こんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤 (@slamdunk772) です。
今回は、インバウンド関係者やホテル・観光業界の皆さんに向けて、「台湾人観光客が実はYouTube動画を結構見てるよ!」というテーマでお話ししたいと思います。
「いやいや、そんなの当たり前じゃん」って思われるかもしれませんが、実際に僕がアップした動画と、それに対する台湾人のリアクションを見て、思った以上に“見られてる”という実感を持ったので、今回はそのリアルなケーススタディを共有します!
Contents
ことの発端は知床第一ホテルとの出会い
遡ること2022年。まだコロナ禍の真っ只中、日本に外国人観光客が来るなんて到底無理だった時期です。
そんな中、北海道・知床にある「知床第一ホテル」さんから突然の問い合わせをいただきました。
「台湾の観光客について調べていたら、applemintの佐藤さんを見つけました。ぜひ一緒にお仕事がしたいです!」
そんな嬉しいお言葉をいただき、お仕事がスタート。とはいえ、当時はまだ台湾から日本に渡航できる状況ではありませんでした。広告を出しても意味がないし、キャンペーンもできない。
それで僕が提案したのが、
「コロナが終わったときに備えて、今のうちに台湾人向けの動画コンテンツを作っておきましょう!」
というものでした。
大浴場もビュッフェも“リアル”が見たい
そこから僕が個人的に撮影・編集・投稿した動画がいくつかあります。内容はというと、
・大浴場の紹介(←めっちゃ広い!)
・客室ツアー
・朝食ビュッフェと夕食バイキングの様子
などなど、実際にホテルに宿泊したときの様子を反映したものばかり。僕自身が中国語(繁体字)でナレーションを入れて、字幕も全部中国語で付けました。
で、これらの動画の登録者数ってどれくらいだと思います?
…10人ぐらいです(笑)
でもそれでも視聴回数はそれぞれ300回〜600回以上ありました。
つまり、登録者ゼロに等しいようなチャンネルでも、ちゃんと検索で引っかかれば、台湾人に見られているんです。
登録者ゼロでも検索で見られている現実
この体験から僕が確信したのは、
台湾人観光客は、ホテルを予約する前に必ず“現地の雰囲気”を動画でチェックしている
という事実です。
もちろん、今はインスタもTiktokもある時代です。でも、ホテルの部屋や施設をしっかり見たい時に、10秒のショート動画では情報が足りない。そういう時に、やっぱり頼るのはYouTubeなんです。
実際にホテル名で検索して出てきた動画が、
・中国語字幕付き
・実際の部屋やビュッフェを丁寧に紹介している
・観光客目線でリアルなコメントが入っている
となれば、予約の後押しになりますよね。
「そんなに再生されないでしょ?」と思ってる方へ
これ、よくある誤解なんですが…
「YouTube動画なんてアップしても誰も見ないでしょ?」
「せいぜい数十回の再生じゃ意味ないよ」
と思っている方、いませんか?
僕の経験からすると、それはもったいない勘違いです。
だって、僕のチャンネルなんて登録者10人で、プロモーションもしていないのに、数百回の再生が取れてるんですよ?
広告なし・拡散なしでです。
つまり、検索して辿り着いて、興味を持って見てくれてる人が実在するんです。
ホテルの予約って、比較検討が前提です。だからこそ、**「比較材料としての動画」**が本当に効くんですよ。
見られる動画の共通点とは?
じゃあ、どういう動画なら見られるのか?
以下の3つのポイントがあると思います:
- 中国語(繁体字)で字幕を入れること
→ 台湾人にしっかり伝えるには必須です。繁体字字幕があるだけで視聴維持率も上がります。 - 施設を丁寧に、観光客目線で見せること
→ 写真ではわからない、動線や空間の雰囲気が伝わります。 - ありのままを映すこと(盛りすぎない)
→ 台湾人は「リアル」を重視します。加工しすぎた画像では信頼されません。
台湾人は“リアルな空気感”を求めている
台湾人観光客が動画で何を見ているかというと、まさに「空気感」や「温度感」です。
・実際のビュッフェに人がどれくらい並んでるのか
・部屋の広さはどのくらいか
・大浴場はゆったりしてるか
・アクセスは大変そうか?
こういうのって、文章や写真だけでは伝わらないんですよね。
だからこそ、動画が必要なんです。そして、動画の内容がそこまで凝ったものでなくてもいい。「実際どうなのか?」をきちんと映せば、それで十分伝わります。
まとめ:インバウンド再開の今こそ「動画の仕込み」を!

というわけで今回は、
台湾人観光客に向けての集客には、YouTube動画が意外と効く!
という話をさせていただきました。
インバウンドが本格的に再開した今、「よし、広告やろう!」という動きも増えていますが、広告以前に**“動画コンテンツの仕込み”**ができているかが重要です。
ホテルや観光施設の方、ぜひ今のうちに動画を撮ってください。
検索で引っかかる
↓
台湾人が見る
↓
予約につながる
…という流れが、じわじわ効いてきます。
ということで以上、applemint代表の佐藤でした!また台湾から、リアルなビジネスの現場の声をお届けしました!
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