【日本人よりお金持ち!?】台湾人のお財布事情と投資の現状

【日本人よりお金持ち!?】台湾人のお財布事情と投資の現状

こんにちは、applemintの津山です!突然ですが皆さんの中で投資をしている人はいませんか?投資を始めるとつい気になるのが他人の投資状況。そこで皆さんに、お隣台湾の貯蓄と投資事情について、台湾に住む津山から最新情報をお伝えします!

2020年コロナを機に投資を始める人が増え、日本は今投資ブームです。実際にお笑い芸人厚切りジェイソンの投資本がベストセラーになり、2021年は「投資」のKWの検索量も以前より増えました。

ですが日本の金融知識(財務リテラシー)はアジア最下位、OECD加盟国で30カ国中22位と、かなり低い状況です。そんないま、日本の皆さんがぜひ参考にするべき国があります。それが台湾です!

実は台湾の金融知識ランキングはアジア圏でシンガポールに次ぐ2位と非常に優秀で、台湾人の資産額はかなり多いです。給与が低い台湾人がなぜ多くの資産を持ってるのか気になりませんか?

今回は、お隣台湾の貯蓄平均や投資の現状、どんな投資をしてるのか?など、資産運用に興味がある皆さんが知りたい情報を、現地の実例も含めて、まとめてお届けします!

台湾に興味がある人、台湾の投資事情が知りたい人は必見です!

気になる台湾人の給料と貯蓄平均

早速、皆さんが興味があると思われる台湾の給与と貯蓄平均について紹介します!

台湾の給与平均は大体日本の給与平均の6割程度、262万円ほどで、国民全体の貯蓄平均は大体123万円程度です(22.09月時点のレートを基準とする場合)。一方、日本の貯蓄平均は1000万円近くあるため、台湾の貯蓄額はかなり低い水準です。

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参考:行政院「110年家庭收支調查報告
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参考:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)

まあ平均給与が低いから仕方ないよね…と思うかもしれませんが、実はこれにはカラクリがあります。実は持ち家や株なども含めた一人当たり平均資産額を比べると、台湾と日本ではほぼ、差がないんです。(どちらも1500万円ほどです!)

では台湾人は何で資産形成しているのか?ズバリ「投資」です!

台湾人は多くの人が若いうちから投資を始めており、自分の資産をコツコツと貯めています。

台湾人の一般的な資産比率

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本当にそんなに貯蓄以外の資産が多いのか?と気になる人のために、台湾人が持つ資産の平均的な保有比率を紹介します。調査によると「現預金」が38%、「株や投資信託」あるいは「保険・年金資産」がそれぞれ27%、「その他」が約9%という結果が出ました。

一方、日本人の現預金比率は、総務省データを見るとなんと60%超えです。リスクとリターンが大きい株や投資信託の比率はわずか14%です。

台湾の人は、自分の資産のうち日本人の2倍以上を株や投信に投資してるということがわかります。

台湾人全体で投資してる人の割合

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台湾人は資産形成において、平均給与の低さを投資でカバーしています。実際に今、台湾では人口当たりに占める投資経験者の割合は、株や投資信託などで約5割、保険や年金運用も含めると8割を超えるそうです。

日本は野村総研の調査によると約2割にとどまっており、かなり台湾に差をつけられてます…。

台湾は日本同様に出生率が低く、一部では退職金制度が2027年には破綻するとの噂も…。若者世代は特に強い危機感があり、なんとか自力で資産形成をしようとしているのではないでしょうか。

台湾人がコロナ投資で得た利益がすごい

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投資といえば気になるのが儲けです。台湾はコロナを上手に抑え込み、日経平均のような指標である台湾加権指数が2020年の初めから2022年頭ごろにかけ約200%近くになりました。株価の急上昇で、台湾の国内投資家は2020年で平均160万円ほどもうけたそうです。

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実際に私の友人はコロナ後の株投資で数百万円儲かったそう…そのお金でテスラを買うとか?

急上昇する株価を見て台湾の投資熱は今も上がっています。2020年には新規口座開設者が約70万人と前年比で2倍になり、年齢別には特に30代以下の若い世代が最も増加しました。若いうちから資産形成に取り組む台湾人の姿勢は日本人も見習いたい部分です!

台湾人の人気投資先TOP3

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実際台湾の人がどんな金融商品を運用してるのか気になりませんか?台湾投資家の投資先TOP3は「株や投資信託」「保険」「不動産」です。内容は日本とあまり変わりません!それぞれの内容を簡単に紹介します。

投資先1 株や投資信託

台湾で最も多い投資先は株や投資信託です。個別銘柄では日本人もよく知っている「ホンハイ」(フォックスコン) や、熊本県に工場を建てると話題になった「TSMC(台積電)」などが人気です。

ちなみにTSMCはなんと2010年末から2021年末にかけ株価が10倍近くに上昇しています。私が台湾に到着した2018年12月から比べても2021年末の価格は3倍近いです。

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TSMCの株、外国人でも居留証があれば買えるので、3年前に口座開設して買っておけばよかったな〜と今更後悔しています…

最近では、若者の間で複数の株や債権を組み合わせたインデックス投資(ETF)が人気です。利回りは3〜5%で、個別銘柄に比べると低いですが、安定した運用成績と手間がかからないので人気です。私はこれでFIREした友人を知っています。

投資先2 保険商品

続いて人気なのは保険商品です。台湾でも、年金(貯蓄型)保険や元本割れリスクがある投資型保険があります。2021年は米ドル建ての投資型保険で、上半期10%近く加入者が増えたそうです。ちなみに同僚の一人は投資型保険に定額積立しているとか。みんな堅実です!

投資先3   不動産

3つ目の投資先は不動産です。ここ数年台湾(特に北部)の住宅価格は1.5〜2倍に上昇していて、利ざや目当てにローンを組んで不動産を買う若者も結構います。ちなみにここ数年の台湾の新築住宅は、半分以上が投資目的で建てられたものです。

台湾の住宅事情や不動産事情をもっと知りたい!という人は、ぜひこちらのブログも参考にしてください!

日本人は台湾の金融商品に投資できるの?

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日本で買える台湾の金融商品とは

台湾の株式市場が絶好調だと聞いて、台湾に投資したいと思った方もいるのでは?そんな皆さんに朗報です。日本からでも台湾市場に投資する方法があります。

それは証券会社が扱う「台湾株式ファンド」みたいな商品を買うか、あるいは特定の証券会社で台湾株の個別銘柄を買う方法です(ただし手数料はややお高めです)。

銘柄を見ると、台湾のセブンイレブンの親会社「統一企業」や、台湾の老舗飲料メーカー「黒松」などもありました。もしお気に入りの台湾の会社があれば、台湾株を扱う証券会社を使うのもいいかもしれません!

財務諸表はきちんとチェックしよう

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台湾の会社に投資するなら財務諸表のチェックがおすすめです!

台湾は中国企業と違い、上場会社は公式サイトで決算情報を公開しているので、財務状況の確認はいつでも行えます!翻訳サイトDeepLを使えば簡単に翻訳できるので、個別銘柄を買う場合は事前に確認しましょう。

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実際applemintでも、お客様の状況把握のために決算情報をDeepLで翻訳しています。

(注意)今回のブログの内容は全て個人の見解です。投資をするかしないかは、必ず皆さんの自己責任で行なってくださいね!

いかがでしたか?今回は日本で今話題の資産運用について、一歩進んだお隣台湾の状況を現地からお届けしました!

今後、日本のお金の価値はどんどん下がっていくと警鐘が鳴っています。貯蓄だけでは資産形成が難しい今、台湾人の貪欲な姿勢を見習って一緒に金融知識を高めていきましょう!

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Kaori Tsuyama

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