そこでお客様にマイボトルを持ち込むメリットを与え、飲料店のごみを削減しようしている、というわけです。

また、プラスチックストローについては既に2019年に法律改正が行われ、マクドナルドなどの大型飲食チェーン店ではストローの提供が禁止になりました。

台湾では毎年約30億本のプラスチックストローを使用してますが、2019年の法律改正により、将来は年間1億本分のゴミが減少すると見込まれています。

台湾の海洋ゴミの数量

台湾の荒野保護協会が海岸で見つかるごみを件数別に調べたところ、1位がプラスチックの蓋、4位がストロー、9位が使い捨てドリンクカップでした。飲料店のごみは生態系に与えるダメージが非常に大きいため、台湾政府にとっては削減対応が必須です。

ちなみに台湾では、ドリンクカップやストローにとどまらず、2030年にかけて段階的に、プラスチック袋の提供、使い捨て食器の提供なども禁止すると宣言しています。

台湾のプラスチック製品の使用禁止計画

引用元:TEIA 連署支持【2030全面禁用一次性塑膠】政策

台湾人によるごみ削減の取り組み

台湾は政府だけでなく、台湾人自身もごみ削減の取り組みに協力的です。例えば再利用できるマイ箸やマイストローは台湾人の20〜30%が利用しています。

マイはしとマイストロー
これは同僚のマイ箸、マイストローです😆

マイボトルに関しては利用データがなかったものの、友達や同僚を見るとほとんどの人が持っています。台湾は水が無料で補充できる飲水機が町中にあるので、マイボトルが利用しやすいことも理由の一つでしょう。

台湾の詳しい水事情が知りたい方はこちらのブログもご覧ください。

More to read

台湾の水の質について書いたブログです。台湾の水事情が気になる人は是非ご覧ください!

その他、台湾では外食時の食べ残しを持ち帰れることも、おそらくごみの削減に繋がっています。食べ終わった後の鍋のスープも、袋に入れれば持ち帰りOKです。

台湾人は鍋を袋に入れて持って帰る

引用元:石二鍋ubereats外帶-極為獨特的剝皮辣椒風味鍋

持ち帰り後の衛生管理が不十分でお腹を壊したらどうするの?と思うかもしれませんが、そこは自己責任というのが台湾式です。

台湾が開発を進める「海の掃除機」

最後に、現在、台湾で注目のごみ削減の取り組みを紹介します。それは、なんと掃除機による海洋ごみの削減です。

台湾が開発中の海の掃除機

引用元:台湾外交部 恢復大海的顏色 對抗海洋垃圾的「湛」鬥機

台湾は日本と同じ島国のため海洋ごみがとても多く、毎年、海岸には1.2万トン、100メートルごとに大きな冷蔵庫1個分(53キロ)にもなるごみが漂着しているそうです。ちなみに日本の海岸のごみはさらに多く、回収されただけで5万トン近くに上ります。

実際に弊社applemintの代表佐藤が、台湾の海岸に行ってビーチクリーン活動をした映像があります。台湾の海洋ごみが気になる方は以下のYouTubeもチェックしてください!

海洋ごみは、魚が餌と間違えて食べたり、生き物の体を傷つけたりすることで生態系を破壊します。そこで現在、台湾では湛。AZUREという社団法人が真面目に海洋ごみの掃除機を開発しています。実際の様子は以下の動画でご覧ください。

動画の時点では相当大きい機械ですが、現在では開発が進みさらに小型化されています。将来、世界の海で実用化されたら、ぜひ日本の海洋ごみも回収してほしいですね!

いかがでしたか?日本でも、ごみやリサイクルの問題に目を向ける時期が来ています。今回のブログが、皆さんのごみ問題を考えるきっかけになれば幸いです!

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Kaori Tsuyama

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