台湾で起業して犯した3つの過ち

台湾で起業して犯した3つの過ち

こんにちは、applemint 代表の佐藤(@slamdunk772) です!

最近 Owndays の田中修治氏が「勝ちに偶然の勝ち有り。負けに偶然の負けなし。」と語った記事があり、すごく共感しました。

参考記事:「成功はアート、失敗はサイエンス」――倒産寸前の会社を再建した『破天荒フェニックス』、OWNDAYS田中修治社長が語る「会社経営失敗の法則」 (1/4)

確かに、思い返すと僕が台湾で起業をして少し軌道に乗ったのは、色んな偶然が重なったからなんですね。だから僕は周りの人に軌道に乗った理由を聞かれたらいつも「めちゃくちゃラッキーなことが3つ起こった」と言っています。

その3つが何かは僕に実際に会ってのお楽しみにさせて頂きますが、要は applemint が軌道に乗ったのは様々な前提条件が重なったために起きたということです。つまり再現性が低いのです。

じゃービジネスをうまく軌道に乗らせるためにはどうすればいいのか?田中修治氏は誰かの成功事例を参考にするのではなく、失敗事例やミスを学びそれを避けることの重要さを語っています。

つまり、これから台湾で起業を考えているような人にとって重要なのは、僕がどのように成功したのかではなく、どんな失敗をしたかだと思います。前置きが長くなりましたが、今回のブログでは皆さんに僕が台湾で起業して2年の間に起きた失敗談をシェアしたいと思います。

owndays が経験したような失敗には足下にも及びませんが何らかの収穫があれば幸いです。

ちなみに最近 (2022年4月25日現在) ではこんな本も出たようです。

スタートダッシュの失敗

2017年9月に起業したばかりの時のお話です。その当時取引してくれそうな知り合いはいましたが、その後結局顧客にはならず、僕らは顧客数 0からスタートしました。独立後に期待していた顧客がついてこないというよくあるパターンです。

仕事がないのに、仕事があるふりをして残業する毎日。赤字ばかりで主な収入は僕が起業前にしていた翻訳業でした。その上、給与も前に勤めていた所と比べると 50%以上ダウンで生活も割とギリギリでした。

結果が出ないことで僕と僕のビジネスパートナーの関係は3ヶ月経った頃にはギクシャクし始めました。では、なぜスタートダッシュに失敗したのか?

自分なりに考察した結果、原因は 3つあると思っています。

  1. 起業したときに顧客がついてくると思ってしまったこと
  2. 周りに助けてもらえる人が少なかったこと (起業前に台湾にいる意思決定者と仲良くしていなかった)

順に説明します。

1. ついてこない前職の顧客

僕は起業する前、台湾にある日系の広告代理店に勤めており、担当したクライアントの他にいくつか日系のクライアントと知り合いました。

前職で担当したクライアントに至っては台湾での売上にかなり貢献しました。

なので起業したとき、自分の心の中にはどこかしら自分を求めてくれるクライアントがいるだろうと思いましたが結局どこも来ないんですよね。

このことは起業一年目のブログにも書きました。

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台湾スタートアップ実録!台湾で起業を考えている人に是非見てもらいたい起業1年を記録したブログです。ビザ更新のため 1年目の売り上げが 300万元必要という情報や、ビジネスの良し悪しが不安でなかなか一歩を踏み出せないという方はこのブログを見て僕が1年目に体験したことを参考にしてもらえればと思います。

なのでスタートダッシュ失敗#1 は、「前職時代の顧客を期待してしまった」です。

担当していたクライアントでどんなに結果を残しても、顧客は会社への信頼にお金を払っているのであって、自分に払っているわけではないという現実を知りました。

2. 周りに助けてもらえる人が少なかった

#2 は僕が台湾で色んな人に積極的に会っていなかったために起きました。

僕は2016 年に台湾に再度戻ってきましたが、その当時は会社にいる人以外とは特に親しくしていませんでした。むしろ、中国語の更なる上達を目指し日本人を避けてさえいました。

leo (佐藤峻)

なので台湾に来て、日本人を避けようとする日本人の気持ちはわかります😅

台湾人の友人は前からの友人も含めてもちろんいましたが、起業をしていた時に彼らが助けてくれたかというとそういう訳ではありません。なぜか?

起業した当時僕は 30歳だったのですが、普通の 30歳の周りの友人に管理職なんてほとんどいませんし、所謂サラリーマンの友人が、僕が起業するにあたって何かビジネスをサポートしてくれるなんてありません。

もしも僕が起業前に日本人が集まる飲みの場に顔を出したり、台湾人の意思決定者と知り合っていたら状況は違ったと思います。

なのでもしもこれを読んでいていつか台湾で起業を考えている人がいたら、ビジネスアイデアがなくともとりあえず起業前の余裕がある時に出来るだけ色んな意思決定者に会うといいと思います。

そういった方々に好かれれば実際に起業した時に何らかの助けになってくれるはずです。

親戚の紹介を受けた失敗

次に、面白い失敗例をご紹介します。

applemint 創業当時、僕らは毎月本当にお仕事があまりありませんでした。そこへ僕の創業のパートナーであるEric の母親から、母親の知り合いがウェブサイトの案件を頼みたいと連絡をしてきました。

結論を先に言うとこれは最悪の結果に終わりました。

通常僕らはウェブサイトを制作する時、開始時にクライアントから見積もりの半分の金額をもらい、完成後にもう半分を貰います。この顧客は最初の半分しか支払わず、ウェブサイト完成後は、完成品に不満なのを理由に残りの半分を払いませんでした。

もちろん、完成までに数回のコミュニケーションを通して毎度了承を得た上での完成品でした。最悪なのは顧客といっても共同創業者 Eric の母親の知り合いなので、 Eric はこの顧客に強くお金を請求できません。Eric の母親も関係の悪化を恐れて強く言えませんでした。

親戚の紹介は断りづらい上に何か問題があった時に主張しづらいです。親戚や親戚の友人の案件はきつくても受けない方がいいと思っています。

leo (佐藤峻)

applemint ではこれ以降基本的に両親や親戚からの案件受託を禁止しています。

人材採用の失敗

applemint はまだまだ小規模ということもあり、現時点で採用した人の数は3人です。
そのうちの2人はリファラルで、もう一人は 104 という人材サイトでの広告費を通して採用した子です。

この 104 を通して入った子に問題があり、その後 applemint と合わず試用期間後に抜けてもらうことになりました。何が問題だったか?仕事をしないんですね😂

こっちが「〇〇までに〜〜をして!」と指示しても何もしないのです。しかもきちんとやり方を教えた上での単純作業です。プログラミングができない人に JavaScript 書けとか言ったわけではありません。

ではなぜそんな人を採用してしまったのか?

今考えると、面接時にどんな仕事の仕方をするのか予測できなかったことが失敗の原因かと思います。以前僕らが求職者にしていた質問内容はどんな勤務態度かというものでした。

例えば「謙虚である」、「嘘をつかない」、「主体性がある」とか勤務態度ばかり気にして、面接では勤務態度を知るための質問ばかりしてました。

しかし、こういった要素は面接時にいくらでも嘘がつけます。大事なのは面接者の態度とか感じではなく、どのように仕事をしていたかということを如何に見える化することなのかなーと思っています。

またこの方は applemint 入社後 2週間で、転職先を探していたことがわかりました。

何らかの原因でそもそも applemint に失望したしたものと思われます。
きちんと理由を考えて改善すると同時に、きちんと applemint で何がしたいか面接者に問いたい思います。

leo (佐藤峻)

誰が欲しいのかではなく、誰を採用してはいけないという消去法にシフトすることにしました。

契約書の失敗

以前、起業2年目で何が起きたかブログで書きましたが、2年目は某上場クライアントに好き放題されました。

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applemint が台湾で起業して2年目をどのように歩んだかを書いています。

何が起きたか簡単にご紹介します。applemint は 2019年に日本で上場している某企業と広告運用の契約を結び広告運用をスタートさせました。Google analytics の分析の結果、ボトルネックはクリエイティブにあると仮説を立て、クリエイティブを変えた結果、applemint が広告を運用してから効率は以前の4倍改善されました。

この好調が3ヶ月続き、いよいよまぐれでない事がわかったタイミングで、この会社さんはなんと言ったと思いますか? この会社は 4ヶ月目に急に自分たちで広告運用を巻き取ると言われました。しかも堂々とうちが行った設定やキャッチコピー、クリエイティブを全て使用すると言ってきました。

要するにこのクライアントは僕らが長時間ウェブサイトを分析して作ったキャッチや広告素材を毎月数万元の手数料を節約するために盗もうとしたということです。透明性がウリの applemint がいいように使われた最初の例です。

危うく広告素材を渡してしまうところでしたが、その時に知り合った弁護士に相談をし、クライアントには著作権の請求をしました。クライアントが何も調べずに不安になってくれたので助かりましたが、実はこの時契約書の中には広告素材に関する記述がなく、そのまま使われても文句を言えない立場でした。

BtoB で起業をされる場合、せめてコアサービスの契約書のレビューだけは数万かかっても弁護士にお願いをするといいと思います。
お金がなければちょっとアルバイトをして貯めてでもしたほうがいいと思います。

スタートアップってカモられると思うので、スタートアップ専門の弁護士がいるといいなーって思いました。

leo (佐藤峻)

労働契約書とコアサービスの契約書は少しお金払ってもみてもらったほうがいいと思います。

まとめ

以上が僕が台湾で起業後に経験したいくつかの失敗です。まとめると、スタートダッシュの失敗、親戚案件の失敗、人材の失敗、契約書の失敗です。

ぶっちゃけこれらは大した失敗ではないと思います。幸いにもビジネス面では、ミスはちょくちょくありますが、今の所ものすごく大きな失敗がなく来れています。今後も基本的に成功事例をシェアするより失敗事例を積極的にシェアしていければと思います。

以上台湾からでした!

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Leo Sato 佐藤峻

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