【台湾テレビCMは誰も見ない…】進出前に知りたい台湾テレビ事情

【台湾テレビCMは誰も見ない…】進出前に知りたい台湾テレビ事情

こんにちは、applemintの津山です。台湾進出をお考えの皆様にとって非常に気になるのが、どのメディアを使いマーケティングすべきか、という点だと思います。

日本では、資金が潤沢な企業が、商品の認知度を高めようとする場合、テレビCMに露出することをまず考えるのではないでしょうか?しかし、台湾の場合、テレビCMはあまり(というか全く)おすすめできません…?

理由は、台湾のテレビは視聴率が1%以下であり、かつ購買力の高い世代が、あまりテレビを見ないためです。特に最近では、Netflixなどの動画サブスクリプションサービスが増え、ますますテレビ離れが進んでいます。

ですが、一方で台湾の衣類ブランド「ONE BOY」のように、多額の広告費用をかけて、一気に有名ブランドになった事例も見られます。

ではいったい、彼らはどこに予算をかけたのでしょうか?その答えは、デジタル+オフラインです!

今回は、アフターコロナで台湾進出をお考えの企業様に、台湾テレビ&CM事情と、ONE BOYも実施するデジタルマーケティング施策を、台湾進出ノウハウが豊富な弊社からご紹介します!

ちなみに台湾メディアについて「動画で見たい!」という方は、こちらのYoutubeをご覧ください(笑)

想像以上に厳しい!?台湾のテレビ事情

最初に、日本人では想像できない台湾の衝撃的なテレビ事情について、ご紹介します!

台湾のテレビチャンネル数と衝撃の視聴率

台湾のテレビチャンネル数と視聴率

台湾のチャンネルは、民法だけで20種類以上あり、ケーブルテレビも含めると、なんと150種類以上あります?。

実は、台湾の家庭のテレビでは、民放だけ!ということほぼなく、多くの家庭はケーブルテレビを導入しています。

その結果、台湾では視聴者が分散してしまい、一つの番組の視聴率は、大体0.5%以下という散々な結果になっているのです…。

せっかく広告を出しても、日本のような広い認知には繋がりにくい、ということが容易にイメージできるかと思います。

台湾人のテレビ利用時間(年代別)

それでも、自社がターゲットとする世代がテレビを見ていれば、一定の効果が見込めるかもしれません。そこで、以下では、台湾の年齢別テレビ利用時間について、ご紹介します。

調査によると、購買力のある20〜39歳の場合、1日のうちテレビを見る時間は「1時間以上〜2時間以下」が最も多いことが分かっています。以下は世代別の1日あたり平均視聴時間です。

台湾人のテレビ利用時間(年代別)

Digital taiwanによると台湾人のインターネット利用時間は約7時間なので、それと比べると、残念ながら購買力のある層がテレビを見る時間は、かなり少ないことがわかります。

台湾のテレビCM放映費と向いている商材

台湾のテレビCM放映費と向いている商材

では続いて、台湾のテレビCM事情についてご紹介します。台湾でテレビCMを出稿するためには、30秒で大体10万元の放映費がかかります。

日本のキー局のテレビCM放映費に比べると半額以下で済みますが、視聴率は0.5%以下と考えると、決して費用対効果の良い媒体とは言えません…。

しかし一方、テレビCMに向いている商材もあります。例えば、高齢者向けの健康食品や、マッサージチェアなどの健康グッズです。

suppliment in 【台湾テレビCMは誰も見ない...】進出前に知りたい台湾テレビ事情

実際に、台湾のテレビでは、ほとんど高齢者向けの商材の広告が流れています。

台湾は高齢化が進み、今では、65歳以上の国民が約400万人(2割弱)を占めます。

この世代は、インターネット使用時間より、テレビ視聴時間の方が長い方も多いため、シニア層向け商品であれば、テレビ広告でも、ある程度の成果が見込めるといえそうです。

台湾でテレビCMよりもお勧めのメディア

では台湾で自社商品のプロモーションをする場合、どのメディア活用が最も効果的なのでしょうか?最後に、この疑問についてご紹介します。

結論からお話しすると、おすすめは以下のようなメディア広告の活用です。

  • Google広告
  • Facebook、Instagram広告
  • Youtube動画広告
  • LINE広告
  • 予算に余裕があれば、KOLや記事広告など

上記でご紹介したメディア+オフライン戦略をうまく利用して、一気に成長したのが、アパレルブランド「ONE BOY」です。

上記でご紹介したメディア+オフライン戦略をうまく利用して、一気に成長したのが、アパレルブランド「ONE BOY」

ONE BOYのやり方を簡潔にまとめた記事がありますので、彼らの手法が気になる方はぜひ以下の記事をご参考ください!

winter atsugi kibukure in 【台湾テレビCMは誰も見ない...】進出前に知りたい台湾テレビ事情

冬の台北市のバス停は、ONE BOYの広告で埋め尽くされています…。

台湾では「デジタル広告」の活用が勝ちパターン

台湾では「デジタル広告」の活用が勝ちパターン

台湾では、デジタルデバイスに対する依存度が日本より高く、テレビの視聴率が日本より低い傾向にあります。

日系企業も、最初からテレビCMを打つのではなく、認知度施策として人気KOLの起用、それと連動させる形で認知・購入目的のデジタル広告を活用するのが、勝ちパターンです。

以下に、目的別のおすすめ広告媒体を、一部ご紹介します。

その1. 認知目的の広告媒体

  • 認知目的Facebook広告、LINE広告
  • GoogleのYoutube広告、ディスプレイ広告
  • KOL、記事広告など

(特徴)購入率は低いですが、露出一回あたりの単価が安く、大量に露出ができます

LINE広告など

その2. 購入目的の広告媒体

  • 購入目的Facebook広告
  • Googleの検索広告、ショッピング広告、P-MAX広告など

(特徴)購入率は高いですが、露出一回あたりの単価は、認知向けの広告に比べて高くなります

Google検索広告

ちなみに、KOLは認知度を高めるのに効果的ですが、成果を見込める10万人以上フォロワーがいるKOLだと、投稿+広告の二次利用で100万円以上はかかります。なので、予算がない場合はあまりお勧めしません。

ただ、弊社のクライアントでも、KOL活用後に一気に購入が増えた実績があります。商品とマッチしたKOLを選択すれば、テレビ広告よりも高い費用対効果が期待できます!

また、デジタル広告では、ターゲットに合わせて、訴求を正しく設定することが重要ですが、残念ながら、台湾では訴求を適当にしている代理店や企業様も結構見かけます…。

以下の記事で、台湾で弊社が実際に大きな成果を上げた事例を公開していますので、訴求の重要性が知りたい方はぜひご覧ください。

台湾で効果的なマーケティングを行いたい方へ

台湾で効果的なマーケティングを行いたい方へ

いかがでしたか?今回は台湾のテレビ広告の現状と、台湾で成果の出しやすいマーケティング施策についてご紹介いたしました。

最後に、少しだけ弊社のサービスについてご紹介させていただきます。

弊社では、台湾で6年培ったノウハウをもとに、上場企業から個人経営の企業まで、予算や業種に関わらず、様々なクライアント様の台湾進出マーケティングをご支援しています。

台湾の広告代理店では、ノウハウを見せなかったり、成果を予算のせいにしたりする企業も中にはありますが、弊社では決してそのようなことはせず、正しい訴求に基づいた、透明性の高い広告運用をお約束します!

もし今後、成果につながる効果的なマーケティングを実施されたいとお考えの企業様は、ぜひ一度お気軽にご連絡ください!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Kaori Tsuyama

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