Posted on

【これがリアルな台湾マーケット情報】数字から見る台湾人の消費傾向

【これがリアルな台湾マーケット情報】数字から見る台湾人の消費傾向

こんにちは applemint代表の佐藤です。
マーケターの仕事は売れる仕組みを作ることと某有名マーケターが言ってました。

売れる仕組みを作るためには買う人の心理を理解しなければいけません。
買う人の心理を理解するためには、買う人の事象、つまり買う人が何にお金を使っているか理解する必要があります。
これが台湾のマーケティングの第一歩だと思います。

しかしいくら「台湾」「マーケティング」と検索しても、台湾人の消費傾向を書いてくれているような記事が見つかりません。
なぜでしょうか?単純にそれを調べるのが面倒で、誰も無償でしたがらないからでしょう。
そのため、Google 上にある台湾のマーケティングに関する情報は結局、表面的なものばかりだと思っています。
今回はそれらの情報からもう一歩踏み込んで、台湾人の収入と支出を細かく見て気づいた、台湾人の消費傾向をお伝えしたいと思います。

かなり細かく数字を見たためかなり有益な情報になっていると思いますので是非一読ください!

まずは支出の原資である所得を見てみた

まずは2001年 – 2015年までの過去15年の所得と可処分所得(disposable income)を調べ、ついでに両者の比率を調べました。

taiwan income

所得が額面の給与だとすると、可処分所得とは手取り給与をさします。
例えば、額面の給与が100万円で、手取りが80万円だとすると、所得が100万円で可処分所得が80万円ということです。

可処分所得の比率が所得に対して上がると、実際に手に入る給与が上がります。
逆に所得がいくら上がっても可処分所得が上がらないと意味はありません。

先ほどの例だと給与が 120万円にアップしたのに手取り給与は 80万円のままだと意味ないですよね?

つまり所得が上がっても所得に対する可処分所得の比率が上がるか、維持されなければ自由に使えるお金は増えないのです。
数字を見ると所得に対する可処分所得の比率はここ数年で0.83 から 0.79 と下がっています。
これだけ見ると嫌な感じがしますが、その分所得が大幅に上がっています。

所得は2001年 8,318,144 NTに対して2015年 12,726,414NT、と48% アップしています!
つまり、所得に対する可処分所得の比率は減ったものの、台湾人が実際に手にする可処分所得は、過去に比べて上がっているということです。

(参考:https://www.dgbas.gov.tw/ct.asp?xItem=33338&ctNode=3099&mp=1 )

本題:台湾人は可処分所得 (自由に使えるお金) をどうしているのでしょうか?

可処分所得(自由に使えるお金)が増えていることがわかったら次に、台湾人は自由に使えるお金をどのように消費しているか見てみます。

可処分所得は通常2通りの使い方があります。
貯蓄と消費です。
要するに貯めるか使うかということです。

今回は”消費” (支出) にフォーカスをあてます!

food-beverage

まずは食品・飲料・タバコの支出を調べました。

2001年と比べると 2015年の食料品及びタバコの支出総額は15年前と比べて 36.81% 増加です。

また、食料品及びタバコの支出はここ 15年、コンスタントに全体の支出に対して 16-17% を推移しています。

所得に対して自由に使えるお金の割合は年々少し減っていますが、食料品を節約している感じではなさそうです。
物価が上昇していることと関係がありそうです。
つまり、物価上昇に伴い、食品の出費は節約したくても出来ていないと捉えることも可能です。

次に、ここにはありませんが衣類の支出を見た所、2001年頃をピークに、衣類の全支出に占める支出の割合は年々減り、2001年に 3.9% だった衣類への支出が、 2015年には 3% 程度になりました。
もちろん、総支出額は 2001年と比べると増えていますが、衣類への出費は減っている傾向にあるのではないでしょうか。

住宅・水道などの支出〜台湾人の家賃から年収を逆算してみる〜

次に住宅、水道、電気代などについてお話します。
(参考: http://win.dgbas.gov.tw/fies/a11.asp?year=105)

住宅、水道、電気代の支出はコンスタントに全体の 24-25% です。

つまり、給与が上がろうが下がろうが大体給与に対して 25 % のお金を家賃やその他電気代や水道代に使っているということです。
そして、この考えを応用すれば、台湾人の給与が計算できます(笑)
まず、台湾の人に毎月の家賃いくらか聞いてみてください。

次に、家賃関連の支出が可処分所得の25%程度をもとに逆算を可処分所得、及び所得がわかるということです。

例えば家賃:12,000NT の人の場合、12,000NT を25% で割った、 48,000NT ほどが給与である可能性が高いということです。

もちろん、人によっては 60,000NT の給与で12,000NT のアパートに住んでいる人や、48,000NTの給与で20,000NT のアパートに住んでいる人もいるでしょう。
あくまでご参考にどうぞ!

増え続ける◯◯の支出!!

transportation

次に交通費を見ます。

交通費はコンスタントに支出の大体 13% を占めているようです。

ただし、公共の交通はあまり値上がりしないので、通常収入が増えれば、収入に占める交通費の支出比率は下がるはずです。
この数字が下がっていないということは、交通費の支出が上がっているということです。

これはつまり、台湾の人が中心部から、郊外の家賃が比較的に安くて広い場所に引っ越していることを表しているように私は感じました。
郊外に引っ越せばその分交通費がかかります。
そのほか車の移動が増えたことも考えられますが、今回は車の販売台数は調べていないのでなんとも言えません。

この仮説が正しければ、台湾の人の通勤の時間が増えることになるので、通勤の隙間時間に何ができるかアンテナを張れば、面白いビジネスを考えつくかもしれません。

娯楽への支出

次に、娯楽や文化、教育に関する支出についてお話します。
この支出は 2001年は全支出の12% だったのが、 2015 年には 9% に減りました。

つまり、娯楽や教育に対して使うお金が減って節約志向になっている可能性があります。
或いはテクノロジーの発達により、youtube や netflix など、そこまでお金をかけなくても、色んな娯楽が楽しめることが提供される時代背景も、関係しているかもしれません。

次にレストラン及び旅館の支出を見てみます。
2000年と比べると全支出のうち、2015年のレストランへの支出は8% から 11% まで増え、支出総額も 86% アップです。

台湾人は自由に使えるお金の割合が少なくなってきたにも関わらず、レストランや旅行への出費は増えているようです。
これは非常に興味深いですね。

最後に、表には載っていませんが医療保険の支出も顕著に伸びており、総額だけでいうと、2015年は2001年から 96% のアップです。

まとめ

今回支出を調べてみてわかったことは以下です。

  1. 食料品への支出は増えている
  2. 衣類への支出は減少傾向
  3. 水道・電気・家賃への支出はコンスタントに全体の25%ほど
  4. 交通費への支出は増加中
  5. 娯楽や文化への支出は減少傾向
  6. レストラン・旅館への支出はかなり増加中

この消費傾向から見える私の洞察は、限られた生活費で贅沢をしようとするマインドです。
住居は郊外に広さを求め、衣類や娯楽への支出を節約する一方で、旅行にはお金をかけています。
なぜか?

これらの事象の本質はもう少し考える必要があると思っています。
ただし、周りの台湾人を見ていて、どうやら台湾人はマズローの欲求でいうと、尊厳欲求のステージに多く登ってきた印象を受けます。

参考:http://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html

私の友人は旅行やいいレストランに頻繁に行き、その都度インスタでその様子をアップします。
この SNS のアップ頻度が日本人に比べて、非常に多い印象を受けます。
これは他者から認められたいという欲求が内在しているように感じています。

もしこの仮説が正しいようであれば、私は台湾では他人に自慢できるような商品/サービスがうまくいく気がしています。
つまりその商品/サービスを受けていることが、社会的にステータスになるようなことです。

例えば台湾人がマクドナルドと超おしゃれカフェに行ったらどっちを SNS でアップするでしょうか?後者でしょう。
これは台湾に限らず日本でも同じかと思いますが台湾の方が後者を SNS にアップする確率が高いと思います。

なぜなら「私はここで食べた」という主張をしたいためだと思います。
そこで私ならレストランは少々ユニークなデコレーション、そこでしか見られない演出が効果的と思います。

価格は需要と供給のバランスを見て少し高めの値段設定もいいかもしれません。
もしチームラボのようにユニークな空間を演出できたら人々はそこへ行ったことを自慢するために行き、SNS にアップして拡散されそうです。

如何でしたでしょうか?
台湾人の消費データを見て私なりに結論を導いてみました。

もしも台湾のことで何かご相談ごとがあればお気軽にコチラからご連絡ください!
もっと色々な方と台湾について共有し、理解を深めたいと思っています。

NEW

NEW BLOGs

applemint の最新のブログをご紹介!

applemint に関する問い合わせはこちらから