みなさんこんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は、「日本人が台湾でこれをやったら面白いんじゃない?」というテーマでお話ししたいと思います。
台湾で起業して8年、日台の文化やビジネスの現場を見てきた僕が感じた、2025年現在の “今” 日本人が台湾にきてやったら面白そうな起業アイデアの話です。
結論から言うと——
日本人が台湾に来て、“台湾ローカルの文化に合わせた形で、自分たちの得意分野を活かす”ことをやったら、めちゃくちゃ面白いと思ってます😆
たとえば、「日本人のラーメン屋店主が台湾で牛肉麺を開く」とかです😮😮
それではどうぞ!
日本人が“牛肉麺”をやったら面白いのでは?

台湾の定番料理といえば、牛肉麺です🍜
日本人の方が台湾に来てラーメン屋をやる例は山ほどありますが、「台湾の国民食を、日本のラーメン技術でアップデートする」という発想は、あまり聞きません。
恐らく僕が知らないだけでやっている人はいます✌️
でもあまり聞かないのが正直な話です。
あと、台湾に進出している日系ラーメン屋さんが台湾人に合わせて、麻辣味とかのラーメンを出しているのは知っています。
みなさん本当にすごいです!
ただ、日本の有名ラーメン店が台湾現地で材料を仕入れて、ガッツリ牛肉麺の開発をしてローカルの値段で出すみたいな試みってあんまりないと思うんですよね。
「いやいやそんなの日本人がする必要なくない?」って思う人たくさんいると思うんですけど、僕は日本人のプロのラーメン屋さんとかがあえて台湾の麺を作るってチャレンジが実はすごくいいと勝手に思っています👍
それと言うのも日本のラーメンの進化って本当にすごいと思うからです。
例えば僕は東京へ出張へ行くたびに、よくラーメン屋に行くんですけど、神田駅の近くの『炭火焼濃厚中華そば 海富道 (しーふーどう)』ってお店は、「サバ出汁ラーメン」や「牡蠣ベース」「イカ出汁スープ」みたいなラーメン出してます。
最初食べた時は、なんじゃそりゃ!!って感じでした。(なんせ台湾に長いもんですから…😅)
最近はイタリアンラーメンなんてのも聞きます。日本のラーメンのアイデアと完成度のレベル、進化のスピードって本当に異常だと思うんです。
その一方で、台湾の牛肉麺はどうかというと、もちろんお店の方々は僕が知らないところでいろんな努力をしていると思いますが、日本のラーメンに比べるとものすごい進化しているかというと、正直“ここ数年あまり進化していないな”と感じることがあります。
繰り返しになりますが、僕は台湾の牛肉麺屋さんをディスりたいわけではなく、日本のラーメンの進化がすごすぎるってだけで、その進化やラーメンのノウハウを牛肉麺に活かしたら面白そうって話です。
日本人の異常なまでのこだわりや職人気質を牛肉麺に活かしたらすごそうって思っています。
実体験:静岡で食べた「日本人の台湾料理」

ここで僕がこんな発想を持ったきっかけについてお話をさせてください。
きっかけは、2025年の5月に静岡に行った時に遡ります。
サルベジーっていう、静岡の農家さんを支援している会社さんがあるんですけど、そこの代表者の岡本さんのお仕事っぷりを台湾人スタッフに見せたくて、弾丸で静岡に行きました。
その時に岡本さんが僕とうちの台湾人をもてなす意味を込めて、なんと“台湾料理”を出してくれたんです。
その中で特に印象的だったのが、台湾のスイーツ「豆花(トウファ)」です(写真なくてすいません!!)。これが、めちゃくちゃ美味しかったんですけど、あまり台湾では食べない味でした。
岡本さんはレシピを見て作ったらしいんですけど、台湾で食べる豆花とは少し違って、生姜の味が割としっかり効いてました。
その日は暑かったこともあって、氷と絡んだ生姜味のシロップが喉にスーと入って、本当に最高でした🌞
その時に、「やっぱり日本人の繊細な味覚とこだわりが融合したら、台湾ローカルも絶対進化できる」と確信したってわけです。
台湾人スタッフに聞いたリアルな反応

実は以前この牛肉麺の話を、うちの台湾人スタッフにしてみました。
「日本人が台湾の料理をアレンジしたら面白いと思わない?」って。
そしたら返ってきたのが、
「えー、それって説得力ないでしょ?日本人が台湾の料理やっても受けないんじゃない?」という意見が出ました。
はい、ごもっともです🙇♀️
たしかに、台湾の料理を外国人が“理解せずに”やったら、失敗するでしょう。
でも僕が言いたいのはそこじゃないんです!
“日本人の職人気質”と“台湾のローカル感覚”を掛け合わせる、という話なんです。
日本人の料理人の中にはたまにとんでもない職人が出ます。
たとえばフランスのミシュランで三つ星を取ったシェフ“Kei”さんのように。
つまり、日本人の職人が、その土地の食文化を理解した上で「異常なレベルの改善」を加えたら面白いんじゃないって話です。
確かに、外国に行って日本料理のお店に行ってカウンターのシェフが日本人だったら説得力があって安心します。
僕だってこの前台湾で韓国焼肉のお店に行って、隣に韓国人が座った時、「あ、ここは間違いない」って思いました😅
台湾料理は日本人にとってアウェーであることは間違いありませんが、そんなアウェイの向かい風を跳ね除ける力が日本人にはあると思っています。
そのほかのアイデア:台湾ローカル化作戦
牛肉麺の他にも
・ジーローファン(鶏肉飯):日本人のこだわりで作った日本式&台湾式ジーローファン
・ルーローファン(滷肉飯):日本人がアレンジしたルーロ−ファン
とかのお店も日本人がやったら面白いなーって思っています。
この時大事なのは、ローカルのプライスに合わせることです。もちろんローカルより少し高くしてもいいと思いますが、例えば雞肉飯なら100-200元の間にして、滷肉飯なら60-150元の間ぐらいの値段にする努力は必要だと思います。
その他にも、例えば健康食品を出すなら、雞精(鶏のエキス)とか、ローカルの人が普段から飲んでいるものが面白そうです。
もちろん、たった2300万人ちょっとの市場のために、成功するかわからない商品を開発するのはとてもリスキーで、みんなしたがらないのは百も承知です。
でもだからこそ本気で台湾人に好かれるブランドになりたいのなら、大企業とかはちょっとぐらいそういう実験をしても面白いのになーっていつも思っています。
そういう点では、無印は台湾限定の商品を作ったりして、とてもローカライズに力を入れているなーという印象を受けます。
円安で今や 600万人の台湾人が日本へ旅行に行く時代に、ただ日本の商品を台湾に持ってきても厳しい戦いが待っていると思います。
それならば、こっちの現地に合わせた商品やサービスを作った方が勝算がありそうだなーと思っている次第です!
以上、applemint 代表佐藤からでした!
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