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【激動の台湾起業2年目を振り返って】台湾スタートアップ実録

【激動の台湾起業2年目を振り返って】台湾スタートアップ実録

こんにちは!applemint 代表の佐藤です。

このブログでは、

「台湾で起業したい!けれど、うまくいくかわからない」
「台湾で起業したい!ちなみに他の人はどうなんだろうか?」

という人のために、僕が applemint のリアルな実情を赤裸々に綴ったものです。
2017年9月に創業した applemint は無事2年目も切り抜け、3年目に突入しました!

ちなみに、先日起業1年目に使っていた DIY 冷房の写真が見つかったのでアップします。

ダンボールの中に氷と扇風機を入れ、涼しい風を出す仕組み(笑)

1年目のオフィスは6時で冷房が止まってしまってたので、こんな意味のないものを作って仕事がないのに残業してました。

1年目は本当にお金がなく、商談で日本に行った際は、宿泊代をケチって空港で寝泊まりしたものの、 寝やすい椅子が独占されていて床で寝たのもいい思い出です。
ちなみに、台北へ帰る日は終電を逃し、蒲田まで電車で移動した後、タクシー代をケチって蒲田から羽田空港まで歩きました…苦笑

そんな applemint も皆さんのおかげで3年目突入です。
このブログでは1年前に書いた『【激動の台湾起業1年目を振り返って】台湾スタートアップ実録』 同様に、時系列で2年目何があったかお話をし、2年目のまとめと3年目について書きたいと思います。

2018年9月-12月:安定、採用、そして海外研修

1年前の同じ時期に比べると、2年目はきちんと顧客がいて、安定した収入が得られ始めていました。
この時正直2人でもやっていけたと思いますが、丁度採用ができるチャンスが来たので採用をすることにしました。
人を1人雇うことがこんなに苦労することとは思いませんでした…

採用はかなり勇気が入りましたが、結果的に非常にいい判断だったと思っています。
その後新しく入社した新人と、私と、パートナーのエリックで、海外視察ということで中国の深圳に行ってきました。
正直、2015年に初めて上海に行った時ほどのカルチャーショックはありませんでしたが、超オシャレなコーワーキングスペースに密集するスタートアップの軍団を見て、負けてらんねーって気分になりました。

あと、中国ではアプリとECモールが主流であることを再認識し、アプリのマーケティングノウハウがあまりない applemintは、今中国に行っても何ら勝機がないことを理解出来て良かったです。

海外の研修は結構費用がかかりましたが、行ったことで団結力が生まれ、ものすごく刺激にもなったのでケチらないで良かったなと思います。
『視野を広げる』という目的で、今後も海外研修は1年に一回はどこか行きたいと思っています。

2019年1月 – 3月:引越し、忘年会、新規顧客、パートナーシップ

3人目が入ったことで引越しをすることになりました。
それまで6時にエアコンが停止する 2畳窓なしのオフィスに3人で働いていました…..

startup office
1年目のオフィス
startup-office
2年目のオフィス

現在のスペースのキャパは、最大5人ぐらいだと思っているので、もしも6人まで増えるようなことになれば再度引越し先を考えます。
そしてなんと言っても忘れられないのは忘年会です。

忘年会

創業1年目の忘年会は、会社が儲かっていなかったのでとりあず僕のポケットマネーで牛角へ行きました。
今も昔も貯金なんてほとんどない僕が、その当時リアルに奢れたのが牛角でした。

これを読んでいて「この社長ケチだな」と思った読者もいるかもしれませんが、貯金ほぼなしに加えて当時の僕の月給は3万NT (約12万円)なので結構ガチです。(苦笑)

しかし2年目の忘年会は違いました!
会社がちゃんと儲かっていたので、台北で飲食店を経営している人に勧められた『日式』(日本の)焼肉屋へ行きました。
あまりの美味しさに僕を含めみんなが感動しました。
(このお店はそんなに高くないのに質はめちゃくちゃいいと評判のお店です。知りたい方はご連絡ください!笑)

本当にいい思い出です。
あの味は今後も忘れることはないでしょう。
2次会は焼肉屋の近くのダーツバーへ行きました。
もしかしたら人生で初めて、会社の忘年会で2次会に行きたいと思ったかもしれません。(苦笑)

taipei BBQ
忘年会の肉

新規顧客&パートナーシップ

1年目からせっせと書いているブログはこの時50を超え、多くの台湾&デジタルマーケティング関連のキーワードで、トップページに表示されるようになりました。

SEO に近道はなくて、やはりコンテンツが一番大事だと改めて認識しました。
そしてこの SEO のおかげで問い合わせもコンスタントに来始めました。
お問い合わせは非常に嬉しいのですが、この人数で本当にできるのか?、と思うことが多々あり、この時初めてapplemint の『リソース』を意識し始めました。

また、今まで何でも自分たちでしようとしていたマインドを変え、外注をするようにしました。
それまでは売り上げがしょぼかった僕らは、とりあえず来たプロジェクトを意地でも、自分たちで完結させていました。
しかし僕らが不得意なことを意地でもすると、効率が非常に悪いですし、質が落ちます。
そこで効率や質を考え、外注を始めました。
また、外注をしてパートナーと積極的に助け合うことで、横のつながりを強化することを始めました。

2019年4月 – 6月:仕組み化、ビジネスモラル

startup

仕組み化

『はじめの一歩を踏み出そう』という本があって、その本の中で著者のマイケル・ガーバー氏が、中小企業こそマクドナルドのように誰が入っても同じ質を保てるようにしないといけないと強調していました。
本当にその通りだと思います。

まだ社員数はたったの3人ですが、4月の時点で、とりあえず3年目が始まるまでにもう1人入れたいという気持ちは固まりました。

今後このように4人目や5人目が入って来た時に、今のように無秩序な状態だと現在のサービス品質は保てませんし、従業員も辞める可能性があります。
そこで仕組み化を意識し、積極的にデジタル・マーケティングのトレーニングのコースを顧客に提供するようになりました。

次に、applemint には明確な就業規則がなく、リモートワークをしているのに、ネットの接続やサイバーセキュリティに関する規定が曖昧でした。
そこでまだ必要ないのに、とりあえず就業規則を作りました。
また、就業規則とは別にサイバーセキュリティポリシーも、きちんと作成しました。

セキュリティポリシーには「フリーwifi はアクセスしない」、「会社のインターネットを使ってポルノサイトにアクセスしない」、「SNS で会社の書き込みをしない」とか、そんな当たり前のことを書いていますが改めて文書化しました。
ようやく会社らしくなって来ました。
ただし時代が変われば、サイバーセキュリティや人々の考えは変わるため、規定は柔軟に変更していきたいと思っています。

ビジネスモラル

この時期ある事件が起きました。
一緒にお仕事を始めたクライアントの1社が、一緒にお仕事を始めて何と3ヶ月で自社運用をすると言ってきました。
しかも、こちらのオーディエンスの設定や素材をそのままコピーしたいとのことでした。

実はこのクライアント、僕らとお仕事をする前は自分たちで広告を運用していて効率が非常に悪かったです。
僕らは分析の結果、素材に問題があると仮説を立て、動画広告を導入しました。

結果は明らかで弊社が運用を開始した後、CVR は1%から8%まで改善しました。
applemint が1年ぐらいお手伝いをした後に、自分たちで運用するならまだしも、3ヶ月でコスト節約のためにいいとこ取りしようとする日本人がいたのは少なからずショックでした。

アメリカや海外にいた僕は自分たちがどれだけ甘いことをしているか知っています。
僕らの広告運用管理画面を公開するやり方は、超性善説に基づいています。
設定を盗まれても反論の余地はありません。

自社運用をするのはクライアントの自由です。
みんなコストを節約したいのはわかります。
でも3ヶ月かと…僕らは「コスト」としか思われてなかったので、反省しましたし考えさせられました。

この一件できちんと顧問弁護士を立てる決意をしましたし、何事も学びです。

ちなみに、この時広告素材の著作権とかも学びました。
広告素材はできた時点で著作権が発生し、その著作権は制作者に属します。
この著作権を無視して、制作者の同意なしに広告素材を使用することは禁じられてます。

2019年6月 – 8月:インターン、信頼、そして反省

Applemint に二人目のインターン生が入ってきました。
ダニエル君といって、アメリカの大学に通っている若干二十歳の大学生です。
ものすごくいい子で、デジタル・マーケティングを学ぶモチベーションが非常に高いので色々やらせています。
ダニエル君のおかげで、インターンシップがどれだけ得する事かわかりました。
詳細は以下ブログに書いています。

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applemint インターン生紹介 (Daniel)

台湾にある広告代理店applemint のインターン生の紹介です。
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【インターン超おいしい説】台湾でインターンを雇って思ったこと

今までインターンに否定的だった某台湾中小企業社長がインターンシップが実はすごくおいしいポジションであると書いたブログです。

また、僕自身ビジネスや経営のことを語るにはまだまだ未熟ですが、やっぱり信頼が一番大事だなと思いました。(当たり前ですよね 苦笑)

某クライアントは applemint のことを完全に信用し、僕らに全てを任せています。
Google mybusiness や Facebook、何ならウェブサイトだって applemint で企画し、リニューアルしました。
人によってはそんなことしてたらカモられるだろうと不安になると思います。
でも僕たちはカモりませんので安心を(笑)

カモったところでいずれバレますし、やっぱり信頼を失うと思います。
人によって『信頼』のプレファレンスはそれぞれですが、とりあえず applemint では結果、誠実さ、透明性が信頼に繋がるのかなーと思い、社員のそんなところを見ています。

反省

結果や品質を重視していると言っておきながら、2年目は大きなミスもありました。
某クライアントの広告運用でものすごく初歩的なミスを起こして、非常に迷惑をかけました。

自分の中では大丈夫だと思っていた担当者のリソースは、実はかなり厳しかったことがわかりました。
改めてマネージメントの難しさを感じましたし、僕らみたいな中小企業はいつでも取って代わられるので、改めて少しのミスも許されないことを意識しました。

今後

最後に 2019 – 2020 に考えていることを書きたいと思います。

1. ウェブサイト強化:スピードアップ、最適な UX/UI、最適な購入カートの形とか研究していきたいです。

2. コンテンツ強化:例えば台湾デジタルマーケ関連のキーワードを検索したユーザーがついつい見たくなるようなコンテンツを引き続き書いていきます。

3. トレーニングの充実とビデオの制作:弊社の顧客が高い対価を払って受けているトレーニングをもっと多くの人に、より手が出しやすい単価で提供したいと考えています。
これによって、今までトレーニングに手を出せなかった顧客も applemint のトレーニングをビデオで受けられます。
今まで高い対価を払ってトレーニングを受けてきた顧客には、そのままビデオをお渡ししようと考えています。

4. 地に足をつける。とにかくマニュアル化。ダブルチェック体制。

5. 効率化:Supermetrics と Google Data を連動させたレポーティングなど。

2021 年に色々アクティブにビジネスを展開させるため、今年はとにかく地に足をつけます。
なんとなく今年は applemint が試されそうな気がしています。
正直 applemint なんてまだ2年の会社ですし、3年コンスタントにいい仕事をしてようやくスタートラインに立てる気がします。
今年も皆さんの期待に応えられるよう努力いたします!

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