こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
先日、台湾(台北)で尾牙(忘年会)を行いました!
台湾で会社を経営していると、この「尾牙」という文化は避けて通れません。
尾牙は日本でいう忘年会に近い行事ですが、通常は食事だけでなく、紅包(お年玉)や抽選、サプライズなどがセットになっていることが多いのが特徴です。
今回はせっかくの機会なので、台湾で起業してから8年間の尾牙を振り返りつつ、今回の忘年会の様子や、尾牙という文化について、開催する側の視点から少し書いてみたいと思います。
台湾起業1年目の忘年会

起業1年目は、正直なところ忘年会どころではありませんでした😭
それでも尾牙は実施しました💦💦
台湾人の共同創業者であるエリックに、「尾牙だけは形だけでもいいからやろう」と言われたからです。
どうやら台湾人にとって、尾牙はかなり重要な行事のようです🙃
実際、僕の知り合いに、コロナ禍をきっかけに尾牙をやめてしまった日本人経営者がいますが、おそらく従業員からは「ケチだ」と思われているのではないかと思います。
当時の僕は、「いやいや、お金もないし、そこまで重要かな…」と内心思いながらも、「郷に入っては郷に従え」という気持ちで、当時の自分が支払える中で最大限に“豪華”だと思えたレストランとして牛角を選びました。
参加メンバーは、僕とエリックと、当時よくヘルプに来てくれていたエリックの弟・アンディの3人です。
なけなしのお金を使い、自腹で必死に支払ったせいか、その日の食事はとんでもなく美味しく感じたことをよく覚えています。
あまりにも美味しかったので、後日もう一度行ってみたのですが、「あれ、思ったよりも…」と思いましたね😅
やっぱり会食っていうのは、料理そのものだけでなく、雰囲気やシチュエーションが大事なんだなーと思います。
何を食べたかは正直あまり覚えていませんが、一人あたり700NTDだったことだけは鮮明に覚えています。
お金に余裕がなかったからこそ、強く記憶に残っているのでしょう。
当時は本当にお金に余裕がありませんでした。会社の売り上げはほとんどなく、僕自身の給与も33,000NTDに設定していました。
ちなみに台湾で外国人が労働許可証を取得する場合、通常は雇用主が月48,000NTD以上の給与を保証する必要があります。
理論上は、僕自身も自分に対して48,000NTD以上の給与を支払わなければなりませんが、自分の会社ということもあり、理由をつけて33,000NTDまで下げてました。
下げるのは問題ありません😅
もちろん、一般の社員に同じことをしたら、訴えられるか、労働局に駆け込まれるでしょう。
そんな背景もあり、起業1年目の尾牙は、今でも強烈な印象として心に残っています。
台湾起業5〜6年目の忘年会

正直なところ、2年目と3年目の尾牙については、どこへ行って何を食べたのか、あまり覚えていません。
2〜3年目も焼肉に行った記憶はありますし、少し高めの日本の居酒屋に行った気もしますが、正直かなり曖昧です。
当時は僕のマネジメントもひどいもので、人望もありませんでしたし、4年目には一度スタッフが全員抜けて、組織がリセットされるような状況になりました。
今振り返ると、あの頃の記憶を無意識に消したいがために、あまり覚えていないのかもしれません…
ただし、5〜6年目に何をしたかは、かなりはっきり覚えています。
5年目はリージェント台北のビュッフェ、6年目はJR東日本メトロポリタンのビュッフェで尾牙を開催しました。
どちらも一人あたり2,000NTDを少し超える、僕の中では「高級ビュッフェ」です。
ビュッフェにした理由はとてもシンプルで、スタッフの中にベジタリアンがいたからです。ベジタリアンのスタッフに合わせると、どうしてもお店の選択肢が一気に減ってしまいます。
一方で、配慮しなければ、ベジタリアンのスタッフに疎外感を与えてしまいます。
ちなみに台湾では、人口の約18%がベジタリアンだと言われており、世界的に見てもベジタリアンがかなり多い国です。
それであれば、ビュッフェ形式にして、各自が自由に選べるようにしようと考えました。
結果として、この判断は悪くなかったと思います。
それなりに高価格帯のビュッフェに連れて行ったこともあり、スタッフたちも満足そうでした。
ただ、どうしても「ただのお食事会」で終わってしまい、正直なところ、あまり忘年会らしさは感じられませんでした。
今年 (2026年) の忘年

今年は、初めて「ちゃんと忘年会らしい」尾牙になったと思います。
ザ・中華といった雰囲気の円卓テーブル席を二つ用意し、一つは自社スタッフ、もう一つは普段からお世話になっているパートナーの方々をお招きしました。
紅包も、スタッフ用だけでなく、ゲスト用にも用意しました。会場は、台北市中山、林森北路にある北京ダックの名店「龍都」です。
円卓だったおかげで、僕は席を立って、一人ひとりに挨拶して回ることができました。以前のビュッフェ形式では、わざわざ立って話す機会もなく、結局はただの社内会食で終わってしまっていました。
今回は、きちんと「場」を作れたという感覚がありました。ただし、その分コストは当然ながらかなりかかりました💦
料金はお酒込みで一人あたり約2,000NTD、それを18人分なので、なかなかの金額です…
お酒は持ち込みが可能で、持ち込み料はかかりますが、ウイスキーと炭酸水があればハイボールも作れます。
今回は日本酒が余っていたため、それを持ち込みました。
これとは別に、スタッフ全員に対して、勤務年数に応じた紅包をポケットマネーから渡し、さらに1等賞・2等賞・3等賞分の現金も用意しました。
これまでの尾牙でやってよかったと思うこと
これまで7〜8回、尾牙を開催してきましたが、やってきてよかったと思うポイントはいくつかあります。もちろん、参加する側にはまた違った意見もあるとは思いますが…😅
今回あらためて大事だと感じたのは、「ご飯が美味しいこと」です。
最近転職してきたスタッフが、「今回の尾牙が一番ご飯がおいしかった」と言ってくれました。
彼女の前職は、数百人、場合によっては数千人規模の有名会計事務所です。そういった規模の会社になると、どうしても料理の質よりも「多くの人数を収容できる場所」が優先され、食事のクオリティは二の次になりがちです。
その点、今回は北京ダックという分かりやすいご馳走だったこともあり、全体的な満足度は高かったように感じます。
次に、紅包ももちろん大事ですが、それ以上に今回意外だったのは、景品への反応がとても良かったことです。
今回はゲストの方がスピーカーを景品として提供してくださったのですが、当たったスタッフはかなり嬉しそうでした。やはりサプライズの力は大きいと感じました。
次回は、紅包だけでなく、ギフトもあわせて準備したいと思います。
何はともあれ、今回も無事に尾牙を終えることができましたが、周りを見渡すと、驚くほど凝った演出をしている企業も少なくありません。
ちなみに、2024年にはディスプレーで有名なBenQが、なんとaespaを呼んでいました😳
(一体いくらかかったのやら…)
それだけ尾牙は、台湾で働く労働者を労う意味で、本当に重要なイベントだということだと思います。
来年も、よほど良い別の候補が出てこなければ、龍都で開催したいと考えています。
もっとも、これを読んでいる方の中で、尾牙を自分で手配する方はほとんどいないとは思いますが、龍都は尾牙シーズンになると予約がかなり取りづらくなります。
少なくとも2ヶ月前には動いたほうが安心です。私たちは1ヶ月前に予約しましたが、その日はすでに残り一席しかありませんでした。
また来年も、無事に尾牙を迎えられるよう、淡々と頑張っていきたいと思います。
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