【台湾のコンテンツマーケ】あなたは”誰と”コンテンツを作りますか?

【台湾のコンテンツマーケ】あなたは”誰と”コンテンツを作りますか?

こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint の代表を務める佐藤 (@slamdunk772) です!

今日は表題にもある通り台湾におけるコンテンツの重要性を改めてお話し、重要性を理解した上で、「誰と」一緒にコンテンツを作るかがどれだけ大事かというお話をします。

知らない方のためにお話をすると、最近コンテンツマーケティングがまた注目され始めています。コンテンツマーケティングというと一昔前はブログを書いて、Google の検索に引っかからせて流入数や PV を増やして売上につなげるというものでした。

しかし2022年現在、「コンテンツ」の定義が大きく変わり始めています。今の時代はコンテンツというと「ブログコンテンツ」があって、「画像コンテンツ」があって、「動画コンテンツ」もあって、「音声コンテンツ」もあります。

またインスタグラムや Youtube などコンテンツを発信できるプラットフォームが増えたことで、コンテンツを潜在顧客に届けやすい環境が整ったんですね。そんな訳でコンテンツ/SEO をサービスとして提供する会社が増えました。

ただし!!全ての会社がいい訳ではなく中には適当にしている会社もあります?

このブログではとりあえずコンテンツの重要性にまだ気づいていない方のために、さくっとコンテンツの重要性を述べます。

次に一緒にコンテンツを制作してはいけない会社の事例を紹介します。コンテンツを外部に委託しようと考えている方はお気をつけください?最後にどうすれば自分達でコンテンツ制作を進めていけばいいかお話をしたいと思います。

leo

ちなみに僕はコンテンツの中で最強なのはアニメコンテンツと思ってますw

コンテンツを作らなければいけないたった2つの理由

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ネットが普及し、誰もがスマホから Google や Youtube にアクセスできる現代においては技術の盗用がめちゃくちゃ簡単になりました。Youtube でラーメンの作り方を教えている人がいれば、習得に10年はかかると言われていた寿司の握り方を教えている人もいます。

技術で他社と差をつける事は非常に難しいです。そんな時代にどうやったら自分達と他社を差別化すればいいでしょうか?

それは自分達が選ばれる理由を作る努力をする事です。例えば A商品とB商品は価格がほとんど同じで機能も同じだった場合、消費者がどちらを選ぶかは「人」或いは「会社」のイメージが基準となります。

中田敦彦さんが最近の動画で iPhone からAndroidに移り変えたと言ってましたが、その動画で彼は移り変えた理由を Apple の姿勢に違和感を感じたからと言ってます。

中田さんが Apple 製品を使い続けてきた理由は Apple が先進的で、合理的でユーザーファーストだったからと言ってますが、最新の iPhone 13 に関しては全然先進的でも合理的でもないと語っています。実は僕も iPhone 13を購入して違和感を感じた1人です。

僕は最近最新の iPad mini を購入しました。そしたら充電が USB-Cタイプで驚きました。それなのにほぼ同時期に出た iPhone 13 はライトニングケーブルです。つまり、iPhone 13 は技術的には USB-Cタイプで充電が可能だったのにしなかったってことです。

恐らくiPhone 14 から USB-Cの充電になります。なんでこんな事をするかと言うと、iPhone 14の売上を増やすためだと思っています。正直 Apple にはがっかりしています。

話を戻します。現在、iPhone と一部のAndroidの 携帯に技術的な差はほとんどありません。むしろ一部の Android 携帯の方が優れています。それなのに、人々が Apple を選ぶ理由は会社のイメージや理念です。

つまりこれから会社はより一層自分達の信念や哲学、ストーリーを伝える努力をしなければいけないということです。ではどうすれば会社の理念や哲学を伝える事ができるか?コンテンツです。

コンテンツマーケが必要な理由その1. 具体的なメッセージじゃ違いはうめない

会社の理念や哲学を伝えるのが如何に重要かは1万年と2千年前から言われてます? Simon Sinek氏はなんと今から11年前にこの事を話しています?

しかし、会社の哲学や理念は抽象的で中々人に伝わらないですし、広告をすると中々結果に繋がらない事が多いです。例えば、「美しい社会を作る」という理念を持った化粧品会社が広告文で「美しい社会を作る」なんて発信したら、「はぁ?」ってなります?

そこでみんな痺れを切らして、広告では商品の具体的な技術や効果の訴求を行います。『なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか。』の著者である伊藤さんも現代は分かりやすい具体的なメッセージで溢れていると言ってます。

「保湿効果抜群!」「痩せる!」「朝の寝起きがいい」「睡眠の質改善」などみなさんがよく見る広告の 9割は具体的なメッセージです。applemint のビジョンである「デジタルに強くて圧倒的にクリエイティブな会社」なんてメッセージを広告で出したら、9割の人には無視されるでしょう?

具体的なメッセージは即効性があって、広告をすれば購入に繋がりやすいのは事実です。今までは具体的なメッセージをウェブ広告で流せばいくらかコンバージョンは来ました。しかし、そこに広告規制の波がきています。

コンテンツマーケが必要な理由その2. 広告規制

デジタル広告は便利なもので、ターゲットや性別を選んで広告を露出できます。でも、もしも広告が規制され、「スポーツに興味がある人」に広告を出していたと思ったら、実は全然スポーツに興味がない人に広告が届いていたらどう思いますか?いやですよね?

iOSの更新やクッキーの廃止、プライバシー保護の観点から広告の規制は強化され、正確なターゲティングがどんどん難しくなるでしょう。しかもウェブ3.0 なんて言葉が流行り始め、ウェブ3.0 が普及すると広告のプラットフォーマーである Facebook や Google はますますデータが取りにくくなります。

leo

ここではWeb3.0の説明はちょっと割愛させてください(話すとめっちゃ長くなる)

では、どうすればいいか?広告に頼らずに収益化する方法を今すぐに考えなければいけません。そのためには自分で発信する必要があります。それができるのがコンテンツなんですね?

SNSとブログコンテンツを駆使するアダルトグッズ

最近台湾でアダルトグッズを販売するメーカーさんと商談しました。アダルトグッズは商品の性質上、広告が非常に難しいです。要するに広告ができないという事です。でも彼らはどうにかするしかないので、SNS で性に関する悩みやデリケートな問題をコンテンツにしてアップしています。

そのおかげでこの会社は広告費を抑えつつ、SNS の流入から CV を獲得しています。数年かけて SNS のコンテンツを充実させ、今では数十万のフォロワーを抱えています。僕もこの会社さんのSNSコンテンツを見ましたが、とても有益なコンテンツでした。

ブログ執筆をナメている会社

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ここまで読んで、「よし!コンテンツを作るぞ!」と思って行動を始めた方!それは素晴らしいと思います。でも、コンテンツを作ると言ってもどうすればいいかわからないですよね?

ブログなんて書いた事ないし、動画なんて作った事ないし、ポッドキャストもわからないしという方が多いです。そもそも多くの人はコンテンツを作る時間さえありません。するとみなさんどうするか?外部に委託しようとします。

外部に一部コンテンツの制作を委託するのはいいと思いますが、僕は全てを委託することには賛同できません。こんな事言うとブログの執筆及び SEO のサービスを提供している自分達に不利な話なのですが、本当にそう思っています?

なぜなら、外部の人達はやっぱり「外部」で、自分達のサービスや会社の魅力を100%伝えきれないからと僕は思っています。また、外部のコンテンツ制作会社もピンキリです。以下、最近僕が同業者としてとても嫌になった事例をご紹介します。

コンテンツを外部に丸投げするコンテンツ制作会社

最近メルマガを登録している、某企業から宣伝メールが来ました。メールの内容は「記事制作◯円〜!コンテンツマーケのためのコンテンツを最小限のコストで!」というものでした。

それを見た僕の第一印象は「こいつらナメてるな」でした。コンテンツを作る目的は、コンテンツを通じて自分達の思いを伝える事や、潜在顧客に有益な情報を提供してアプローチする事です。

それに対してこのコミュニケーションの仕方はなんでしょう?「質より数出しまっせ!」って言っているようなものです。ブログコンテンツの執筆はみなさんが思う数倍時間がかかります。

それを安く売るには会社はどうすると思いますか?恐らくランサーやクラウドワークスで丸投げです。コンテンツを安売りします!って言ってる会社は「うちは外注します!」とコミュニケーションしているようなものです。

コンテンツ制作をお願いするお客さんはどう思うでしょうか?なんか嫌ですよね?僕らも最近、顧客のコンテンツの需要に対して供給が合わず外注を始めています。しかし、外注する場合はキーワードの選定と企画は全てこちらで行います。

また、僕らは本当に信頼できる人だけを選定して執筆をお願いし、執筆者が僕らの執筆レベルに達するまで企画をさせませんし、トレーニングまでしています。それはもちろん顧客に質の高いコンテンツを提供するためです。

自社コンテンツの頻度が低い会社がコンテンツ制作を請け負う

コンテンツマーケ/SEO します!と言っている会社が自分達のコンテンツを持っていない場合や持っていても更新頻度低い場合があります。これは僕からすると論外です。サッカー教えます!と言う人がサッカーを見ていない、或いはサッカーをしていないのと同じです。

コンテンツは書かないと上達しません。僕はコンテンツを書き始めた当社は 1週間に3本ぐらいはコンテンツを書いてました。1ヶ月にブログを1本、或いは2週間に1本しかコンテンツを書かないような会社がコンテンツマーケティングのサービスを提供しようとしているのが僕には信じられません。

leo

ちなみに現在は週に3-4本 applemint lab のコンテンツを書き、週に1本 applemint のコンテンツを書き、月に2本コラムを書いてます✏️

SEO のサービスを提供している会社の中には自社のコンテンツさえ外注してしまっている会社がいます。日本でコンテンツマーケが有名な LIG を見習うといいと思います?

ポイントは自分でも発信をする事

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前の章でも話しましたが、今後コンテンツの執筆を依頼する予定のある会社さんは自分達でコンテンツを発信しつつ、コンテンツの戦略及び執筆の一部を外部に委託するという形がいいと思っています。

自分達の言葉でお客さんとコミュニケーションを取ることはとても大事です。また、コンテンツを始める前にコンテンツの方向性は専門家に依頼するのがいいと思います。

僕らは執筆のお手伝いをしつつ、どちらかというとお客さんのためにコンテンツの方向性や、どういうキーワード/テーマでコンテンツを書いた方が効果が出るかよく企画してます。要するに戦略を考えてあげているということです。

日本No.1 マーケターの森岡さんは以前学生にこんな質問をしました。「以下を良い順に並べてください」

  • 最高な戦略、最高な戦術 (Execution)
  • 最高な戦略、最悪な戦術 (Execution)
  • 最悪な戦略、最高な戦術 (Execution)
  • 最悪な戦略、最悪な戦術 (Execution)

「最高な戦略、最高な戦術」が一番良くて、「最悪な戦略、最悪な戦術」が一番悪いのはわかります。では、下から2番目に悪いのは何かというと、「最悪な戦略、最高な戦術」です。

最悪な戦略を最高の出来ですると取り返しのつかない所まで進んでしまうからです。

コンテンツを専門的なアドバイスなしで作っている会社の中にはパッと見てすぐにわかります。きつい言葉で表現すると「それ書いてどうするの?」って感じです。コンテンツ制作を練習するために量をこなすのは大事ですがせっかくの時間がもったいないです….

それだったらちょっとお金を出してきちんとした会社にディレクション(戦略)をお願いするのがいいでしょう。

以上台湾からコンテンツの重要性と”誰”とコンテンツを制作するべきかというお話でした!

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Leo Sato 佐藤峻

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