台湾の総経理着任後すぐに結果を出すための業務3選

台湾の総経理着任後すぐに結果を出すための業務3選

こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!

今日は、台湾の総経理に着任した方々に対して、僕だったら何をして結果を出すかというお話をできればと思います。

僕は「総経理」というポジションに就いた事はありませんが、一応台湾で起業し、ゼロから会社の代表者としてここまで5年半なんとかやってきました。

その間僕は台湾で実に多くの企業の代表者や総経理の人にお会いしてきました。お仕事に繋がった方もいれば、そうでなかった方もたくさんいます。

また、お仕事に繋がった方の中でも、結果が出た方もそうでなかった方にもお会いしてきました。このブログでお話をしたいのは、結果が出た人はどんな事をしたかというお話です。

総経理、或いは代表者というポジションは受動的に仕事をしていたら、あっという間に何もせずに時間は流れます。総経理はサボろうと思えばとことんサボれます。別にサボれる事を隠す必要はありません。

僕もこの前大きな風邪を引いて2週間動けませんでした会社は回りました…

詰まるところ台湾の総経理や代表の仕事とは戦略的に方向性を定め、先頭に立ってみんなをその方向に導くことではないでしょうか?

じゃーその方向性ってどうやって決めるの?という疑問に対して僕なりの答えを書くのが今回のブログの目的です。

このブログでは僕の今までの経験を基に、総経理に着任後どういう事をすれば就任期間に爪あとを残せるかというお話しをします。

僕と一緒に台湾で結果を出す旅に出てみませんか?

離職も業績低迷も大抵は〇〇のせい

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まず、このブログでは結論からお話をします。結論から言うと、総経理の人が今すぐに取りかかりたい結果が出る施策はデジタル施策です。離職も業績低迷も大抵デジタル施策を改善する事でうまく行くと僕は思っています。

これは何も僕がデジタルマーケティングを生業にしているからこういう話をしている訳ではありません。

台湾にある日系企業のデジタル化 (DX)は、日本と比べて遥かに遅れているため、デジタル施策を改善するだけでかなり色々改善されると思っています。

僕が聞いたある台湾人のお話をご紹介します。日系企業に勤める台湾人の方がある時僕にこんなグチを言ってきました。

「うちの会社 (日系) はマジでやり方が古くて非効率。本当にストレス。」

この人の会社ではコロナが流行した時に、会社側は在宅勤務を実施したものの、従業員のタスクを管理する術を知らず、1時間に一回従業員に電話で仕事の報告をさせたていたそうです。

その結果、台湾人の方は不信感を募らせ、結果的に3年勤めた会社に別れを告げました。本当にもったいないです。

Asana というタスク管理ができるデジタルツールを使えば両者が満足する形で解決できたと思っています。

総経理着任後すぐにしたい事第1:デジタル施策の現状確認

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それではこれからもっと具体的にどういうデジタル施策をすればいいかご説明します。

まず総経理の方が行いたいのは、会社のデジタル施策の現状把握です。BtoC の企業様であれば、大半の広告宣伝費をデジタル広告に投下していると思います。

ちなみに台湾ではデジタルマーケティング/広告をしないと認知度が中々上がらない環境です。詳しくは以下のブログに書いています。

現行のデジタル施策を確認し、何に対していくら費用を払い、その結果どのような効果があったのか効果測定をする事が最初のステップだと僕は考えます。

どうやって効果測定するの!?予算の分配とそれぞれの効率を確認

とは言うものの、総経理に着任した9割ぐらいの方は、デジタル施策に詳しくないため効果測定を諦めてしまいます。

また、自分がわからない事はスタッフに丸投げをしてしまうケースが多々あり、スタッフは仕事を監視されないので、適当にデジタル広告を回すケースは少なくありません。

では、どうすれば効果測定ができるのか?残念ながらデジタルマーケティングに慣れていない方が、すぐに効果測定が出来る様になる訳ではありません。従って、現在お付き合いをしている業者さんの言葉を信じるしかありません。

大事なのは業者さんに対して効果測定を要求する事です。

この時に予算配分のロジックやデジタル媒体の特徴及び、効果を初心者の方の目線で説明をできない業者は、正直アウトだと思っています。

もしも以下のような傾向が見えたらご注意ください:

  1. デジタル施策からの売上や購入が知りたいのに露出やクリックを強調する
  2. 横文字が多い
  3. 効果測定の際に外的要因を語る

何はともあれ、まずはデジタル施策の現状把握が大事です。

総経理着任後すぐにしたい事第2:中長期的な施策に今から取り掛かる

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次に行いたいのが中長期的な施策に最初から取り掛かる事です。ここで言う中長期的とは大体3-4年を指します。

ではデジタルマーケティングにおける中長期施策とは何か?それは会社のデジタルな資産を作る事です。

「デジタルな資産」という難しい言葉を使いすみません。これは何を指すかというと、自分が何もしなくても勝手に仕事をしてくれるデジタル施策の事で、具体的にはコンテンツです。

例えば僕が2年前に作った YouTube の動画や2年前に書いたブログコンテンツは、僕が何もしなくても、この2年間ずっと勝手に仕事をしてくれています。

こうした資産になるようなコンテンツを戦略的に作れば、ちょうど2-3年後ぐらいに効果を発揮し始めます。つまりこれを総経理就任後 1年目の早い段階で始めれば、就任中に十分結果を出す事ができるでしょう。

leo (佐藤峻)

ちなみに後任者も何もせずにこのデジタル施策の恩恵を受ける事にはなります…

applemint はこうしたデジタル資産を構築し、ブログの数は約700本あり、YouTube は登録者が5500人を超えました。

総経理着任後すぐにしたい事第3:新規顧客獲得のためのデジタル施策

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最後に一番悩ましいのが新規顧客の獲得です。これもデジタルマーケティングで解決できる事が多々あります。どうすれば新規の顧客を獲得する事ができるでしょうか?

applemint では顧客を2種類に分類し、状況に合わせてどちらを狙うか決めています。

  1. 顕在顧客(ニーズが顕在化している顧客)
  2. 潜在顧客(ニーズがないけれど潜在的にニーズを持つ可能性がある顧客)

例えばニーズが顕在化している顧客は、自分が何を欲しいのか理解しているので Google で検索する傾向にあります。それならばデジタルマーケティングを駆使して Google で顧客に接触する術を使えばいいです。

逆にニーズが顕在化していない顧客に対しては、動画やバナーなど視覚で訴え、ニーズを顕在化させる施策を取ります。

両者をバランスよく行い、同時に資産の形成に取り掛かるのが理想です。こうして話すとまるで老後のプランみたいに聞こえますね?

applemint では Google Analytics や各デジタル媒体の数字を見た上で現状を把握し、新規顧客獲得に必要なプランをご提案します。

自分が顧客を獲得する。自分の力をつける

幻冬舎の有名編集者である箕輪厚介氏は、自分の本がどうやったら売れるか考えた際、自分が影響力を持って、自分で売れるようになればいいと考えました。

僕はインフルエンサーになりたい訳ではありませんが、自分の会社のサービスを自分の力で売るために顔を出して発信しています。目立ちたい訳ではありません?

会社のためにそこまで尽くしたくないと思う人もいるかもしれません。しかし自分の力で売れるようになれば、みなさんは会社に対して有利な立場を取れます。

みなさんの存在が売上に影響するようになれば、みなさんは会社に対して給与交渉がしやすくなります。転職をしたい場合、自分で商品が売れる人は引く手あまたとなるでしょう。

また、台湾の現地のスタッフからもリスペクトされ、経営がしやすくなると思います。

3-4年という短い期間ではありますが、本社を離れた台湾ではある程度の自由はあると思います。この機会に、自分が影響力を持つ努力をしてみてはいかがでしょうか?

以上 applemint 代表佐藤より、台湾で新しく総経理になった方が一番最初にやりたい業務というお話しでした。

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Leo Sato 佐藤峻

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