【台湾で起業】リアルな資本金、登記の仕方、準備資料の話【第1回】

【台湾で起業】リアルな資本金、登記の仕方、準備資料の話【第1回】

※2020年9月4日更新
※2021年7月15日更新 (台湾起業しくじり動画追加 &コロナ渦でオフィスは必要か

こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

台湾で起業を考えている方に対して、3回に渡って、私が台湾で起業するまでに行ったことを紹介したいと思います。第1回目は準備編ということで、起業するための準備について書きます。

具体的には以下の3つについて話していきたいと思います。

台湾起業の疑問3つ

・給与はどうするか?
・資本金と売上ノルマ
・準備資料

第1回目はスキップして、第2回、最終回を読みたいという方は下からどうぞ!
また、起業関連のブログや動画も貼り付けておきます!

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台湾で起業する場合、労働許可書と居留証が必要になるかと思います。非常に面倒ですがこのブログでは起業した私がどうやって労働許可書を申請したか、どうやって居留証を申請したか書いてあります。

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台湾で起業をお考えの人は実際に何をお考えでしょう?飲食?カフェ?ゲストハウス?バー?不動産?色々あると思いますがこのブログでは台湾の中小企業のデータを見て、あるセグメントのビジネスモデルに着目してどのセグメントで起業をしないほうがapplemint の意見を述べます。

ちなみに、台湾で起業したいけどビジネスアイデアをどうしたらいいかわからないという方は、以下の動画をご覧ください!何らかのヒントになると思います!

あと、僕がどうして台湾で起業したか、台湾で今後どうしたいかを語った動画もアップしています。起業する人の背中を押せられれば幸いです。

佐藤峻leo sato

最近台湾しくじり談の動画をアップしました!皆さんには台湾起業でしくじって欲しくないのでぜひご覧ください!

リアルな給与事情:外国人(日本人)の給与

まず給与のお話をしたいと思います。日本人(外国人)が台湾で就業するには、最低約 48,000NT〜 の給与支払いが必要になります。これは台湾の法律で、外国人が保証されている給与です。

つまりどこの会社でも外国人として台湾で働く場合、最低 48,000NT はもらえます。言い換えると、台湾で起業したら自分の給与はまず48,000NTにすることが好ましいということです。「好ましい」というとても曖昧な表現をした理由は、48,000NT でなくてもいいからということです。

自分の給与は額面給与を48,000NTの給与にし、遅刻や早退など理由をつけて手取りを30,000NTDに下げることが出来ます。

佐藤峻leo sato

ただし、所得税で払う税金は額面給与を基に算出されるとかされないとか…すみません!あまり覚えてないです!

また、会社の代表者は労働保険を申請する際、給与がその他の社員より低くなってはいけない決まりがあります。仮に台湾人の人と起業をしたことになった場合、台湾人のパートナーを代表者にすれば起業へのハードルは下がります。

しかし、台湾人のパートナーが社長になれば、必然とその社長の給与は会社内で一番高くなる必要があります。

佐藤峻leo sato

僕の1年目の給与は33,000NTで、パートナーの給与は30,000NTにしました。

起業をする多くの人は、最初あまり資金がないため、給与という固定費を抑えたいと思います。しかし外国人が台湾で台湾人と起業して台湾人を代表者にすると、必然と固定費が高くなります。

まとめると、台湾人を代表者にするメリットは、会社設立の手続きが楽になります。その代わり、最初の固定費が高くなる可能性があります。外国人を代表者にするメリットは、自分が代表者になって、会社が外資になることです。

デメリットは会社設立が少し面倒になります。具体的には投審會という外資を審査する機関を通るためだったりするのですが、これは追々触れたいと思います。

資本金及び売り上げの条件

起業時に外国人 (日本人) が代表の場合、資本金は最低で 50万NT 必要になります。

※もしもこれをご覧の方が台湾で働いた経験があって、働いていた時の所得が総額 500,000NT を超えていれば海外送金は不要となります。そうでなければ海外からぴったり 50 万NT の送金が必要になります。

また、外国人が代表者の場合、 3年間の間に毎年平均約 300万NT の売り上げが必要になります。

つまり簡単に言うと、「台湾で起業してビジネスしてもいいから、毎年300万NT (1100万円ほど)売り上げて、その分の営業税を払ってね」と言うことです。これは逆を言えば 300万NT の5% の営業税 =150,000NT を払えばいい、という話でもあるらしく、売上が300万NT なくても抜け道があるという話も聞きました。

ちなみに300万NT の売上ノルマですが、会計士の方に聞いたところ1年目は大目に見られます。なのでいきなり 300万NTの売り上げを要求されることはなさそうです。ここでいう『1年目』とは会計上1月から12月の間を指します。

僕らは9月に会社を設立したため、1年目は3ヶ月しかなく売上ノルマは達成できませんでした。幸いにも2年目にはこのノルマを達成しました。起業って面白いもので、最初はものすごく高く感じた300万NT (約1000万円) も、売上だけなら何とかなるという事がわかりました。

1年目ノルマ達成までの道のりは以下をご覧ください。

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資本金って使っていいの?

はい。最初は500,000NT の資本金を口座に入れてスタートしますが、どんどん使って問題ないと思います。というか僕らはそうしていました。

資本金はタッチしてはいけないお金、という訳ではないようです。僕も最初は使っちゃダメなんだろうかなんて思っていましたがどうやらそうではないようです。むしろ資本金に手をつけなくてもやっていけるほど余裕が欲しかったです(笑)

台湾での登記はどうする?

会社登記をするにあたって、2点考えなくてはいけないポイントがあります:

1. 登記ができるオフィスを借りる
2. 登記ができる住所を借りてカフェやその住所とは別のところで働く

※自分が住んでいるアパートを登記住所として使うことは、原則できません。
大家さんの不動産税が変るためです。

オフィスを借りてそのオフィスの住所を登記する場合のメリットは、毎日安心して勤務できる場所があることです。デメリットは察しの通りコストです。

オフィスは少人数であれば 2坪ほどで6000NT 〜10,000NTであります。(台北市)参考までに1年目に借りてたオフィスの写真を貼っておきます。大体 2坪で7500NT ほどでした。場所は小巨蛋(台北アリーナ駅)です。

登記住所だけを借りる場合の相場は 1,000NT~3,000NT ほどです。登記用の住所を借りるだけなら1,000NTで、郵便物を受け取るためのメールボックス機能をつけると3,000NT ほどです。

仕入れ先からの統一發票、労働保険や健康保険関連の手紙が役所から結構来るため、メールボックス無しという選択は現実的ではありません。

applemint は当初、登記住所だけ借りて、働く場所はカフェでいいと考えていましたが、カフェを探す手間や時間がもったいないと考え、オフィスを借りました。

あと、外国人がオフィスを借りる場合、外国人とのコミュニケーションに不安を感じるオーナーは多いので、安いところを必ず借りれるわけではありません。大抵台湾人の友人を引き連れて契約をすることになります。

佐藤峻leo sato

とりあえずオフィスを借りたほうがいいと思います。

追記:コロナ渦でオフィスは必要か?

このブログを更新しているのが、2021年の7月15日になります。現在台湾は警戒レベル3と言って、日本でいう緊急事態宣言のような状態です。

applemint では5月10日前後からリモートワークを始め、早2ヶ月が経ちました。その間スタッフはオフィスに通勤していません。では、今後恐らくリモートーワークが積極的に導入される中オフィスは必要か?という疑問にお答えしたいと思います。

僕は必要と思っています。僕は台湾で起業してもうすぐ5年目を迎えますが、先月新卒の社員から退職願の通知を受けました…(泣)

元々辞めたい気持ちはどこかであったと思いますが、コミュニケーションがなくなった事に辞める気持ちが促進され、踏み止まる理由がなくなったことは確かかと思います。

僕は今後もリモートワークを続ける予定ですが、apple のように通勤とリモートワークを併せたハイブリッドモデルがいいと思っています。また完全にリモートワークにするための法整備が台湾は出来ていないので就業規則を作る時に色々面倒です。

台湾のリモートワークについて興味のある方は以下のブログをご覧ください!

準備資料など

applemint は会計士の方にお願いをして、会社設立のお手伝いをお願いしたため、ほとんどの書類は会計士の方に準備してもらいました。その会計士の方に言われて準備したのは以下の資料です。

  • 公司名稱預査表 (簡単に言うと会社登録表です)
  • 会社の印鑑 (大) 、責任者の印鑑 (小) 100 ~1000元ほど
  • レンタルオフィスの契約書 (登記を行う時に会社の住所と不動産税の管理コードが要ります)
  • 外国人であればパスポートや ARC、身分証明書のコピー
  • 華僑、或いは外国人による初期投資申請書
  • 株主同意書
  • 經理人委任書 (会計士の方の署名)

参考資料:
http://ezworktaiwan.wda.gov.tw/ezworkch/home.jsp?pageno=201508100053&acttype=view&dataserno=201508140052

https://www.moeaic.gov.tw/download-file.jsp?do=BP&id=L1ZXa8Su0mI=

http://gcis.nat.gov.tw/mainNew/subclassNAction.do?method=getFile&pk=411&sub=20

https://gcis.nat.gov.tw/mainNew/matterAction.do?method=showFile&fileNo=t70194

僕の知り合いに、会計士に頼らず必要な書類を全て自分で準備したという人がいますが、最初はわからないことだらけですし、会計士を探す方が早いかと思います。

最後に

いかがでしたか?今回書いたのはまだまだ準備の部分です。次回は、準備段階を経て、実際に起業の手続きを行ってからかかった時間や費用について書きたいと思います。

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startup time

台湾で起業するのはハードルは低いと思いますがやることは多いです。今回は台湾で起業するにあたってかかる登記の費用、その他諸々の雑費、時間、そして登記までの流れを簡単に説明しています。台湾で起業をしたいと思っている方は是非参考にしてみてください。

ちなみに起業がスムーズに行くかどうかは、いい会計士さんに出会えるかどうかが結構重要です。僕の友人は台湾で起業しようとしたものの、知り合った会計士がテキトーで、いつまでもだらだら3ヶ月かかった挙句、会計士がお手伝いを諦めたそうです…

applemint は幸いにも、お友達のタイ人から現地の会計士の方を紹介してもらい、少々高めでしたが満足のいくサービスをしていただきました。(もちろん、高いと言ってもこっちの日系の会計士さんの恐らく 1/2とか1/3ですw)

もし紹介してほしいという方は一度 applemint までお問い合わせください。その他冒頭でもご紹介しましたが、僕の台湾の起業奮闘日記をまた下に貼っておきます。よかったらご覧ください!

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applemint は2021年12月に applemint lab というコミュニティを立ち上げました。主に台湾にいる日本人や日本語ができる台湾人の方を対象に面白いビジネス実験やワークショップを開いています。

前回は台湾で規格外の野菜を販売するという実験をしてみました。

この裏側はブログにして applemint lab の有料会員向けに公開しています。今後の面白いワークショップや実験、活動については以下のブログをご覧ください!

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