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【台湾で MBA を考えている人へ】政治大学の MBA に通って思ったこと

【台湾で MBA を考えている人へ】政治大学の MBA に通って思ったこと

こんにちは!applemint というデジタル・マーケティングの会社の代表を務める佐藤です。

プロフィールにある通り私は数年前台北の国立政治大学というところで IMBA という外国人向けの MBA を無事修了し、現在に至ります。

どうやら最近少しずつ台湾の MBA や大学院が日本人に注目されているようなので、今回は MBA 時代の授業、同級生との交流、ネットワーク、コスパなどその時の体験をお伝えしたいと思います。

いい点と改善点を両方正直に書きたいと思いますので台湾で MBA を考えている人の参考になれば幸いです。

授業に関する良し悪し


まずは授業に関して個人的に良かったと思うところとそうでもなかったと思うところを列挙したいと思います。

よかったところ

・いろんな国籍の人とチームワークを行い、日本ではありえないぐらい協調性がない人と作業できたところ(苦笑)
・たまに本当に質の高い授業があり、影響されたところ

そうでもなかったところ

・所謂「ザ・アジア」みたいな受動的に授業を受けるクラスが多かったところ
・フィールドリサーチなどなく MBA なのに実践的でないところ (2015年時)
・MBA なのに授業によっては就労経験がない普通の大学院生と同じになり、どうしても彼らの意見が実践的でないと感じることが多々あったところ

全体的に質の高い授業とそうでない授業の格差が非常に激しい印象を持ちました。また、実践的でなかったところが非常に残念でした。個人的にすごい影響を受けたクラスは財務のクラスで、ビジネスを学んだことがなかった私には IRR や NPV はとても新鮮でおかげで財務諸表を読めるようになりました。

実践的でなかったと感じた一例をあげると例えば Kellogg に行った友人の話では Kellogg MBA の NPO支援に関するクラスでは実際に NPO の団体に訪問し、数週間かけて課題抽出と課題解決の戦略立案を共に行うフィールドワークがあるそうです。MBA と NPO 団体が共に提携を結んでいて非常にいいと思いました。

また、Kellog では大学周辺のコミュニティと連携が取れているようで大学周辺のお店や企業と組んで課題抽出から解決策の立案をするようです。とても実践的でいい取り組みだと思いました。

政治大学の MBA では結局大学の延長みたいにレクチャーが続き、教室にいることが多かったのでそれが残念でした。ただし、ビジネスの基礎が全くないのも問題なので1年目はレクチャー中心に授業を受け2年目は積極的に外に出て、企業と連携する仕組みがあればいいと思いました。『ビジネスは教室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!』と本当に思いました。

同級生との交流に関する良し悪し


では一緒に MBA を学ぶ同級生はどうだったか?
こちらも良かったところとそうでもなかったと思ったところを述べたいと思います。

良かったところ

・一人だけ今も付き合っている友人ができたところ(もうかれこれ7年目)
・結構優秀な同級生と出会えて刺激になったところ。「あいつがこれだけやってるから自分も頑張らなきゃ」と思えたところ

そうでもなかったところ

・結局外国人は同じ人種でかたまり、浅はかな国際交流が多かったところ
・台湾人の学生はパートタイムの学生ばかりで夜授業に参加する以外は付き合いがないところ

最高のアメリカ人の友人一人に出会えたことはとてもよかった所です。また、ブルキナファソからの同級生が非常に優秀でしかも真面目で刺激を受けました。MBA 時代にボランティアの団体を率いていたのですが彼だけは早朝の集合にもほぼ遅れずに来て、夜も仕事が終わるまで残業してくれたとてもありがたいクラスメイトでした。

嫌だったところは海外組の同級生(ラテンアメリカ系)がいつもラテン系の学生同士でかたまっていたことです。世界中どこ行っても似た人種同士で集まるのは一緒ですね。私もアメリカにいた時落ち着いたのはやはりアジア系の人たちと話している時だったのでその気持ちはわかります。しかし厄介なのはこれらのラテン系の学生がグループワーク時に仲間意識を働かせることでした。

政治大学の MBA は奨学金を得ている学生と一般学生に分かれます。ラテンアメリカからの学生は皆奨学金を得て台湾に来ており、中でもラテンアメリカからの学生はマジョリティに属します。そのため、例えば 6人のチームがあると3人はラテンアメリカ系がいることが多々あります。そしてこの3人の中から客観的に非常にアホでナンセンスがなアイデアが出てもその他のラテンアメリカ系の学生は友人の絆が強いのであまり反対意見を出さないのです。彼らも出されたアイデアがナンセンスだと思っているのは表情でわかりました。

結果的に反対した私はアイデアを出した学生から攻撃をされ、支持されることなく、最後プレゼン時は15分のプレゼンに対して45枚に及ぶ結論のない迷走したスライドが準備され、もちろん結果は散々でした。

次に問題だと思ったのは台湾人の学生にフルタイムがほとんどいなかったことかと思います。彼らは夜に授業出て授業後はスタスタ帰るのみです。土日のクラスではたまにランチを一緒に食べたりしますがそれぐらいです。

また、彼らは台湾に既にお友達もいっぱいいるせいか積極的に外国人と交流しようと思う人はほんの一握りでした。酒も一緒に飲んだりしましたが結局浅い付き合いしかできず卒業後は疎遠になっています。

台湾大学の MBA は皆フルタイムらしいのでもしかしたら台湾大学の MBA の学生の方が学生同士のネットワークや絆が強いかもしれません。

ネットワークに関する良し悪し


MBA はネットワークが一番大事なんて言ったりもしますよね。政治大学の IMBA はどうでしょうか?次にネットワークに関して僕が思ったいいところとそうでもなかったところをお伝えしたいと思います。

良かったところ

・自分が起業する時後輩ですでに起業していた子に会計士を紹介してもらえたところ

そうでもなかったところ

・あまり機能しているとは思えないところ(苦笑)
・同級生の半分以上は外国人で卒業後みな自分の国に帰るところ、そしてそれらの国は一生をかけてもほぼ行かないようなところ(苦笑)

MBA 時代に後輩だったタイ人の子に紹介してもらった会計士の方は非常に誠実な人で起業時および起業から現在に到るまで色々助けてもらってます。(問い合わせに対するレスが遅くてたまに困りますが(苦笑))

政治大学 IMBA の HP にはアラムナイ(卒業生)が何百人もいて色んな業界の色んな人がいるなんて謳っていますが政治大学がネットワーク強化のイベントをしたところで参加する人はいつも同じ人です….

というより、ネットワークのイベントはほとんどありません。(あ、私が Facebook を最近止めたことも影響しているかもしれませんが少なくともメールは全然もらっていません 苦笑)

また、政治大学の IMBA の学生の1/3ぐらいは台湾政府が奨学金を出して外交関係のある国から来てもらっている学生です。台湾と外交を結ぶということは台湾(中華民国)を国と認めることであり中華人民共和国(中国)が黙っていないので、中華人民共和国との関係を維持したいような先進国からは来ません。こちらの記事に台湾と外交を結んでいる国が列挙されてあったので一部抜粋します。

ベリーズ

エルサルバドル

ニカラグア

グアテマラ

ホンジュラス

ハイチ

パラグアイ

キリバス

パラオ

ナウル

マーシャル諸島

などなど

結論を申し上げるとこれらの国々の学生とネットワークがあっても将来的にそのネットワークを活用しにくいということです。これがシンガポールの NUS の MBA だと卒業後出張で上海に行って誰々と会ってきた!韓国に行って誰々と会ってきた!東南アジアで〜〜という具合にせめて自分達がよく行く国にネットワークができます。しかしながら政治大学では MBA を取った後商社マンにでもならない限り上記列挙した国へ行くことはほとんどないと思われ、それは実質ネットワークがないことと同義だと私は思っています。

その他


最後にいくつか補足しておきたいところおよび注意点があるのでお話したいと思います。

・政治大学周りは台北の都心部から遠く、積極的に学外でネットワーキングする人は近くに住まない方がいいと思うところ
・フルタイムの学生は奨学金で来ている学生が大半で彼らは普段自分達と同じ人種や民族といるため、中々入り込めない。そのため、仲良くなったりするのは普通の大学生など….

総合的に見るとやはり現地のフルタイムの学生が少ないところがネックになって MBA らしい学生生活を送るのは難しいかと思います。授業のための勉強はもちろんそれなりに大変ですが多くのパートタイムの学生が2年で卒業できているぐらいなので時間はいくらでも余っています。

したがって授業以外で例えば台湾でビジネスを始めたり、授業の合間にプログラミングを学んだり、台北市内で色んな人にアポをとったりすれば充実した生活を受けられる気がします。ただし『激動の台湾起業1年を振り返って、これから台湾で起業したいと考えている人たちへ!』のブログ内でお話している通り、私は割と MBA 否定派なのであまり参考にならないかもしれません。苦笑

MBA の2年間は総合的にもちろん楽しかったですし色んな国も回って充実していましたがそもそも起業したような私には実戦感覚から遠い授業内容や強固でないネットワークはあまり有意義ではなかったということです。

例えば目的が台北で比較的に自由に動き回ってビジネスの可能性を模索する、或いは MBA を取りながら徹底的に中国語を学ぶということであればバッチリかもしれません。

なのでこのブログだけで政治大学の MBA の良し悪しを判断するのではなく、色んな人に意見を聞き、目的を明確化した上で政治大学の MBA に行くことを決めれば充実した MBA 生活を送れるかと思います!

なにはともあれ私のアドバイスは政治大学の MBA に行くことを決めたらとにかく大学の授業だけでなく積極的に外に出て色んな人と付き合うことです。また、2年という時間を使って副業を見つけると今後起業せずともサラリーマンに戻った時に有利になると思います。

もし何か私にご相談があればいつでもコチラからご連絡ください!

皆さんの参考になっていれば幸いです。

※当該内容の正確性や完璧性について一切の保証をいたしませんのであくまで参考にご覧ください。

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