【台湾エステ業界で勝つ】日系企業が進出前に知っておくべきこと

【台湾エステ業界で勝つ】日系企業が進出前に知っておくべきこと

こんにちは、applemintの津山です。今回は、台湾進出を狙う日系エステ企業の皆様に向けて、台湾のエステ市場の動向についてお話ししたいと思います。

台湾では、コスパの高い足ツボマッサージが有名です。しかし実はエステも結構増えてきており、最近では私のFacebookが毎日エステの広告で埋め尽くされています…?

しかし現時点で、台湾に進出している日系エステサロンは、大型店ではソシエくらいしか見かけません…。日本の大手脱毛サロンMuseeも、2020年に台湾を撤退しました。

ですが実際に友人のサロン経営者に話を聞く限り、今でも日本の技術や商品は注目されており、多くの方が日本の即売会に足を運びます。つまり、やり方次第でチャンスがあります。

そこで本記事では、台湾マーケティングに精通した弊社が、盛り上がりを見せる最新エステ市場、成功に近づくマーケ手法を包み隠さずご紹介します。

さらに台湾現地にいるからこそわかる「絶対に気をつけないといけない注意点」まで、徹底解説しちゃいます!

台湾エステ業界の最新市場と成長度合い

台湾エステ業界の最新市場

急成長中!台湾エステ業界の最新市場規模

「エステ」といえば、一昔前は足ツボマッサージのイメージが強かった台湾ですが、現在の台湾エステ業界は多様化しています。

台北の街を歩くと、脱毛、レーザー、シミ取り、針、アロマセラピー、リフレクソロジーなどあらゆるエステの看板を見るようになりました。

そんな台湾のエステ市場は現在、結構な急成長を遂げています。調査によると、レーザーやヒアルロン酸注射などの医療美容市場は、2022年に600億台湾ドルを突破し、前年比で10%以上成長したそうです。

スパやエステも合わせると、1000〜1200台湾ドルとさらに市場が広がります。

では件数はどうかというと、2021年のスパ・エステ関連産業の運営者は約4万件で、20年前に比べるとほぼ2倍に増えました。それだけ台湾人の美意識が変わってきたという証拠と言えるでしょう。

台湾エステ業界の最新市場と成長度合い
引用元:主計總處統計專區 105年普查結果分析
(2021年の詳細調査分析はまだ出ていないため2016年までのグラフです)

ただし、台湾でエステや美容関連のビジネスを行う際は、絶対に気をつけなければいけない法律があります。それが薬事法です!!

実は台湾でも意識してない人が結構いるのですが、薬事法に違反すると厳重処罰のリスクがあるので本当に要注意です。

「薬事法」に注意!何気なく使用する言葉が実は法律違反?

「薬事法」に注意!何気なく使用する言葉が実は法律違反?

具体的な違反ワードとは?

現在、台湾のエステ業界の多くはKOLを使ったYoutube配信、Facebook投稿、デジタル広告等を利用しています。しかし、これが思わぬところで法律に抵触するリスクがあるんです。

台湾の会社でも意外と知らないのですが、実は台湾にも、薬事法でこれを書くと罰金というNGワードリストがあります。

例えば、『ボディの引き締め』や『シェイプUP』(纖(孅)體、塑身、雕塑曲線)もその1つですが、広告内では、意外と自然に使っちゃってませんか?

万が一検挙されれば、最大100万円程度の罰金が科されます。さらに医療行為関連のワードが含まれる場合、もし医療行為や医療品として政府の許可をもらってなければ、最大で2,200万円の罰金が科されるリスクがあります。

しかも、手伝った広告代理店も罰則の対象になるんです?

台湾政府が出しているNGワードについてリストは、以下から見られます。内容は中国語なので Chat GPT や DeepLで翻訳してください。

臺北市政府衛生局-廣告法規

KOLの投稿にも細心の注意が必要

KOLの投稿にも細心の注意が必要

台湾では数年前からKOLを活用することが一般的になり、エステ関連のタイアップ記事がかなり増えていますが、ほとんどの台湾人KOLはタイアップであることを明記しません。

ですが万が一、医療対象行為を含む場合、タイアップを明記しないのは重大な法律違反。この法律を知らなかったせいで実際、罰金を20万台湾ドル取られたKOLもいます。

弊社は最新情報を常にチェックしていますが、中にはチェックがザルの広告代理店もあります。なので、必ず法律の内容は一度自分たちでも確認する方がいいです。

台湾のKOLが起こした法律違反に関しては以下の記事をご覧ください!

台湾エステ業界に進出する際のポイントと注意点

台湾エステ業界に進出する際のポイントと注意点

薬事法さえパスしたら、日系企業でも台湾エステ業界に進出すれば成功できるかというと、そこまで甘くはありません。実際に弊社はMuseeの進出が失敗に終わった様子を間近で見ました…。

皆さんにはそんな失敗をしてほしくないので、日系企業が今後台湾エステ業界に進出する際の3つのポイントをお伝えします!

  • ショート動画を使ったFacebook、Instagram広告
  • TikTokの運用
  • LINEを使った顧客のCRM

その1. ショート動画を使ったFacebook、Instagram広告

台湾のエステ業界が必ずやっているのがFacebook、Instagram広告です。しかし多くの会社が単に割引バナー割引を投稿するだけで、値段以外は全然差別化ができていません。

そこでお勧めしたいのが、ターゲット・訴求を絞った、ショート動画バナーです!

実際、台湾のカラダファクトリーさんは、弊社の勧めで去年からショート動画バナーを導入し、1件1000台湾ドル近いコースの予約が300台湾ドル程度で獲得しました。

もちろん、この成果は事前にターゲットや訴求を考えた上で、最高の見せ方を研究し、かつリアルな施術の様子を伝えたのが良かったと思います。

しかしそれを抜きにしても台湾では2022年以降、縦型リールの視聴回数が大幅に増えているので、ショート動画は配信しておくのがお勧めです。

2022年以降、縦型リールの視聴回数が大幅に増えているので、ショート動画は配信
引用元:[社交媒體分析] 年度FB / IG台灣用戶人口普查 (2023年2月)

その2. TikTokの運用

その2. TikTokの運用

現在、台湾で20代〜40代を中心に大幅にアクティブユーザーを伸ばしているのがTikTokです(2023年8月現在では600万人を突破)。認知を広げたいなら、今からTikTokの運用を始めるべきです。

TikTokは美容と相性が良い媒体として公式も公表しており、多くの美容業界が参入を検討を始めているようで、実際弊社にもお問合せが結構きています。

引用元:TIkTok for business TikTok Ads Creative PDCA(公式サイト)
引用元:TIkTok for business TikTok Ads Creative PDCA(公式サイト)

ですが、実際に運用する企業は残念ながらほとんどありません…おそらくリソースがないので放置というパターンになるのでしょう。

幸いにもFacebook、Instagram、TikTok、Youtubeショート、これらの縦型動画のサイズは全く一緒なので、ショート動画を作るのなら、TikTokの運用を同時に行わないのは勿体無いと思います。

弊社の勧めでTikTokを始めた知床第一ホテルは、なんと10本目の動画で30万回再生を突破しました?

その3. 公式LINEを活用したCRMの運用

その3. 公式LINEを活用したCRMの運用
引用元:LINE for business

エステはリピーターを増やすことも大事ですよね。そこで台湾エステ業界でお勧めしたいのがLINEを活用したCRMです。その理由は2つあります。

  • 台湾はLINEの使用率が9割以上。カードやアプリより圧倒的に登録のハードルが低く利用してもらいやすい。
  • 外部からマーケティングデータが取れなくなっても安心。将来のマーケティングに活用できる。

台湾は病院のカードが既に個人カードに統一されているなど、実は結構デジタル化が進んでいます。

そんな中、日本式の会員制ポイントカードなどを作っても、すぐ捨てられてしまうでしょう…(私自身、台湾で紙のポイントカードはほぼ使ったことないです?)

そこでLINEの登場です!台湾では仕事からプライベートまでLINEでやりとりするため、登録のハードルが低いのもメリットと言えます。また直接お客さんのデータが取れるので、将来のマーケティングにも活かせます。

ちなみに台湾のマッサージ店では、スタッフが個人LINEで顧客に直接メッセージを送ってリピーターを獲得する方法が常態化しています。

現在Facebook、Googleともプライバシーの強化を進めており、2〜3年以内には外部のソースからユーザーデータは取れなくなり広告の成果が落ちます。その前に、顧客の生データを集めておくという点でもいち早い導入がお勧めです。

マーケティング

いかがでしたか?今回は台湾のエステ業界についてご紹介いたしました。国交が自由になり現在エステ関連の進出のお問い合わせも増えています!

もし、台湾の法律を遵守して、台湾で速攻で成果を出したいとお考えであれば、ぜひ弊社まで一度ご相談ください!

台湾の最新情報をいち早く取り入れた最も効率的なマーケティングのご提供をお約束します!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Kaori Tsuyama

関連ブログ

にお問い合わせ